--------------------------------------
日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.76 - 0.49 (- 0.33%) 148.38 / 147.42
ユーロ・ドル 1.0849 - 0.0039 (- 0.36%) 1.0897 / 1.0823
ポンド・ドル 1.2945 - 0.0018 (- 0.14%) 1.2973 / 1.2921
ドル・スイス 0.8829 + 0.0010 (+ 0.11%) 0.8855 / 0.8804
------------------------------------
<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*米新規失業保険申請件数(3月8日週)21:30
結果 22.0万人
予想 22.5万人 前回 22.2万人(22.1万人から修正)
*失業保険継続需給者数(3月1日週)21:30
結果 187.0万人
予想 188.8万人 前回 189.7万人
*米生産者物価指数(PPI)(2月)21:30
結果 0.0%
予想 0.3% 前回 0.6%(0.4%から修正)(前月比)
結果 3.2%
予想 3.3% 前回 3.7%(3.5%から修正)(前年比)
結果 -0.1%
予想 0.3% 前回 0.5%(0.3%から修正)(コア・前月比)
結果 3.4%
予想 3.5% 前回 3.8%(3.6%から修正)(コア・前年比)
【カナダ】
住宅建設許可(1月)21:30
結果 -3.2%
予想 -5.2% 前回 11.6%(11.0%から修正)(前月比)
※発言・ニュース
*ベッセント米財務長官
・市場はトランプ大統領の勝利をかなり織り込んだ。
・ドルが調整されるのは自然。
・他通貨が好調なのは当然。
・インフレはコントロールされつつあるのかもしれない。
・多少のボラティリティーは懸念せず。
*プーチン大統領
プーチン大統領が、ロシアを訪問しているベラルーシのルカシェンコ大統領と会見を
行っており。長期的な和平につながるのであれば、停戦提案に同意する用意があると述
べた。詳細については、トランプ大統領を含めて協議する必要があるとも語った。
*ルッテNATO事務総長
・武器増産が必要だ。
・欧州はさらなる防衛費増大にコミットしている。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数(確報)(2月)16:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)
調和消費者物価指数(HICP)
予想 0.6% 前回 0.6%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)
【英国】
鉱工業生産指数(1月)16:00
予想 -0.1% 前回 0.5%(前月比)
予想 -0.7% 前回 -1.9%(前年比)
製造業生産高(1月)16:00
予想 0.0% 前回 0.7%(前月比)
予想 -0.5% 前回 -1.4%(前年比)
【米国】
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(3月)23:00
予想 63.6 前回 64.7
連合25年春闘第1回回答集計結果
米つなぎ予算失効期限
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りに押され、一時147円
台半ばまで下落する場面が見られた。ドル安がドル円を圧迫していた模様で、本日も米
株式市場は軟調な展開を見せ、米国債利回りも低下した。米経済への先行き不透明感が
依然として市場を席捲している。
ベッセント米財務長官は、市場はトランプ大統領の勝利の多くを織り込んでおり、ド
ルが調整されるのは自然との見方を示していた。市場はトランプ政権の減税策に期待し
ているが、今週末には債務上限の期限切れがあり、政府機関の閉鎖が再び取り沙汰され
ている。今回も何らかの着地点は見出すであろうが、混沌とした米議会の対立は、減税
策の後退も連想させているのかもしれない。
ここに来て、米国の例外主義への懐疑的な見方も台頭しつつある中、これまでのよう
なドル高指向は弱まっているとの指摘も聞かれた。
ユーロドルは一時1.08ドル台前半まで下落していたものの、NY時間に入って買
戻しも出ていた。基本的にユーロドルのリバウンド相場の流れに変化はない。
米景気後退懸念とドイツの財政楽観論は行き過ぎだとの指摘が出ており、それに伴っ
て直近で上昇したユーロは、短期的には下落する可能性があるとの指摘が出ている。市
場は少し先走った評価をしているという。一部が懸念しているような、米景気後退に陥
る可能性は低く、むしろ今年の成長はかなり力強いままであろう。さらに、ドイツの財
政刺激策が経済に影響を及ぼすのは、早くても来年以降になるとも述べている。
そのため、第2四半期末までにユーロドルは1.05ドルまで下落すると見込んでい
るようだ。
ポンドドルは上げを一服させ、1.29ドル台前半まで値を落とす場面が見られた。
目先のポンドの重要なリスクイベントとしては、来週20日の英中銀の政策委員会(M
PC)と26日のリーブズ英財務相の予算案の提出がある。
特に予算案については、ポンドにとってネガティブなリスクイベントになる可能性が
アナリストから指摘されている。英国の財政規則では5年先の支出で予算を均衡させる
必要があり、100億ポンドの財政余地は恐らく消滅しているため、リーブス財務相は
実質的な支出削減を示す必要がある。
英国債利回りが再び高水準に戻っているため、リーブス財務相は信頼できる支出削減
案を提示しなければ、国債とポンドは売り圧力にさらされるリスクがあると述べてい
る。仮に信頼できる支出削減案を提示したとしても、財政引き締めはより緩和的な金融
政策を意味するため、ポンドは依然として弱含む可能性があるとも述べている。
MINKABU PRESS