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2025年06月05日(木)16時12分

東京株式(大引け)=192円安、円高などを嫌気し利食い優勢に

 5日の東京株式市場は、外国為替市場で円高に振れたことなどを背景に主力株中心に
売りが優勢となり、日経平均株価は再び下値を探る展開を強いられた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比192円96銭安の3万7554円49銭と反
落。プライム市場の売買高概算は16億6584万株、売買代金概算は4兆2166億
円。値上がり銘柄数は567、対して値下がり銘柄数は995、変わらずは69銘柄だ
った。
 きょうの東京市場は朝方安く始まった後、先物を絡めたインデックス買いで下げ渋る
場面はあったがプラス圏には切り返すことができず、その後売り直される展開となっ
た。前日開示された米経済指標を受け米景気減速への警戒感が浮上、外国為替市場では
ドルが売られ、一時1ドル=143円台を割り込む円高が重荷となった。トランプ関税
に関する先行き不透明感も拭えないなか、目先利益確定を優先する動きが上値を押さえ
た。日経平均の3万7000円台後半から3万8000円大台近辺は滞留出来高が多
く、戻り売り圧力の強さが意識されやすくなっている。ただ、値下がり銘柄数は100
0には届かずプライム市場の6割強を占めるにとどまった。売買代金は3営業日連続で
4兆円台をキープした。
 個別では、サンリオ<8136>が大商いのなか値を下げたほか、三菱重工業<7011>が
冴えず、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連大手が安い。任天堂<7974
>も軟調。キーエンス<6861>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も下
落した。住友ファーマ<4506>、積水ハウス<1928>が大幅安、川崎汽船<9107>も大
きく下値を切り下げた。日本郵政<6178>の下げも目立った。
 半面、売買代金首位となったアドバンテスト<6857>が大幅高、レーザーテック<
6920>、東京エレクトロン<8035>なども上値を追った。ルネサスエレクトロニクス<
6723>もしっかり。豊田自動織機<6201>が堅調、良品計画<7453>も高く、楽天銀行
<5838>が値を飛ばした。センコーグループホールディングス<9069>が値上がり率ト
ップとなり、メンバーズ<2130>、双葉電子工業<6986>なども大幅高。
出所:MINKABU PRESS