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2025年03月18日(火)05時43分

NY外為市況=149円台に上昇

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日本時間午前5時41分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  149.22 + 0.58 (+ 0.39%) 149.28 / 148.31
ユーロ・ドル 1.0926 + 0.0047 (+ 0.43%) 1.0929 / 1.0869
ポンド・ドル 1.2995 + 0.0060 (+ 0.46%) 1.2999 / 1.2917
ドル・スイス 0.8808 - 0.0043 (- 0.49%) 0.8855 / 0.8798
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<きょうの材料>
【米国】
*小売売上高(2月)21:30
結果 0.2%
予想 0.6% 前回 -1.2%(-0.9%から修正)(前月比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 -0.6%(-0.4%から修正)(除自動車・前月比)
*NY連銀製造業景気指数(3月)21:30
結果 -20.0
予想 -1.9 前回 5.7
*NAHB住宅市場指数(3月)23:00
結果 39
予想 42 前回 42
*トランプ大統領、プーチン大統領と18日に協議
 トランプ大統領は、プーチン大統領と18日に会談を行うと述べた。米政府は、ロシ
アとウクライナとの速やかな停戦を目指す取り組みを継続。ロシア大統領府もこの会談
を確認した。
*トランプ政権、クリミアをロシア領と認めることを検討
 トランプ政権は、ロシアのウクライナ侵攻を終わらせるための将来の合意の一部とし
て、ウクライナのクリミアをロシア領として承認することを検討していると伝わった。
*EUのウクライナ支援パッケージ、加盟国から前向きな反応
 EUは本日、外相会合を開催し、最大400億ユーロ相当のウクライナへの新たな軍
事支援パッケージについて協議した。カラス外交安全保障上級代表(EU外相)は会合
後、このパッケージに対して幅広い政治的支持があり、詳細についての協議が進行中だ
と述べている。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツZEW景況感指数(3月)19:00
予想 N/A 前回 26.0
ユーロ圏貿易収支(1月)19:00
予想 140億ユーロ 前回 146.0億ユーロ(季調済)
【カナダ】
消費者物価指数(CPI)(2月)21:30
予想 0.5% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.2% 前回 1.9%(前年比)
【米国】
住宅着工件数(2月)21:30
予想 137.8万件 前回 136.6万件
輸入物価指数(2月)21:30
予想 -0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.0% 前回 1.9%(前年比)
鉱工業生産指数(2月)22:15
予想 0.1% 前回 0.5%(前月比)
設備稼働率
予想 77.8% 前回 77.8%
レーン・フィンランド中銀総裁、MNI主催イベント講演
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 きょうのNY為替市場、ドル円は終盤になって買いが加速し、149円台に上昇。米
株式市場が本日も買い戻されていることがドル円をサポートした。この日の米小売売上
高の発表後に一時149円台に上昇する場面が見られたものの、上値を抑えられてい
た。
 今週は日銀決定会合が予定されているが、今回は政策の据え置きが確実視されてお
り、注目は声明や植田総裁の会見となりそだが、追加利上げに慎重な姿勢を示せば、円
は短期的に下落の可能性があるとの指摘もアナリストからは出ている。
 市場は将来の利上げのタイミングや程度について、何らかの手がかりを探っている。
米経済が減速している証拠とトランプ関税をめぐる不確実性が、日銀の利上げ幅を制限
する可能性があるという。植田総裁がこれらの問題について懸念を示した場合、円は下
落の可能性があるという。円ロングが高水準に積み上がっており、その分、売りが出易
い状況ではある。
 ユーロドルは1.09ドル台前半での推移。1.09ドル台で上値が抑えられてはい
るものの、下押す動きもなく、上値追いの展開は続いている。いまのところ心理的節目
の1.10ドルには慎重なものの、試しそうな気配は出ている。
 アナリストからは、短期的にユーロは対ドルで下支えされる可能性が高いとの指摘が
出ている。迫り来るトランプ関税と弱い米経済活動が米国株の重荷となる可能性があ
り、ドルは後手に回る可能性が高いという。
 ドイツ議会がメルツ次期首相が予定している財政支出計画を承認すれば、ユーロは上
昇する可能性があるとも述べている。その他、ウクライナ情勢の進展や、ECBの4月
の利下げ一時停止に向けた市場の期待に火をつけるラガルド総裁の今週の講演もユーロ
の支援材料となる可能性があると述べている。
 ポンドドルは買いが優勢となり、1.30ドルを試す展開が見られた。1月中旬から
のリバウンド相場の流れが続いており、チャート的にはもう一段の上値追いも期待でき
そうな形状が見られている。
 市場は来週3月26日のリーブス英財務相の予算案の提出を注目している模様。アナ
リストからは、予算案を受けて、市場が英中銀の利下げをより多く織り込むような展開
になれば、ポンドは下落リスクにさらされる可能性があるとの指摘が出ている。リーブ
ス英財務相は歳出削減を発表すると見られ、財政引き締めはポンドにとってマイナス要
因になる可能性があるという。ドルも弱含んでいるため、ポンド下落は特にユーロや円
に対して起こる可能性があるとも言及。
 英中銀は今週の金融政策委員会(MPC)で政策を据え置くと見られている。短期金
融市場では年内にさらに2回以上の利下げを織り込んでいるが、同アナリストは3回の
利下げを予想しているようだ。
MINKABU PRESS