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日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.16 - 0.74 (- 0.50%) 148.23 / 146.59
ユーロ・ドル 1.1728 - 0.0006 (- 0.05%) 1.1779 / 1.1716
ポンド・ドル 1.3474 + 0.0028 (+ 0.21%) 1.3527 / 1.3435
ドル・スイス 0.7973 + 0.0009 (+ 0.11%) 0.7990 / 0.7929
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<きょうの材料>
*ADP雇用統計(9月)21:15
結果 -3.2万人
予想 5.1万人 前回 -0.3万人(5.4万人から修正)
*ISM製造業景気指数(9月)23:00
結果 49.1
予想 49.0 前回 48.7
*米製造業PMI(9月確報)22:45
結果 52.0
予想 52.0 前回 52.0
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +179.2万(4億1655万)
ガソリン +412.5万(2億2069万)
留出油 +57.8万(1億2358万)
(クッシング地区)
原油 -27.1万(2347万)
*()は在庫総量
*米最高裁、トランプ大統領の即時解任要求を退ける
米連邦最高裁判所は1日、クックFRB理事の即時解任を認めるよう求めていたトラ
ンプ大統領の要求を退けた。FRBへの影響力拡大を狙っているトランプ大統領にとっ
ては打撃となる。
*トランプ大統領、4週間以内に習主席と会談へ 議題は大豆
トランプ大統領は、中国の習近平国家主席と4週間以内に会談すると自身のSNSに
投稿した。大豆が主要な議題になるという。
*米労働省、明日の米新規失業保険申請件数は公表見送り
米労働省報道官は、政府機関閉鎖による影響で明日に予定されていた米新規失業保険
申請件数(週次)は公表されない見通だと発表した。
*トランプ政権、ニューヨーク市のインフラ事業に充てられる約180億ドルの資金を
凍結
トランプ政権は本日、ニューヨーク市のインフラ事業に充てられる約180億ドルの
資金を凍結した。理由は、資金が違憲なDEI原則に基づいて流れることがないように
するためだと説明している。
*自民総裁選後の次期首相、15日にも選出へ
政府、自民党は、石破首相の後任を選出する臨時国会について、15日を軸に召集す
る方向で調整に入った。同日中に首班指名選挙を行い、新内閣が発足する見通し。
*G7、対ロシア制裁の大幅強化で合意に近づく
G7は、ウクライナでの戦闘を終わらせようとしないロシアに対して、制裁を大幅に
強化することで合意に近づいている。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
貿易収支(8月)10:30
予想 63.2億豪ドル 前回 73.1億豪ドル(貿易収支)
【ユーロ圏】
ユーロ圏失業率(8月)18:00
予想 6.2% 前回 6.2%
【米国】
※米政府機関閉鎖の影響で発表が延期される可能性。
新規失業保険申請件数(09/21 - 09/27)21:30
予想 22.4万件 前回 21.8万件
製造業新規受注(8月)23:00
予想 0.1% 前回 -1.3%(前月比)
耐久財受注(確報値)(8月)23:00
予想 2.9% 前回 2.9%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.4%(輸送除くコア・前月比)
日本10年債入札(2兆6000億円程度)
内田日銀副総裁が挨拶
豪中銀半期金融安定報告
英DMPインフレ調査(9月)
ローガン・ダラス連銀総裁がイベント出席
欧州政治共同体(EPC)会合
フランス労働組合が大規模ストライキとデモ実施
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きょうのNY為替市場、米政府機関が閉鎖に突入し、ドル円は終始軟調な展開だっ
た。この日発表の9月のADP雇用統計で雇用者数が予想外の減少となり、前回分も減
少に下方修正されたことで下げを加速させていた。ドル円は一時146円台に下落する
場面も見られた。
短期金融市場ではFRBの利下げ確率を高めており、約90%の確率で年内2回の利
下げを織り込んでいる。発表前は73%程度だった。米政府機関が閉鎖しており、金曜
日の米雇用統計の発表が延期となりそうな中、本日のADP雇用統計はいつも以上に重
要な手掛かりとして注目されていた。
米政府機関の閉鎖だが、上院でのつなぎ予算案に数名の民主党議員が賛成票を投じて
いたこともあり、短期間で終了との見方がある一方、今回は数多くの経済要因が重なり
リスクが大きいとの指摘も聞かれる。労働市場の減速やインフレ懸念、歴史的な高バリ
ュエーションと市場の集中度の高さが投資家心理を圧迫。議会予算局(CBO)は閉鎖
により約75万人の連邦職員が一時休職になると推定。さらにトランプ大統領が恒久的
な大量解雇に言及したことで、新たな経済リスクも加わっている。
ドル円は21日線も下放れ、一気に146円台半ばの100日線に再接近していた。
しかし、米株式市場がプラスに転じるなど、意外に市場は落ち着いた反応を見せてお
り、ドル円も147円台に戻している。100日線と200日線のレンジ内での攻防戦
となっているが、どちらに抜けるのか、なお未知数の状況。
ユーロドルはロンドン時間に1.1780ドル近辺まで上昇していたものの、NY時
間に入って戻り売りに押される展開。ユーロ発の材料はなく、専らドルの動きに左右さ
れているが、市場は全体的に米政府機関閉鎖の影響を楽観視しており、ドルが買い戻さ
れている。
本日は9月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が公表されていたが、前年
比2.2%と前回から伸びが拡大していた。ただ、ECBの目標から大きくは乖離して
おらず、ECBに金利見通しの見直しを促すほどではないと見られている。ECBの利
下げサイクルは終了との見方が有力視されているようだ。
ポンドドルは一旦1.35ドル台に上昇し、100日線と21日線を回復していたも
のの、NY時間に入って1.34ドル台に戻す展開。一方、ポンド円は円高の動きもあ
り、197円台に下落していたものの、198円台に下げ渋った。ただ、下値模索は続
いており、100日線が控える197.65円付近を視野に入れた動きが続いている。
本日はタカ派として知られるマン英中銀委員の講演が伝わっていたが、インフレや経
済活動を踏まえると、金融政策は依然として「比較的緩和的」な状態にあると述べ、追
加利下げに慎重な姿勢を示唆している。
市場では現在、インフレは依然として高く追加利下げへの期待は後退させているもの
の、景気への懸念から可能性は残している。ただ、年内の可能性は低く、早くても来年
第1四半期の利下げを有力視している状況。
MINKABU PRESS