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2025年03月05日(水)23時25分

NY外国為替序盤=再び148円台に下落

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日本時間午後11時24分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  148.83 - 0.96 (- 0.64%) 150.18 / 148.77
ユーロ・ドル 1.0732 + 0.0106 (+ 1.00%) 1.0741 / 1.0602
ポンド・ドル 1.2840 + 0.0045 (+ 0.35%) 1.2854 / 1.2768
ドル・スイス 0.8887 - 0.0007 (- 0.08%) 0.8913 / 0.8856
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 日本時間午後11時24分現在のドル円は1ドル=148.83円。きょうの為替市
場、ドル円は再び下値模索の展開が強まっており、148円台に下落している。先ほど
発表になった2月のADP雇用統計が予想を大きく下回る内容だったことから、ドル売
りが強まっている。円高の動きも継続。
 トランプ関税と米景気の先行き不安で、前日のNY市場では、円への逃避買いから、
一時148円台前半まで急落する場面が見られた。ただ、さすがに急速な下げと、トラ
ンプ政権が発動したカナダ、メキシコへの関税の一部軽減のニュースが伝わったことで
買い戻しも入っていた。
 関税については、本日午後にトランプ大統領が何らかの措置を発表すると伝わってい
るが、自動車など米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)下での規制を準拠してい
る特定の商品を対象に軽減措置を検討しているという。USMCAはトランプ大統領が
1期目の任期中に締結した貿易協定。
 注目されていた内田副総裁の講演が想定範囲内の無難な内容との受け止めだったこと
もあり、東京時間のドル円は一時150円台まで戻す場面が見られていた。ただ、ショ
ート勢のモメンタムが高まっているのか、150円台にはすでに上値抵抗が形成されて
いるようで維持できていない。内田副総裁の講演は、早期利上げ期待に対するけん制に
はなった模様。少なくとも海外勢中心に広がっていた今月の追加利上げ期待は大きく後
退。5月も微妙な情勢で、期待は夏以降にひとまず落ち着いているようだ。
 春闘における一部の日本企業の労働側の賃上げ要求などが伝わり出しているが、今回
も6-7%程度の高めの球が投げられているようだ。来週は1月の毎月勤労統計が公表
される。内田副総裁は政策決定において賃金を注視する姿勢を示していたが、今後の賃
金動向を受けて市場に何らかの期待の変化が出るか注目される。

 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は149円に観測されて
いる。
5日(水)
149.00(8.2億ドル)
6日(木)
148.00(7.9億ドル)
MINKABU PRESS