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米東部時間午前10時38分現在
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 47670.93 + 196.47 (+ 0.41%) 47710.22 / 47371.62
ナスダック総合指数 23439.62 + 25.95 (+ 0.11%) 23439.63 / 23271.83
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きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。前日比は、ダウ工業株30種平均が19
6.47ドル高の4万7670.93ドル、ナスダック総合指数が25.95高の2万
3439.62。
取引開始直後は下げて始まったものの、すぐに買い戻される展開が見られている。取
引開始前に11月のADP雇用統計が発表され、想定外の減少となった。
通常第1金曜日に発表になる政府の米雇用統計の公表は、米政府機関閉鎖の影響で1
2月10日のFOMC以降になる。そのため、今回のADPはFOMCまでの参考雇用
指標として注目されていたが、市場の利下げ期待を裏付ける内容となった。
投資家は年末ラリーの可能性を探っている。12月は歴史的にも好調な月でもあり、
11月がAI関連の高バリュエーションの調整などで低調な月だったため、その反動が
出ると期待しているようだ。企業決算への期待も根強い。
一部からは「AI関連の決算は今後も強いだろう。弱含んでいたセクターからの寄与
も増え、景気循環に敏感な産業セクターや、過度に売り込まれているセクターで、価格
決定力が改善してきている」といった声も出ている。その上で、「まだバブルとは思わ
ない」とも付け加えた。
市場は次期FRB議長の人事に注目しているが、利下げ支持の新議長の就任観測が出
ており、26年は利下げペースが加速するとの見方を強めている。短期金融市場では、
来週のFOMCを含めて、来年末までに4回の利下げが織り込まれている。一部報道で
観測が浮上している、ハト派寄りのハセット米国家経済会議(NEC)委員長が指名さ
れれば、その可能性が高まると見ているようだ。トランプ大統領は来年早々にも公表す
るとしている。
そろそろ来年の見通しが一部から出始めているが、今年の力強い上昇を受け、来年も
さらに上昇との見方も示されている。S&P500のファンダメンタルズの見通しは、
中期的には依然ポジティブに傾いているという。一方、「上昇軌道には大きな調整が断
続的に入る可能性が高い」とも指摘。上昇過程は荒い展開になり、高バリュエーショ
ン、IT・ハイテク株への過度な依存、地政学リスクなどが上値を抑える要因になると
いう。
マイクロソフト<MSFT>が下落。同社が新たなAI製品に対する企業顧客からの需要
見通しを下方修正したと伝わったことが材料視されている。
サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が下落。好決算も株価は冴えな
い反応。アナリストからは「業績は堅調で、特にARRのガイダンスが際立っている
が、一定の保守性を織り込んでおり、慎重にも見える」との分析も聞かれた。今年の同
社株は51%上昇しており、若干物足りなさもあるようだ。
半導体ソリューションを手掛けるマーベル・テクノロジー<MRVL>が決算を受け上
昇。決算説明会で、来年度のデータセンター関連の売上が25%超の増収見込んだこと
が支援材料となっている。
アパレルのアメリカン・イーグル<AEO>が決算を受け時間外で大幅高。通期の既存
店売上高の見通しを上方修正した。姉妹ブランドの「エアリー」の回復が寄与した。
クラウドストライク<CRWD> 510.75(-5.80 -1.12%)
マーベル<MRVL> 98.84(+5.95 +6.41%)
アメリカン・イーグル<AEO> 23.58(+2.75 +13.20%)
アップル<AAPL> 287.13(+0.94 +0.33%)
マイクロソフト<MSFT> 483.73(-6.28 -1.28%)
アマゾン<AMZN> 231.70(-2.72 -1.16%)
アルファベットC<GOOG> 317.88(+1.86 +0.59%)
アルファベットA<GOOGL> 317.70(+1.89 +0.60%)
テスラ<TSLA> 442.47(+13.23 +3.08%)
エヌビディア<NVDA> 181.07(-0.39 -0.21%)
メタ<META> 643.14(-3.96 -0.61%)
AMD<AMD> 216.46(+1.22 +0.57%)
イーライリリー<LLY> 1036.43(-9.69 -0.93%)
MINKABU PRESS