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日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 148.91 + 1.27 (+ 0.86%) 148.91 / 147.52
ユーロ・ドル 1.1738 - 0.0077 (- 0.65%) 1.1819 / 1.1728
ポンド・ドル 1.3447 - 0.0079 (- 0.58%) 1.3528 / 1.3427
ドル・スイス 0.7952 + 0.0038 (+ 0.48%) 0.7957 / 0.7912
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<きょうの材料>
【米国】
*米新築住宅販売件数(年率)(8月)23:00
結果 80.0万件
予想 65.0万件 前回 66.4万件(65.2万件から修正)
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -60.7万(4億1475万)
ガソリン -108.1万(2億1657万)
留出油 -168.5万(1億2300万)
(クッシング地区)
原油 +17.7万(2374万)
*()は在庫総量
*ベッセント財務長官
ベッセント財務長官がFOXビジネスに出演し、パウエル議長の姿勢に疑問を呈した
上で利下げを要請した。長官は「パウエル議長がなぜここで後退しているのかよく分か
らない。直近の雇用統計の修正を踏まえると、内部で何かがおかしいことは明らかで、
金利は過度に引き締め的だ」と指摘した。
*トランプ大統領、10月の訪日を計画中
トランプ大統領が10月の訪日を計画中だと伝わった。
*米国、アルゼンチンと200億ドルの通貨スワップを協議中
ベッセント財務長官は、米国はアルゼンチンと200億ドルの通貨スワップを協議中
で、同国のドル建て債を購入する用意があると述べた。
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
・過度に前倒しの利下げに違和感を感じる。
・最新の労働統計は緩やかな減速のみを示している。
・労働市場は依然として概ね安定し堅調。
*ベイリー英中銀総裁
・利下げはまだ道半ば。
・金利にはまだ引き下げ余地がある。
・利下げの時期と幅はインフレ経路次第。
・労働市場に軟化傾向、消費者は慎重姿勢。
*グリーン英中銀委員
・ディスインフレの進行が鈍化しており、警戒が必要。
・中立金利は上昇。
・政策は依然として下方軌道にある。
・政策が実質的に引き締め的か不明確。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(10月)15:00
予想 -23.3 前回 -23.6
【スイス】
中銀政策金利16:30
予想 0.0% 前回 0.0%
【米国】
実質GDP(確報値)(第2四半期)21:30
予想 3.3% 前回 3.3%
個人消費
予想 1.6% 前回 1.6%
GDPデフレータ
予想 2.0% 前回 2.0%
コアPCE価格指数
予想 2.5% 前回 2.5%
耐久財受注(速報値)(8月)21:30
予想 -0.6% 前回 -2.8%(前月比)
予想 -0.3% 前回 1.0%(輸送除くコア・前月比)
新規失業保険申請件数(09/14 - 09/20)21:30
予想 23.5万件 前回 23.1万件
中古住宅販売件数(8月)23:00
予想 396万件 前回 401万件
日本40年利付国債入札(4000億円程度)
日銀議事録(7月30日-31日開催分)
ECB経済報告
米7年債入札(440億ドル)
ボウマンFRB副議長が会議出席
バーFRB理事がピーターソン国際経済研究所で講演(質疑応答あり)
グールズビー・シカゴ連銀総裁がFRBと米経済について講演
ローガン・ダラス連銀総裁、リッチモンド連銀主催討論会参加(質疑応答あり)
ウィリアムズNY連銀総裁が会議「米ドルの国際的役割」開会挨拶(質疑応答なし)
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁が講演(質疑応答あり)
G20外相会合(NY)
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きょうも市場は全般に手掛かり材料に乏しい中、為替市場はドル高が強まり、ドル円
は148円台後半に上昇。先週は100日線を一時割り込んだが、今度は148円台半
ばに来ている200日線を突破している。明日以降、維持できるか注目される。
今週の市場はFRB幹部の発言を注視しているが、先週のFOMCで示された金利見
通し(ドット・プロット)が示すほど、FRB幹部は利下げに前向きにはなっていない
ようだ。労働市場の冷え込みは認識しているものの、根強い高インフレが利下げ姿勢に
ブレーキをかけている模様。それがドルを底堅くしている。
一方、円相場に関しては、海外勢中心に自民党の総裁選が注目を集めているようだ。
海外勢も高市氏と小泉氏が本命と見ているようだが、経済政策だけで言えば、「ガソリ
ン暫定税率廃止」、「年収の壁見直し」ではほぼ一致。消費減税についても「可能性は
排除しない」としている。
違う点は国債。高市氏は「一時的な赤字国債の増発も容認」なのに対して、小泉氏は
いまのところ慎重スタンス。思い切った減税策の“程度も含めた実現性”という観点で
見れば、将来的に成長でカバーできると仮定したとしても、一時的な国債増発は現実的
に不可避とも考えられる。従って、総裁選告示前の下馬評と変わらず、高市氏ならば円
安、小泉氏であれば円高との見方で変わらずのようだ。
もし、シナリオ通りになったとしても一時的な反応とは思われる。
ユーロドルは1.17ドル台半ばに下落。本日の21日線が1.1730ドル付近に
来ているが、その水準に顔合わせした格好。しかし、上向きのトレンドはまだ維持され
ている。
この日はドイツの9月調査分のIfo景況感指数が発表になっていたが、予想外に悪
化していた。期待指数も現況指数も低下し、ドイツ経済の回復の芽が弱いことを浮き彫
りにしている。Ifoの所長は「現在の事業環境に対する企業の満足度は後退し、先行
きへの期待も明らかに曇った」と指摘。景気回復見通しにつまずきが生じたとの見解を
示した。
ただ、今週発表になっていたドイツのPMIは好調ぶりを示していた。一部のエコノ
ミストからは、PMIの数字は回復の強さを誇張している可能性があるとの警告も出て
いた。しかし、ECBの追加利下げ期待が復活するような動きには至っていない。
ポンドドルは戻り売りが強まり、一時1.34ドル台前半まで下落。本日の下げで1
00日線を下回り、明日以降、水準を維持できるが注目される。目先は直近安値1.3
335ドル付近が下値メドとして意識される。一方、ポイド円は200円台を回復。ド
ル円の動きに追随したようだ。
本日はベイリー英中銀総裁のインタビュ-が伝わっていたが、英国の消費者が外食や
買い物を控える傾向が強まっているとし、利下げをさらに進める必要があるとの考えを
改めて示した。総裁は「金利にはまだ引き下げ余地がある。ただし、いつどの程度引き
下げるかは、インフレの推移次第だ」とも述べていた。市場では年内の利下げの可能性
は低いと見ており、早くても来年第1四半期の利下げを有力視している。
MINKABU PRESS