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2025年10月25日(土)05時30分

NY外為市況=152円台後半

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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  152.79 + 0.22 (+ 0.14%) 153.06 / 152.30
ユーロ・ドル 1.1633 + 0.0015 (+ 0.13%) 1.1648 / 1.1601
ポンド・ドル 1.3314 - 0.0012 (- 0.09%) 1.3361 / 1.3288
ドル・スイス 0.7951 - 0.0001 (- 0.01%) 0.7968 / 0.7935
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<きょうの材料>
*米消費者物価指数(CPI)(9月)21:30
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.0%
予想 3.1% 前回 2.9%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 3.0%
予想 3.1% 前回 3.1%(コア・前年比)
*米製造業PMI(10月・速報)22:45
結果 52.2
予想 52.0 前回 52.0
*米非製造業PMI(10月・速報)22:45
結果 55.2
予想 53.5 前回 54.2
*米コンポジットPMI(10月・速報)22:45
結果 54.8
予想 53.5 前回 53.9
*ミシガン大消費者信頼感指数(10月・確報値)23:00
結果 53.6
予想 54.5 速報 55.0
*ハセット米国家経済会議(NEC)委員長
・今後の報告でさらなるインフレ抑制が予想される。
・関税がインフレを引き起こしている証拠はない。
・カナダとの交渉は友好的とは言い難い。
・政府閉鎖は週ごとにGDPを0.1%押し下げる可能性。
・中国の行動の一部には「不満」。
・中国との関係は最近やや融和傾向にある。
・関税問題で最高裁がわれわれの立場を支持すると確信。
・インフレ数値は「素晴らしい」。
・11月1日までに中国との貿易合意が成立するか問われ「様子を見よう」と返答。
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<月曜日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(10月)18:00
予想 87.9 前回 87.7
ECBユーロ圏消費者インフレ期待(9月)
米2年債入札(690億ドル)
米5年債入札(700億ドル)
トランプ大統領が来日(29日まで)
片山財務相とベッセント米財務長官が会談の見通し
中国金融フォーラム(30日まで)人民銀総裁や証監会トップ出席
※米政府機関閉鎖の影響で米経済統計の発表は延期になる可能性
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 きょうのNY為替市場、ドル円は152円台で激しい上下動を見せた。この日発表の
9月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回りFRBの追加利下げを正当化する内
容だったことで、ドル売りの反応を見せた。ドル円も一気に152円台前半に急低下し
ていたものの、すぐに買い戻されている。その後発表の10月の米PMIが予想を上回
ったことでドル高の反応が強まった。
 ドル円も下げをほぼ取り戻し、153円台に瞬間上昇する場面も見られたが、153
円台の上値抵抗も強く、152円台後半で推移した。
 ドル円は上昇の流れを復活させているが、来週の重要イベント目白押しの週を控えて
いることもあり、153円台に入ると戻り売り圧力も強まるようだ。
 ユーロドルは米CPIを受けて1.16ドル台半ばまで一時上昇。ただ、買戻しを強
める動きまでは見られず、1.16ドル台での上下動に終始した。一方、ユーロ円は買
い戻しが続いており、10月9日に付けたユーロ発足以来の高値を再び試す動きが出て
いる。
 最近のユーロドルは1.16ドル台で動きが止まっているが、この落ち着きは長く続
かない可能性が高いと指摘がアナリストから出ている。落ち着きを反映して、オプショ
ン市場では3カ月物の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)が過去3週間で最
も低い水準に低下している。10月3日には1年ぶりの低水準であるを記録していた。
 一般的にボラティリティの低下は次の変動の前触れとも認識されているが、現在の地
政学的環境を踏まえると、ボラティリティは再び上昇する可能性があるという。特に、
来週予定されているトランプ大統領と習近平国家主席の米中首脳会談を前に相場が動意
づく可能性があるという。
 ポンドドルは、米CPIを受けて1.3360ドル近辺まで買い戻される場面があっ
たものの、勢いを維持できずに一時1.32ドル台まで値を落とす展開。依然として上
値は重い印象。一方、ポンド円は米CPI後に204円付近まで上昇したものの、20
3円台半ばに伸び悩む荒い値動きをしている。
 英中銀は11月に利下げを実施する可能性があるとの指摘がアナリストから出てい
る。この日発表の英小売売上高や消費者信頼感、英PMIのいずれも改善を示す内容だ
った点は、見通しをやや複雑にしているものの、英中銀は直近発表の英雇用統計とイン
フレ指標が予想を下回った点をより重視して政策判断を行う可能性が高いと指摘してい
る。
 いずれにしろ、11月の英金融政策委員会(MPC)の判断は非常にきわどい決定に
なると見ているという。なお、短期金融市場では、11月の英中銀利下げ確率を28%
程度しか織り込んでいない。
MINKABU PRESS