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2025年09月29日(月)22時30分

NY外国為替序盤=148円台半ばまで一時下落

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日本時間午後10時29分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  148.69 - 0.80 (- 0.54%) 149.63 / 148.47
ユーロ・ドル 1.1742 + 0.0039 (+ 0.33%) 1.1751 / 1.1699
ポンド・ドル 1.3444 + 0.0042 (+ 0.31%) 1.3457 / 1.3390
ドル・スイス 0.7969 - 0.0010 (- 0.13%) 0.7988 / 0.7952
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 日本時間午後10時29分現在のドル円は1ドル=148.69円。きょうの為替市
場は期末接近の中、ドルは戻り売りが強まっており、ドル円は148円台半ばまで一時
下落。先週は心理的節目の150円を試す動きも見られていたが、結局、達成できずに
一旦後退している。
 米政府機関閉鎖への懸念がドルを圧迫している模様。明日9月30日は米政府の会計
年度末だが、米下院ではつなぎ予算案が可決されているものの、米上院では共和、民主
双方が歩み寄れないでいる。これまでも度々見られた光景で、市場も慣れっこになって
いるが、今回は若干深刻なようだ。万一、10月1日から米政府機関が閉鎖となれば、
10月3日の米雇用統計は発表が延期になる可能性が高まる。
 アナリストは、ドルは通常このような局面の前に下落し、資金問題が解決されると反
発する傾向があると指摘。トランプ大統領は閉鎖になれば、政府職員を大量解雇すると
脅しているが、すでに労働市場の減速が意識される中で、政府機関の閉鎖は新たな逆風
になると見られている。「長期の閉鎖になれば、市場がFRBの利下げサイクルを正確
に織り込む能力を阻害しかねない」とのコメントも聞かれる。
 ドル円については日銀の利上げ期待の高まりによる円高圧力も加わっているようだ。
利上げに慎重と見られていた野口審議委員が「国内の各種経済指標を確認すると、2%
の物価安定目標の達成は着実に近づいている。それは、政策金利調整の必要性がこれま
で以上に高まりつつあることを意味している」と語っていたことに敏感に反応。市場で
は10月利上げの可能性を高め、短期金融市場では66%程度まで確率が上昇してい
る。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
29日(月)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS