--------------------------------------
日本時間午前5時39分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.93 - 0.66 (- 0.44%) 148.84 / 147.65
ユーロ・ドル 1.1736 + 0.0009 (+ 0.08%) 1.1761 / 1.1712
ポンド・ドル 1.3442 + 0.0013 (+ 0.10%) 1.3467 / 1.3414
ドル・スイス 0.7963 - 0.0014 (- 0.18%) 0.7986 / 0.7939
------------------------------------
<きょうの材料>
【米国】
住宅価格指数(7月)22:00
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前月比)
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(7月)22:00
結果 1.82%
予想 1.93% 前回 2.16%(2.14%から修正)(前年比)
*シカゴPMI(9月)22:45
結果 40.6
予想 43.3 前回 41.5
*米求人件数(8月)23:00
結果 722.7万人
予想 720.0万人 前回 720.8万人(718.1万人から修正)
*コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月)23:00
結果 94.2
予想 96.0 前回 97.8(97.4から修正)
*トランプ大統領
・米政府機関は恐らく閉鎖されるだろう。
・民主党が閉鎖するんだ。
・何事も必然ではないが、起きる可能性は恐らく高い。
*トランプ大統領
・最近ロシアから脅しを受け、原潜を配備した。
・ロシア沖に原子力潜水艦1隻か2隻を送った。
・潜水艦ではロシア・中国より25年先を行っている。
・軍隊の強化・増強を誓う。
・都市部の貧困地域は現代戦争の重要な戦場。
*コリンズ・ボストン連銀総裁
・非常に強い株式市場が家計資産を押し上げ。
・家計資産の増加が消費拡大の一因に。
・株式市場と雇用市場の乖離への懸念がある。
・関税の影響がどうなるかはまだ判断が早い。
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
・短期的な政府閉鎖は経済にほとんど影響なし。
・インフレがより持続的なら困難なシナリオに。
・関税の影響は一時的で限定的であることを期待。
・サービス部門のインフレ上昇は説明困難。
・最近のインフレ上昇の大部分は関税が原因。
・米国は新たな関税の波に向かっている。
・雇用者数は減速も、その他の雇用指標は安定。
・米労働統計局(BLS)は世界最高のデータ提供機関。
・政府機関閉鎖で雇用統計が得られないのは痛手だ。
・関税によるインフレが持続しないことを確認したい。
・インフレ上昇時に金利据え置きは利下げに等しい。
・大量の利下げを前倒しするのは不快。
・企業リーダーはコスト増への懸念を表明。
*ブリーデン英中銀副総裁
・政策を過度に引き締め過ぎると生産と雇用に悪影響。
・ディスインフレ基調は軌道に乗っている。
・先行きは不確実。両側にリスク。
・上昇するインフレ期待は懸念材料。
・インフレ上昇リスクの管理は逆方向のリスクを伴う。
・賃金上昇はマージンに吸収される可能性が高い。
・雇用市場が緩むほど企業の賃金交渉力は強まる。
・サービス価格の基調的なディスインフレ傾向は継続。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【日本】
日銀短観(第3四半期)08:50
大企業製造業・業況判断
予想 15.0 前回 13.0
大企業製造業・先行き
予想 14.0 前回 12.0
大企業非製造業・業況判断
予想 33.0 前回 34.0
大企業非製造業・先行き
予想 28.0 前回 27.0
大企業全産業・設備投資
予想 11.0% 前回 11.5%
【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(9月)15:00
予想 0.1% 前回 -0.1%(前月比)
予想 1.9% 前回 2.1%(前年比)
製造業PMI(確報値)(9月)17:30
予想 46.2 前回 46.2
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(確報値)(9月)16:55
予想 48.5 前回 48.5
ユーロ圏製造業PMI(確報値)(9月)17:00
予想 49.5 前回 49.5
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(9月)18:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.2% 前回 2.0%(前年比)
予想 2.3% 前回 2.3%(コア・前年比)
【米国】
ADP雇用者数(9月)21:15
予想 5.0万人 前回 5.4万人(前月比)
製造業PMI(確報値)(9月)22:45
予想 52.0 前回 52.0
ISM製造業景気指数(9月)23:00
予想 49.0 前回 48.7
建設支出(8月)23:00
予想 0.0% 前回 -0.1%(前月比)
-----------------------------------
きょうのNY為替市場は9月期末の取引の中、ドル安が続き、ドル円は147円台ま
で下げ幅を広げた。期末の調整もさることながら、前日同様に米政府機関閉鎖への懸念
がドルを圧迫していた模様。リスク回避の円高の動きも加わっていた。
本日は米政府の会計年度末だが、米下院ではつなぎ予算案が可決されているものの、
米上院では共和、民主双方が歩み寄れないでいる。万一、明日の10月1日から米政府
機関が閉鎖となれば、10月3日の米雇用統計は発表が延期になる可能性が高まり、市
場は動向を注視している状況。トランプ大統領は恐らく閉鎖されると言及していた。
ドル円は200日線を下放れる展開を見せ、21日線に回帰。100日線と200日
線のレンジ内に再び戻してしまった格好となったが、市場がFRBの利下げ期待を後退
させる中、閉鎖を受けてどのような流れになるのか注視している状況。閉鎖に入ったと
しても短期で終了との見方も多いが、長期化すればドルの重しになる可能性も指摘され
ている。
ユーロドルは買い戻しが優勢となる中、1.17ドル台半ばまで一時上昇。本日の2
1日線が1.1735ドル付近に来ているが、その水準を回復する展開。ユーロドルは
専らドルの動きに左右されているが、本日も米政府機関の閉鎖へのリスクからドル安が
優勢となっており、ユーロドルを押し上げている。一方、ユーロ円は一時173.40
円付近まで下落。21日線付近まで下落しており、明日以降の動きが注目される。
本日はフランスとドイツが9月の消費者物価指数(HICP)速報値を発表していた
が、夏末にかけてインフレが加速していた。両国とも、今年初頭以来のインフレの上昇
幅となった。エネルギー価格は8月よりも下落幅が小さくなり、サービス部門のインフ
レは両国で上昇した。ECBの据え置き予想を正当化する数字となった。
ラガルドECB総裁が講演を行っていたが、「インフレに対するリスクはいずれの方
向にもかなり抑制されているようだ」と発言。ただ、「警戒はなお必要」との認識も示
していた。
ポンドドルは買い戻しが続いた。ただ、一時1.3465ドル付近まで上昇する場面
が見られたものの、基本的には1.34ドル台での上下動に変化はない。一方、ポンド
円はドル円とともに売りが続いており198円台まで下落。21日線を下放れしてお
り、200円から遠ざかる展開が続いている。
ポンドに関しては、リーブス英財務相が11月26日に公表する秋季予算案に市場の
関心が向かっているが、財政ルールを遵守するだけではポンドや英国債の持続的な安心
には不十分だとの指摘がストラテジストから出ている。
もちろん、財政ルール遵守は必要なことではあるが、持続的な安心感はもたらさず、
必要なのは継続している財政の不透明感のサイクルを断ち切ることで、これが海外から
のポンドや英国債への需要の支援するとしている。ただ、残念ながら断ち切る可能性は
低いとも述べた。
MINKABU PRESS