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2025年10月01日(水)16時23分

東京株式(大引け)=381円安、リバランス売りで4日続落

 1日の東京株式市場はリスク回避の売りが続き、日経平均株価は一時500円以上下
落する場面があった。終盤下げ渋ったものの、約3週間ぶりの安値で引けている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比381円78銭安の4万4550円85銭と4日
続落。プライム市場の売買高概算は23億1082万株、売買代金概算は5兆2869
億円。値上がり銘柄数は124、対して値下がり銘柄数は1480、変わらずは11銘
柄だった。

 きょうの東京市場は機関投資家のリバランスによる売り圧力が意識されるなか、利食
い急ぎの動きを誘発し、下値を探る展開が続いた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナ
スダック総合株価指数ともに続伸したものの、取引時間中は軟調な局面が多かった。米
国では「つなぎ予算」の成立が難航するなか、実際に政府機関が一部閉鎖されたことか
ら、東京市場でもリスク回避ムードが助長される形となった。今週3日に予定される9
月の米雇用統計についても発表が遅れる可能性が取り沙汰され、買い手控え要因となっ
ている。個別株も値下がり銘柄数は1500近くまで膨らみ、プライム市場全体の9
2%の銘柄が下落する格好となっている。なお、売買代金はきょうも5兆円を上回って
おり、これで8営業日連続での5兆円超えとなった。

 個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が安く、レーザーテック<
6920>、三菱重工業<7011>なども値を下げた。IHI<7013>が売られ、キオクシア
ホールディングス<285A.T>、フジクラ<5803>なども下落。三菱UFJフィナ
ンシャル・グループ<8306>などメガバンクも下値を探った。東京海上ホールディング
ス<8766>、リクルートホールディングス<6098>なども軟調。ミガロホールディング
ス<5535>が値下がり率首位となり、日本ヒューム<5262>、日鉄鉱業<1515>、三井
松島ホールディングス<1518>なども大きく利食われた。

 半面、アドバンテスト<6857>がしっかり、サンリオ<8136>が買いを集めた。任天
堂<7974>が堅調、キーエンス<6861>も買いが優勢。中外製薬<4519>、大塚ホール
ディングス<4578>なども高い。Link-Uグループ<4446>が大幅高。インフロニ
ア・ホールディングス<5076>が値上がり率トップに買われ、中国電力<9504>、四国
電力<9507>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS