18日の東京株式市場で日経平均株価は続伸。今晩は米国市場が休場となることから
様子見姿勢も強まったが、中外製薬<4519>など医薬品株が中心となり相場を牽引し
た。
大引けの日経平均株価は前日比352円68銭高の3万4730円28銭。プライム
市場の売買高概算は14億7621万株。売買代金概算は3兆3015億円となった。
値上がり銘柄数は1496と全体の約91%、値下がり銘柄数は120、変わらずは2
0銘柄だった。
前日の米株式市場ではNYダウが527ドル安と下落。ユナイテッドヘルス・グルー
プ<UNH>が急落したことなどが響いた。米株式市場は軟調だったことを受け、寄り
付きの日経平均株価は小幅に値を下げてスタートした。ただ、下値には値頃感からの買
いも流入し、売り一巡後はプラス圏に浮上した。特に中外薬が急伸し、1銘柄で日経平
均株価を120円強押し上げた。米イーライ・リリー<LLY>に権利を譲渡している
肥満症薬候補が第3相臨床試験で有効性と安全性が示されたことが材料視された。東証
33業種で「医薬品」は上昇率トップとなり全体相場の牽引役となった。海運や石油、
小売りセクターなども上昇した。後場に入り上昇幅は拡大し、一時380円あまり上昇
した。今晩の米国市場はグッドフライデーで休場となることもあり、手控え気分も強か
った。
個別銘柄では、フジクラ<5803>やファーストリテイリング<9983>、トヨタ自動車
<7203>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が値を上げた。良品計
画<7453>やディー・エヌ・エー<2432>が堅調。武田薬品工業<4502>やエーザイ<
4523>、塩野義製薬<4507>が買われた。日本郵船<9101>や東京電力ホールディング
ス<9501>も買われた。
半面、川崎重工業<7012>やIHI<7013>が安く、アドバンテスト<6857>や東京
エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>が下落。SCREENホールディング
ス<7735>やルネサスエレクトロニクス<6723>も値を下げた。サンリオ<8136>やリ
クルートホールディングス<6098>、SMC<6273>も軟調だった。
出所:MINKABU PRESS