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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.76 - 0.19 (- 0.13%) 148.38 / 147.66
ユーロ・ドル 1.1800 + 0.0054 (+ 0.46%) 1.1802 / 1.1726
ポンド・ドル 1.3516 + 0.0044 (+ 0.33%) 1.3521 / 1.3453
ドル・スイス 0.7923 - 0.0032 (- 0.40%) 0.7973 / 0.7922
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<きょうの材料>
※経済指標
主な米経済指標の発表はなし
※発言・ニュース
*ムサレム・セントルイス連銀総裁
・FOMCでの利下げ決定を支持した。
・インフレが高止まりする中で追加利下げの余地は限られる。
・現行の金利水準は景気抑制的な水準と中立水準との間にある。
・労働市場が一段と悪化した場合は追加利下げを支持。
・長期的なインフレ期待を安定的に維持が重要性。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・現時点で追加利下げの理由見当たらない。
・年内の利下げは1回のみと見込んでいる。
・28年までインフレが2%に戻るとは見ていない。
・労働市場は危機的状況にあるとは思っていない。
*ミランFRB理事
・政策金利は高過ぎる。
・労働市場を守るために今後数カ月で積極利下げを実施すべき。
・中立金利はこれまで過大評価されていた可能性が高い。
・最近では関税や移民規制、税制によってさらに低下。
・そのため、経済への悪影響回避には金利はもっと低くあるべき。
・0.50%ポイントずつの連続利下げも。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(速報値)(9月)16:30
予想 50.1 前回 49.8
ドイツ非製造業PMI(速報値)(9月)16:30
予想 49.4 前回 49.3
ユーロ圏製造業PMI(速報値)(9月)17:00
予想 50.9 前回 50.7
ユーロ圏サービス業PMI(速報値)(9月)17:00
予想 50.6 前回 50.5
【英国】
製造業PMI(速報値)(9月)17:30
予想 47.2 前回 47.0
サービス業PMI(速報値)(9月)17:30
予想 53.6 前回 54.2
【米国】
経常収支(第2四半期)21:30
予想 -2700億ドル 前回 -4502億ドル
PMI(速報値)(9月)22:45
予想 51.9 前回 53.0
非製造業PMI
予想 53.9 前回 54.5
コンポジットPMI
予想 53.9 前回 54.6
リッチモンド連銀製造業指数(9月)23:00
予想 N/A 前回 -7.0
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きょうのNY為替市場、ドル高が一服し、ドル円も147円台に伸び悩んだ。先週の
中央銀行ウィークを通過し、それなりにニュースがあったものの、結局ドル円は100
日線と200日線の間での推移に変化はない。
そのため、オプション市場では1か月物の円のヘッジコストが1年ぶり低水準に低下
しており、落ち着きを示している。先週のFOMC前には一時的にレンジ下限の100
日線を割り込んだが、パウエル議長が明確にハト派的な姿勢を見せなかったため、ドル
の反発とともにドル円も買い戻された。
一方、日銀は「ETF保有の縮小開始」と「年内追加利上げの可能性」を示唆したこ
とで円に一時的な追い風を与えたが、その効果はすぐに失われている。短期金融市場で
は年内の日銀の利上げ確率を75%程度まで上昇させているものの、どうも強い確信ま
では無さそうだ。
ただ、オプション市場での落ち着きは決して平穏を意味しているのではないとの指摘
も出ている。チャート、金利差への感応度、オプションはいずれも「転換点」にいるこ
とが示唆されており、円は重要な心理的水準を巡り、大幅上昇か急落かの瀬戸際に立た
されているという。
ユーロドルは買戻しが優勢となり、1.18ドル付近まで買い戻された。本日1.1
7ドル台前半に来ている21日線でしっかりサポートされ、上向きの流れはなお堅持し
ているようだ。
ユーロは割安に見えることからドルに対してさらに上昇する可能性があるとの指摘が
アナリストから出ている。ユーロは短期的な適正価値を下回って取引されており、先週
のFOMC後の下げは巻き戻される可能性があるという。ユーロドルの短期的な適正価
値は約1.19ドルと指摘。
パウエル議長が今後の利下げについて慎重なシグナルを示したことによって押し上げ
られたドル高は早晩剥落する可能性があり、ユーロドルには上昇の余地が残されている
としている。
ポンドドルも買い戻されている。一時1.34ドル台半ばまで下落し、100日線を
割り込む場面も見られていたが、1.35ドル台に戻す展開。100日線は維持されて
いる格好。一方、ポンド円も199円台前半まで下落していたが、下げ渋る動きが見ら
れている。こちらは21日線を堅持している状況。
ポンドに関して市場は11月に発表になる秋季予算案に注目が移っているが、増税の
可能性が英経済を悪化させ、英中銀によるより迅速な利下げにつながる可能性があると
の指摘も出ている。エコノミストは英中銀は政策金利を現在の4.00%から2026
年に3.00%まで引き下げると見ているようだ。
MINKABU PRESS