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2025年07月31日(木)01時20分

米株式市場序盤=ダウ平均は横ばい

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米東部時間午後0時19分
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 44660.78 + 27.79 (+ 0.06%) 44736.04 / 44552.43
ナスダック総合指数  21190.69 + 92.40 (+ 0.44%) 21202.84 / 21120.20
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 きょうのNY株式市場でダウ平均は横ばい。前日比は、ダウ工業株30種平均が2
7.79ドル高の4万4660.78ドル、ナスダック総合指数が92.40高の2万
1190.69、S&P500が10.47高の6381.33。
 取引開始前に発表のADP雇用統計と第2四半期の米GDP速報値はともに予想を上
回った。ただ、底堅い米経済を示したものの米株式市場の反応は限定的。
 特にGDPはトランプ関税にもかかわらず、3.0%のプラス成長となった。ただ、
個人消費の伸びが予想を若干下回ったほか、輸入の大幅な減少で純輸出の伸びが大きく
寄与した点はいまひとつと捉えている模様。
 市場は午後のFOMCの結果待ちの雰囲気となっている。政策は据え置きが確実視さ
れ、今回は経済見通しや金利見通し(ドット・プロット)の公表もない中、パウエル議
長の会見に市場の関心が集中している。利下げも含めて選択肢はオープンにしておく可
能性はあるものの、これまで通りに慎重に判断したい意向を示す可能性が高いと見られ
ている。
 また、今回の議長の会見は、トランプ大統領がFRB本部の改築現場を視察し、コス
ト超過を問題視したことを受けた後の最初の会見でもある。記者からはこの件について
の質問が飛ぶ可能性も高いが、恐らくこれまで通りにやり過ごすものと思われる。
 短期金融市場では9月利下げの確率を65%程度で織り込んでいるが、本日もそうだ
が、足元の数字からは早期利下げの必要性は低い。そのような中、パウエル議長の会見
を受けて何か変化があるか注目される。なお、ボウマン理事とウォラー理事が利下げを
支持する可能性がありそうだ。その他にも利下げ支持の委員が出るかも注目される。
 本日は引け後にマイクロソフト<MSFT>、メタ<META>のマグニフィセント7の決算
が発表になるほか、クアルコム<QCOM>、アーム<ARM>、フォード<F>も発表を控え
ている。大手ITの決算がAIへの巨額投資を正当化する内容になるか注目される。
 医療保険やメディカルケアなどヘルスケア大手のヒューマナ<HUM>が決算を受け上
昇。1株利益が予想を上回ったほか、保険料収入も予想を上回った。通期ガイダンスも
公表し、1株利益、経常収益とも見通しを上方修正している。同業他社が相次いで下方
修正する中、逆行する動きとなった。
 スナック菓子・飲料のモンデリーズ<MDLZ>が決算を受け下落。北米の既存事業売上
高が予想以上の減収となったことが嫌気されている。
 医療機器のアトリキュア<ATRC>が決算を受け大幅高。同社は声明で「通期では僅か
だが、フリーキャッシュフロー(FCF)の黒字を見込んでいる」と述べた。
 カジュアルレストランのザ・チーズケーキ・ファクトリー<CAKE>が決算を受け上
昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。
ヒューマナ<HUM> 249.83(+17.21 +7.40%)
モンデリーズ<MDLZ> 65.58(-4.14 -5.93%)
アトリキュア<ATRC> 35.75(+4.02 +12.68%)
チーズケーキ<CAKE> 66.12(+2.94 +4.65%)
アップル<AAPL> 210.26(-1.01 -0.48%)
マイクロソフト<MSFT> 512.80(+0.23 +0.05%)
アマゾン<AMZN> 230.43(-0.58 -0.25%)
アルファベットC<GOOG> 198.03(+1.60 +0.81%)
アルファベットA<GOOGL> 197.14(+1.39 +0.71%)
テスラ<TSLA> 318.88(-2.32 -0.72%)
エヌビディア<NVDA> 179.06(+3.55 +2.02%)
メタ<META> 700.82(+0.82 +0.12%)
AMD<AMD> 178.77(+1.33 +0.75%)
イーライリリー<LLY> 765.25(+2.30 +0.30%)
MINKABU PRESS