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2025年05月07日(水)22時20分

NY外国為替序盤=143円台を回復

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日本時間午後10時19分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  143.30 + 0.85 (+ 0.60%) 143.46 / 142.42
ユーロ・ドル 1.1365 - 0.0005 (- 0.04%) 1.1378 / 1.1326
ポンド・ドル 1.3365 - 0.0004 (- 0.03%) 1.3382 / 1.3323
ドル・スイス 0.8217 - 0.0003 (- 0.04%) 0.8272 / 0.8215
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 日本時間午後10時19分現在のドル円は1ドル=143.30円。きょうの為替市
場でドル円は買い戻しが優勢となっており、143円台を回復。ベッセント財務長官
が、今週末に米中当局者がスイスで貿易協議を行うと述べたことで、米中の緊張が緩和
されるのではとの期待から、市場のムードが改善している。ドル円も買い戻しを誘発し
ているようだ。

 今回の米中会談はトランプ関税が発表されて以来、両国間で初めて確認された協議だ
が、実際にどの程度の進展があるのかは未知数の部分も多い。ただ、一歩前進というこ
とで、市場も歓迎している模様。
 一方、中国人民銀が金融緩和を発表したことも後押ししている。人民銀行は政策金利
を1.5%から1.4%に引き下げ、預金準備率を0.5%ポイント引き下げた。実際
の影響は限定的だが、市場支援と流動性供給の面で一定の効果があるとの期待も出てい
る。
 本日は午後にFOMCの結果が発表される。ここ数日の堅調な米経済指標の発表で、
市場のFRBの利下げ期待は後退しており、少なくとも6月利下げの期待は7月に後退
している状況。トランプ大統領からの利下げ要請にもかかわらず、パウエル議長は利下
げへの慎重姿勢を堅持すると見られているが、市場がどう反応するか警戒している向き
も少なくないようだ。いずれにしろ、関税措置の具体的な全貌と、想定される影響を確
認できなければ、FRBは次の一手に向けた動きを取りづらい。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は、現行付近には観測
されていない。
7日(水)
現行付近にはなし
8日(木)
140.00(41.2億ドル)
143.00(16.0億ドル)
9日(金)
145.00(18.3億ドル)
MINKABU PRESS