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日本時間午前5時24分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 149.32 + 0.11 (+ 0.07%) 149.93 / 149.10
ユーロ・ドル 1.0947 + 0.0025 (+ 0.23%) 1.0955 / 1.0893
ポンド・ドル 1.3004 + 0.0012 (+ 0.09%) 1.3010 / 1.2952
ドル・スイス 0.8766 - 0.0043 (- 0.49%) 0.8819 / 0.8759
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<きょうの材料>
*米住宅着工件数(2月)21:30
結果 150.1万件
予想 138.5万件 前回 135.0万件(136.6万件から修正)
*輸入物価指数(2月)21:30
結果 0.4%
予想 -0.1% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前月比)
*建設許可件数(2月)21:30
結果 145.6万件
予想 145.3万件 前回 147.3万件
*米鉱工業生産(2月)22:15
結果 0.7%
予想 0.2% 前回 0.3%(0.5%から修正)(前月比)
*米設備稼働率(2月)22:15
結果 78.2%
予想 77.8% 前回 77.7%(77.8%から修正)(前月比)
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.632%(WI:4.646%)
応札倍率 2.78倍(前回:2.43倍)
*ロシア大統領府
・プーチン大統領は広範な30日間の停戦には同意せず。
・プーチン大統領はエネルギー施設を30日間攻撃しない構想を支持。
・プーチン大統領はエネルギー施設への攻撃停止を命令。
・米国とエネルギーや経済の協力を協議。
*ホワイトハウス
・米ロ首脳、平和と停戦の必要性を協議。
・完全な停戦と恒久的な平和を交渉。
・全面的なウクライナ停戦への協議は即時開始と発表。
*ドイツ歳出改革案、下院で可決
ドイツ連邦議会(下院)は、防衛およびインフラ支出に向けたの何千億ユーロもの借
り入れを可能にする法案を可決した。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
日銀政策金利(3月)時刻未定
予想 0.5% 前回 0.5%
植田総裁会見 15:30頃
機械受注(1月)08:50
予想 -0.1% 前回 -1.2%(前月比)
予想 6.5% 前回 4.3%(前年比)
通関ベース貿易収支(2月)08:50
予想 5180億円 前回 -8566億円(季調済)
鉱工業生産(確報値)(1月)13:30
予想 -1.1% 前回 -1.1%(前月比)
予想 2.6% 前回 2.6%(前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(2月)19:00
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
予想 2.6% 前回 2.6%(コア・前年比)
【米国】
FOMC 20日3:00
予想 4.25~4.50% 前回 4.25~4.50%
FRB経済見通し 委員の金利予測(ドット・プロット)
パウエル議長会見 20日3:30頃
月例経済報告(3月)
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きょうのNY為替市場、ドル円は149円台前半に伸び悩んだ。本日のドル円は、今
週の中銀のイベントを前に円ロングの巻き戻しが断続的に観測され、節目の150円を
試す動きも出ていた。ただ、150円に接近するとオプション勢などの戻り待ちの売り
も観測され、いまのところ上値を止められている状況。明日の日銀決定会合とFOMC
を受けて150円を突破しに行くか、それとも一旦後退するか、短期的には重要な分岐
点となる。
一部では今週の日銀決定会合で植田総裁が利上げに慎重姿勢を示すのではとの見方も
出ている。米景気への先行き不透明感が高まっている中、トランプ政権の貿易政策によ
る世界経済への影響を見極めたい意向を滲ませるのではとの見方もあるようだ。7月か
9月の追加利上げの市場コンセンサスに変化はないが、内容次第では、それより前の5
月や6月の可能性はさらに後退する可能性もありそうだ。
FOMCは据え置きが確実視されているが、今回は委員の金利見通し(ドットプロッ
ト)が公表され、注目を集めそうだ。市場では年内2回以上の利下げを見込んでおり、
その予想に沿った内容になるのか注目される。
米景気の先行き不安が台頭しているが、一部からはFRBの救済「フェド・プット」
を期待する声も少なくない。しかし、現状の高インフレの粘着性から、それさえも希望
的観測に過ぎないのかもしれないとの声も出ている。今年「2回か3回の利下げ」とい
う市場の期待にFRBが応えられないリスクを留意すべきとの指摘も出ている。
ユーロドルは伸び悩む展開が見られ、一時1.09ドルを割り込む場面も見られた
が、終盤にドル安が優勢となり、1.09ドル台半ばに戻している。節目の1.10ド
ルを前にやや上値が重くなって来ているが、上値追いの流れには変化はない。
米国からの資金流出が言われる中、ユーロがリスク回避通貨に変化するのではとの声
も出ている。最近、市場で新たなテーマとなっているのは、米株から欧州株への資本の
移動で、これが本格化するようであれば、その可能性も高まる。
ユーロドルとS&P500の正の相関関係が崩れつつあり、現在のペースで推移すれ
ば、間もなくマイナスになりそうだという。そうなれば、かつてのようなリスク回避通
貨として位置づけられることになるという。
ポンドドルは1.30ドル台に上昇。引き続きドルの軟調な展開がポンドドルの買戻
しを下支えしている。市場では、英金利が今年も主要国の中で比較的高い水準に留まる
との見方が浮上していることもポンドをサポート。
英中銀は今週の金融政策委員会(MPC)で、政策金利を4.50%に据え置く見通
し。インフレ上昇と地政学的な不透明感が、漸進的な緩和を後押ししている。短期金融
市場では年内2回の利下げに対し、FRBは2-3回の利下げを織り込んでいる。FR
Bも今週は政策金利を4.50%で据え置くと予想されている。
先週発表の1月の英月次GDPは予想外のマイナスだったが、政府が計画する大型イ
ンフラ支出が成長を支えるとの期待もある。
MINKABU PRESS