4日の東京株式市場はリスク回避の地合いとなり、日経平均は大幅反落。一時900
円を超える波乱含みの下げをみせたが、取引後半は一貫して下げ渋った。
大引けの日経平均株価は前営業日比454円29銭安の3万7331円18銭と大幅
反落。プライム市場の売買高概算は19億6450万株、売買代金概算は4兆8665
億円。値上がり銘柄数は513、対して値下がり銘柄数は1069、変わらずは56銘
柄だった。
きょうの東京市場は主力株をはじめ広範囲に売りが広がった。前日の米国株市場で半
導体セクターが大きく売り込まれたこともあって、半導体製造装置の主力銘柄などに大
きく値を下げる銘柄が多かった。トランプ米政権による関税発動の動きや、米国による
ウクライナへの支援停止などが取り沙汰され、リスクオフの流れが強まった。外国為替
市場で円高が進んだこともネガティブ視された。一方、前日に続き防衛関連株の一角が
買われ、全体相場を支える側に回った。日経平均は先物主導の売りが活発となり、一時
900円超の下落で3万7000円台を下回って推移する場面もあった。後場取引後半
は下げ幅を縮小したものの、日経平均は大引けで3万7300円台まで水準を切り下げ
て取引を終えている。なお、売買代金は4兆8000億円台と、前日と比較して商いは
膨らんでいる。
個別では、ディスコ<6146>が大きく値を下げたほか、フジクラ<5803>、古河電気
工業<5801>など電線株の下げも目立つ。ソフトバンクグループ<9984>が大幅安、日
立製作所<6501>も売りに押された。セブン&アイ・ホールディングス<3382>が売り
込まれ、ファーストリテイリング<9983>も軟調。アドバンスクリエイト<8798>がス
トップ安となり、セレス<3696>、伊藤園<2593>の下げも目立つ。日本マイクロニク
ス<6871>も急落した。
半面、売買代金トップとなったIHI<7013>が大幅高となったほか、売買代金2位
の三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>なども物色人気。東京計器<7721>も大き
く水準を切り上げた。キーエンス<6861>が堅調、武田薬品工業<4502>もしっかり。
杏林製薬<4569>がストップ高に買われ、シンクロ・フード<3963>、日本ヒューム<
5262>なども値を飛ばした。サワイグループホールディングス<4887>も大幅高。
出所:MINKABU PRESS