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2024年10月11日(金)05時45分

NY外為市況=148円台半ばに下落

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日本時間午前5時44分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  148.58 - 0.73 (- 0.49%) 149.55 / 148.30
ユーロ・ドル 1.0935 - 0.0004 (- 0.04%) 1.0955 / 1.0900
ポンド・ドル 1.3059 - 0.0012 (- 0.09%) 1.3094 / 1.3022
ドル・スイス 0.8563 - 0.0045 (- 0.52%) 0.8613 / 0.8560
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*米消費者物価指数(CPI)(9月)
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
結果 2.4%
予想 2.3% 前回 2.5%(前年比)
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 3.3%
予想 3.2% 前回 3.2%(コア・前年比)
*米新規失業保険申請件数(10月5日週)
結果 25.8万人
予想 23.4万人 前回 22.5万人
*失業保険継続需給者数(9月28日週)
結果 186.1万人
予想 183.2万人 前回 181.9万人(182.6万人から修正)
※発言・ニュース
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.389%(WI:4.404%)
応札倍率    2.50倍(前回:2.38倍)
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
・全体的な傾向は明らかにインフレが大幅に収まったことを示している。
・パウエル議長の意見に全面的に同意。
・二大責務の両面についてもっと考えなければならない。
・前向きな姿勢で現在のデータを見たい。
・問題は労働市場を中立的な水準に維持できるかどうか。
・求人、退職、雇用率に目を光らせるべき。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・データが裏付けられれば利下げをスキップすることも可能。
・データはFRBに辛抱強くなる能力を与える。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数(確報)(9月)15:00
予想 0.0% 前回 0.0%(前月比)
予想 1.6% 前回 1.6%(前年比)
調和消費者物価指数(HICP)
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前月比)
予想 1.8% 前回 1.8%(前年比)
【英国】
月次GDP(8月)15:00
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
鉱工業生産指数(8月)15:00
予想 0.1% 前回 -0.8%(前月比)
予想 -0.4% 前回 -1.2%(前年比)
製造業生産高(8月)15:00
予想 0.1% 前回 -1.0%(前月比)
予想 -0.3% 前回 -1.3%(前年比)
商品貿易収支(8月)15:00
予想 -190.00億ポンド 前回 -200.03億ポンド
貿易収支
予想 -59.00億ポンド 前回 -75.14億ポンド
【カナダ】
住宅建設許可(8月)21:30
予想 -8.6% 前回 22.1%(前月比)
雇用者数増減(9月)21:30
予想 3.50万人 前回 2.21万人(前月比)
失業率
予想 6.6% 前回 6.6%
【米国】
生産者物価指数(PPI)(9月)21:30
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.3%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
予想 2.7% 前回 2.4%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(10月)23:00
予想 70.0 前回 70.1
ローガン・ダラス連銀総裁が討論会参加(質疑応答あり)
香港市場は重陽節のため休場
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 きょうのNY為替市場、ドル円は148円台半ばに値を落とした。本日は一時149
円台半ばまで買い戻されていたが、再び150円を試す動きが拒まれた格好となってい
る。本日は9月の米消費者物価指数(CPI)と米新規失業保険申請件数が発表にな
り、どちらも予想を上回っていた。
 米CPIはこのところのインフレ低下の一服感を示す内容となった一方、米新規失業
保険申請件数は予想を大きく上回り、雇用の冷え込みを示唆する内容となっていた。ハ
リケーンの影響も指摘されていたが、先週の力強い米雇用統計と合わせて労働市場の基
調をFRBが正確に把握するのを複雑する内容ではある。
 米CPIについては、特にコア指数の上昇が指摘されていたが、市場やFRBを心配
させるほどの内容ではなく、一部で出ている11月FOMCでの据え置きまではないと
見られている。短期金融市場では11月FOMCでの0.25%の利下げ期待が再び高
まり、CMEのFedウォッチでは0.25%の利下げの確率が83%、据え置きが1
7%となっている。前日はそれぞれ80%、20%だった。
 ユーロドルは本日も下値模索が続き、一時1.09ドルちょうど付近まで下げ幅を広
げた。ただ、1.09ドルは9月にもサポートされた水準でもあり、ブレイクすること
なく終盤には100日線が控えていた1.0935ドル付近まで戻している。ただ、上
値が重いことに変わりはなく、来週のECB理事会に向けて1.08ドル台後半に来て
いる200日線を試す動きになるか注目される。
 一部からは、ECBの利下げ観測で、ユーロはこの先も弱含みで推移するとの見方が
出ている。このところのECB理事の発言は利下げ加速を示唆する傾向を強めており、
ユーロは引き続き下押し圧力が強いという。短期金融市場では来週のECB理事会での
0.25%ポイントの利下げ確率を90%以上で見ている。
 ポンドドルも下値模索の流れが継続。9月にサポートされていた1.30ドルの水準
をうかがう展開を見せ、ブレイクしてくるか注目される。本日は英中銀が四半期信用状
況調査を公表していた。これを受けてエコノミストからは、今年の英経済は景気後退よ
りもむしろ、緩やかな成長を示唆しているとの見解が出ている。
 英中銀が実施した最新の信用状況調査によると、英住宅価格は第4四半期にさらに上
昇の可能性が高く、今年の英経済は景気減速よりも緩やかな成長を示すことが予想され
るという。調査では家計の担保付き融資の利用可能性は8月までの3カ月間で上昇し、
11月までの次の3カ月間は変わらないと予想されている。全体として信用状況調査
は、大幅な景気減速よりも緩やかな成長を示す可能性が高いという見解を裏付けるもの
となっているという。
MINKABU PRESS