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2025年07月30日(水)16時24分

東京株式(大引け)=19円安、日米の金融政策会合を控え上値重い展開に

 30日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値を挟んで比較的
狭いゾーンでもみ合った。プラス圏で推移する場面もあったが買いは続かず、結局小幅
ながら安く引けている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比19円85銭安の4万654円70銭と4日続
落。プライム市場の売買高概算は19億7694万株、売買代金概算は4兆9430億
円。値上がり銘柄数は1071、対して値下がり銘柄数は482、変わらずは71銘柄
だった。

 きょうの東京市場は様子見ムードが強く、方向感の見えにくい地合いとなった。前日
の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに安く、この流れを引き継い
で日経平均の上値は重かった。日本時間あす未明にFOMCの結果発表とパウエルFR
B議長の記者会見を控えるほか、あす昼ごろに判明する日銀金融政策決定会合の結果及
び引け後の植田日銀総裁の発言内容を見極めたい、との思惑から上値を買い進む動きは
限定的だった。一方、前日まで3営業日で日経平均は1100円以上の下落をみせてい
たこともあって、下値では押し目買いの動きも観測された。また、個別株の物色意欲は
終始活発で、値上がり銘柄数が1000を超え値下がり銘柄数を大幅に上回った。TO
PIXはプラス圏で引けている。なお、売買代金は指数に絡むリバランスの関係で後場
に入ってから膨らみ、結局5兆円近くに達した。

 個別では、売買代金トップとなったフジクラ<5803>が大幅高、古河電気工業<5801
>も活況裡に大きく上値を伸ばした。ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>が
堅調、三菱重工業<7011>が高く、IHI<7013>への買いも目立った。NEC<6701
>が高く、キヤノン<7751>も上昇した。住友ファーマ<4506>が値上がり率トップに
買われ、エクセディ<7278>、エンプラス<6961>が急騰、SCSK<9719>も値を飛
ばした。ツガミ<6101>も物色人気に。

 半面、アドバンテスト<6857>が軟調、良品計画<7453>も売りに押された。さくら
インターネット<3778>の下値模索が続き、コマツ<6301>が大幅安。キーエンス<
6861>が売られ、リクルートホールディングス<6098>も安い。シマノ<7309>が値下
がり率首位に売り込まれ、小森コーポレーション<6349>も急落。フジテック<6406
>、四国化成ホールディングス<4099>なども大幅安。

出所:MINKABU PRESS