--------------------------------------
日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 143.64 - 0.87 (- 0.60%) 144.61 / 143.29
ユーロ・ドル 1.1328 + 0.0045 (+ 0.40%) 1.1363 / 1.1281
ポンド・ドル 1.3422 + 0.0029 (+ 0.22%) 1.3469 / 1.3381
ドル・スイス 0.8251 - 0.0032 (- 0.39%) 0.8288 / 0.8210
------------------------------------
<きょうの材料>
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +132.8万(4億4316万)
ガソリン +81.6万(2億2552万)
留出油 +57.9万(1億0413万)
(クッシング地区)
原油 -45.7万(2344万)
*()は在庫総量
*米20年債入札結果
最高落札利回り 5.047%(WI:5.035%)
応札倍率 2.46倍(前回:2.63倍)
*ジョンソン米下院議長
ジョンソン米下院議長は、共和党が州および地方税(SALT)の所得控除を最大4
万ドルまで引き上げることで合意に達したと述べた。トランプ大統領の経済対策を停滞
させている最終的な問題の1つが解決の方向に向かったことを示唆した。
*EU、米国に貿易で新提案を準備
EUは、米国に対して貿易協定案の修正版を提示する模様だと伝わっている。ブルー
ムバーグが関係者の話として伝えた。欧米間の合意実現に関して懐疑的な見方が続く
中、EUはトランプ政権との交渉に弾みをつけることを目指している。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【日本】
機械受注(3月)08:50
予想 -1.6% 前回 4.3%(前月比)
予想 -2.2% 前回 1.5%(前年比)
【英国】
公共部門ネット負債(4月)15:00
予想 175億ポンド 前回 164億ポンド
製造業PMI(速報値)(5月)17:30
予想 45.5 前回 45.4
サービス業PMI(速報値)(5月)17:30
予想 49.2 前回 49.0
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(速報値)(5月)16:30
予想 49.1 前回 48.4
ドイツ非製造業PMI(速報値)(5月)16:30
予想 49.5 前回 49.0
ドイツIfo景況感指数(5月)17:00
予想 87.5 前回 86.9
ユーロ圏製造業PMI(速報値)(5月)17:00
予想 49.4 前回 49.0
ユーロ圏サービス業PMI(速報値)(5月)17:00
予想 50.6 前回 50.1
【カナダ】
鉱工業製品価格(4月)21:30
予想 -0.4% 前回 0.5%(前月比)
予想 -2.2% 前回 -1.0%(前月比)
【米国】
新規失業保険申請件数(05/11 - 05/17)21:30
予想 23.1万件 前回 22.9万件
製造業PMI(速報値)(5月)22:45
予想 49.9 前回 50.2
非製造業PMI
予想 50.9 前回 50.8
コンポジットPMI
予想 50.2 前回 50.6
中古住宅販売件数(4月)23:00
予想 411万件 前回 402万件
月例経済報告(5月)
野口日銀審議委員が金融経済懇談会出席
ECB議事録(4月17日開催分)
マクレム加中銀総裁、シャンパーニュ加財務相、G7で会見
ウィリアムズNY連銀総裁が講演(質疑応答あり)
-----------------------------------
きょうもNY為替市場はドル安が続く中、午後に入ってドル円はリスク回避のドル
安・円高の動きから一時143円台前半まで下げ幅を広げる動きが見られた。この日の
米20年債入札の結果を受けて、米国債が下落し、利回りが上昇したことに反応。20
年債入札は最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回り、応札倍率も前回を下回る
冴えない入札となった。
米議会が減税案を含む予算案を審議する中、先週、ムーディーズが米格下げを行った
ことをきっかけに、市場は米財政赤字への懸念を高めており、本日の入札結果に敏感に
反応していた模様。米株式市場でダウ平均が一時800ドル超急落したことで、リスク
回避の円高もそれに加わった格好。
ドル円は本日の下げで21日線を下放れる展開を見せ、早期に回復できないようであ
れば、4月に引き続き、再び140円割れを目指す展開も警戒される。目先は強い下値
抵抗が観測されている142円の水準が意識。
ユーロドルは3日続伸しており、1.13ドル台半ばまで一時上昇。本日の上げで2
1日線を上放れる展開が見られており、維持できるか注目される。維持できれば2月以
降の上昇トレンドは継続となる。
本日はECB理事のカザークス・ラトビア中銀総裁の発言が伝わっていたが、利下げ
サイクルは終わりに近づいているとの見解を示していた。ただ、インフレが今後数カ月
に2%で安定するという基本シナリオが維持されることが前提。
「現在の基本シナリオが持続するならば、われわれはまもなくターミナルレート(最
終到達点)に到達する」と述べた。ただ、「現在の基本シナリオが実現する確率は5
0%未満かもしれない」とも述べ、予断は許さないとの認識も示していた。
ポンドドルは、終盤に伸び悩んだものの本日も上値追いが続き、一時1.3470ド
ル近辺と2022年2月以来の高値水準まで上昇した。ロンドン時間に4月の英消費者
物価指数(CPI)が公表され、予想以上の上昇となったことから、英中銀の利下げ期
待が後退。6月はもちろん、8月の利下げも微妙な情勢となっている。
予想通りにエネルギー価格の上昇が高インフレをもたらしたほか、雇用主が支払う給
与税と最低賃金の約7%引き上げも間接的に影響したようだ。多くの企業が利益を維持
するため、小売業者が雇用コスト増を消費者へ転嫁し始めた兆候が早期に表れている。
食品価格は4月に0.7%上昇し、前年比でほぼ2倍のペースで上昇していた。
エコノミストは、通信と食品の予想を上回るインフレは、雇用主が国民保険拠出金の
増加を相殺するためにより積極的な対応を取っている可能性を示唆すると指摘してい
る。
MINKABU PRESS