12日の東京株式市場は、国内の政権安定化を好感する流れが続き、日経平均株価は
朝方に史上初めて5万8000円台に乗せたものの、円高基調と短期的な過熱感が重荷
となり下げに転じた。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し最高値を連日で更新し
た。
大引けの日経平均株価は前営業日比10円70銭安の5万7639円84銭と4日ぶ
り小反落。プライム市場の売買高概算は30億5982万株、売買代金概算は9兆94
41億円。値上がり銘柄数は1058、対して値下がり銘柄数は503、変わらずは3
6銘柄だった。
1月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場予想を上回り、失業率が低下した。
これを受け米国の利下げ観測が後退し、米金利が上昇。前日のニューヨーク市場ではソ
フトウェア関連株が再び軟化したこともあって主要株価3指数が下落し、12日の東京
市場において主力株の重荷となった。外国為替市場で一時1ドル=152円20銭台ま
でドル安・円高に振れたことも、輸出関連株には逆風だった。衆院選で自民党が歴史的
な勝利を収めて以降、日経平均は急上昇を続けていたことを背景に、短期的な過熱感も
意識され、全体相場の上値を圧迫した。半面、決算発表を受けた個別株物色が活発化す
るなかで、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の66%に上った。好業績銘柄の物色
意欲は旺盛で、TOPIXの押し上げに寄与した。ソフトバンクグループ<9984>の決
算発表を大引け後に控え、後場は次第に様子見姿勢が強まった。
個別ではアドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が売られ、ホンダ<7267>や三
菱重工業<7011>、任天堂<7974>が軟調。リクルートホールディングス<6098>やN
EC<6701>、サントリー食品インターナショナル<2587>が下値を探り、IHI<
7013>やシャープ<6753>、ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が急落。
日立製作所<6501>やJR東日本<9020>が冴えない展開となり、藤田観光<9722>が
売りを浴び、東洋エンジニアリング<6330>がストップ安となった。
半面、キオクシアホールディングス<285A.T>が急騰し売買代金トップ。古河
電気工業<5801>や信越化学工業<4063>が頑強。三井物産<8031>が株価水準を切り
上げたほか、東京電力ホールディングス<9501>や住友金属鉱山<5713>、イビデン<
4062>が値を上げ、資生堂<4911>やクボタ<6326>、石油資源開発<1662>が急伸。
JX金属<5016>がストップ高に買われた。
出所:MINKABU PRESS