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2026年03月05日(木)06時28分

NY外為市況=ドル高が一服

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日本時間午前6時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  157.09 - 0.65 (- 0.41%) 157.86 / 156.86
ユーロ・ドル 1.1640 + 0.0027 (+ 0.23%) 1.1655 / 1.1575
ポンド・ドル 1.3377 + 0.0019 (+ 0.14%) 1.3403 / 1.3304
ドル・スイス 0.7791 - 0.0029 (- 0.37%) 0.7835 / 0.7787
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<きょうの材料>
*ADP雇用者数(2月)22:15
結果 6.3万人
予想 4.9万人 前回 1.1万人(2.2万人から修正)(前月比)
*ISM非製造業景気指数(2月)0:00
結果 56.1
予想 53.5 前回 53.8
*カナダ労働生産性(2025年 第4四半期)22:30
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 1.1%(0.9%から修正)(前期比)
*ミランFRB理事
・金融政策は依然として適度に引き締め的。
・労働市場の軟化傾向を否定するには時期尚早過ぎる。
・労働市場は依然としてFRBの支援を必要としている証拠がある。
・市場でインフレへの懸念の兆候は見られない。
・現状は中立金利より1%ポイント高い水準と考える。
・中立水準に達するまで、0.25%ポイントずつの利下げ継続を望む。
・現時点では、利下げ継続が適切と見ている。
・イラン政策の影響について確固たる見解を持つには時期尚早。
*レビット報道官
・ここ数時間にスペイン側は米軍との協力に同意したと理解。
・米軍は現在、スペイン側の担当者と調整を行っていると聞いている。
*イラン、米CIAに協議の提案行っていない
 イラン情報省が米中央情報局(CIA)に接触し、戦争終結の条件を協議することを
提案したというNYタイムズの報道は、「全くの虚偽で、心理戦の一環だ」とイランの
半国営タスニム通信が情報省関係者の話として伝えた。
*小泉防衛相
 小泉防衛相は5日、イラン情勢の緊迫化を踏まえ、邦人輸送のために自衛隊機を派遣
する準備に着手したと明らかにした。Xへ投稿した。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
貿易収支(1月)09:30
予想 38.80億豪ドル 前回 33.73億豪ドル
【ユーロ圏】
ユーロ圏小売売上高(1月)19:00
予想 0.3% 前回 -0.5%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.3%(前年比)
【米国】
新規失業保険申請件数(02/22 - 02/28)22:30
予想 21.5万件 前回 21.2万件
非農業部門労働生産性指数(速報値)(第4四半期)22:30
予想 1.8% 前回 4.9%(前期比)
単位労働費用
予想 2.0% 前回 -1.9%(前期比)
輸入物価指数(1月)22:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 0.2% 前回 0.0%(前年比)
連合26年春闘要求集計結果
日本30年利付国債入札(7000億円程度)
ECB議事録(2月5日開催分)
ラガルドECB総裁が講演
中国全国人民代表大会(全人代)開幕(11日閉幕予定)
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 きょうのNY為替市場、イラン情勢絡みのドル高が一服し、ドル円も戻り売りに押さ
れた。一時156円台まで下落する場面も見られていた。イランが本日も、米軍基地が
ある他の中東諸国に攻撃を実施するなど、依然として情勢は混沌としているものの、本
日の市場は一服していた。原油相場が一時73ドル台まで下げていたことも一服感に繋
がっていたようだ。
 イラン情報省の工作員が米中央情報局(CIA)に間接的に接触し、戦争終結の条件
を協議することを提案してきたと報じられたことや、ベッセント米財務長官が、前日の
トランプ大統領に引き続き、ペルシャ湾を通る石油輸送を支援するための一連の措置を
発表する予定だと述べたことも雰囲気をサポートしている。ただ、イランのニュースに
ついては、イラン側は報道を否定していた。
 ドル円は一時156円台に下落。今週は2月に上値を拒まれた158円の水準に接近
したものの上値を拒まれる。その水準を突破すれば160円を再度視野に入れるとの声
も出ていた。
 中東情勢に解決の糸口は依然として見当たらないものの、市場はひとまず初期の動乱
を経て、次の展開待ちのムードに入った模様。
 ユーロドルは買い戻しが出て、一時1.1655ドルまで上昇していたが、本日1.
1670ドル付近に来ている200日線の下での推移に変化はない。一方、ユーロ円は
上値の重い展開が続き、一時182.40円付近まで下落。21日線の下での推移が続
いた。
 今回のユーロ安の主因は安全資産需要によるドル高ではなく、エネルギー価格上昇に
よる交易条件の悪化だとの指摘が出ている。原油や天然ガスの高騰はエネルギー輸出国
の米国には有利だが、輸入依存の高い欧州には不利で、この非対称性がユーロを押し下
げているという。
 現在の市場はパニックではなく、ドルを過小評価していた投資家のポジション調整が
進んでいる段階だという。オプション市場でもユーロ安を警戒したヘッジ需要は増えて
いるが、過去の危機ほどの急激な変動ではないとも付け加えている。
 ポンドドルは買戻しが優勢となり、1.33ドル台後半まで一時上昇。ただ、100
日線の下での推移は続いている。一方、ポンド円は売りが優勢となっており、209円
台半ばまで一時下落。21日線の下での推移となっている。
 英国は現在、比較的落ち着いた財政状況の恩恵を受けているが、将来的なリスクも見
え始めているとの指摘が出ている。前日はリーブス財務相が春の経済見通しを公表して
いたが、財政安定を強調し、予算責任局(OBR)は、政府が29ー30年度に日常支
出を税収で賄うという財政ルールを236億ポンドの余裕を持って達成できる見通しだ
と示した。
 しかし、今後の見通しには複数の不確実要因がある。イラン攻撃を背景にエネルギー
価格高騰が長引けば、政府は家計や企業への支援を迫られる可能性があるほか、防衛費
拡大への圧力も強まる見通し。防衛支出は27年までにGDP比2.6%に引き上げら
れる予定だが、35年までに3.5%へ引き上げる具体策は示されていない。さらに将
来的に労働党の指導部が交代した場合、財政規律への重視が弱まる可能性も指摘してい
る。
MINKABU PRESS