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日本時間午前5時31分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 143.75 - 1.21 (- 0.83%) 145.00 / 143.54
ユーロ・ドル 1.1314 + 0.0017 (+ 0.15%) 1.1365 / 1.1295
ポンド・ドル 1.3293 + 0.0021 (+ 0.16%) 1.3337 / 1.3257
ドル・スイス 0.8223 - 0.0047 (- 0.57%) 0.8284 / 0.8214
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<きょうの材料>
【米国】
*米サービス業PMI(4月確報)22:45
結果 50.8
予想 51.2 前回 51.4
*米コンポジッPMI(4月確報)22:45
結果 50.6
予想 51.2 前回 51.2
*ISM非製造業景気指数(4月)23:00
結果 51.6
予想 50.2 前回 50.8
*米3年債入札結果
最高落札利回り 3.824%(WI:3.826%)
応札倍率 2.56倍(前回:2.47倍)
*ベッセント財務長官
・米国は世界資本にとって最優先の投資先。
・現在のプロセス終了時までに貿易関係はさらに強化される。
・パートナーとの安全保障と価値観に基づく関係は維持される。
・米国とウクライナの関係はウィンウィン。
・中国式の大規模な利益追求型取引ではない。
・FRBについては話さない。
・10年債に焦点を当てるのが重要。
・多くの要因が含まれている。
・安定した金利環境を築くための最善の環境を整えようとしている。
・トランプ政権1.0版のような非インフレ的な成長に戻りたい。
・政府債務の信用リスクを除けば、金利は低下する可能性がある。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI(確報値)(4月)16:55
予想 48.8 前回 48.8
ユーロ圏サービス業PMI(確報値)(4月)17:00
予想 49.7 前回 49.7
ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(3月)18:00
予想 -1.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.6% 前回 3.0%(前年比)
【英国】
サービス業PMI(確報値)(4月)17:30
予想 48.9 前回 48.9
【米国】
貿易収支(3月)21:30
予想 -1220億ドル 前回 -1227億ドル
みどりの日の振替休日で東京市場は休場
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きょうのNY為替市場はこのところのドル高が一服し、ドル円も143円台に値を落
としている。この日のISM非製造業景気指数が予想外に上昇したことで144円台に
買い戻される場面があったものの、終盤になって再び143円台に値を落した。
ストラテジストからは、「トランプ関税への警戒感は一服しているものの、構造的な
米国離れのテーマが変わることはない。貿易合意への楽観は、複雑で進展の遅い交渉の
現実へと後退する」とのコメントも出ていた。
今週はFOMCが予定されており、注目イベントの1つとなりそうだが、先週の予想
を上回る米雇用統計を受けて、市場はFRBの年内の利下げ期待を後退させている。少
なくとも6月の利下げ期待は7月に後退している状況。トランプ大統領からの利下げ圧
力はあるものの、恐らくパウエル議長はこれまで通りに利下げに慎重姿勢を強調してく
るものと見られている。
ただ、アナリストからは、FRBが予想通りに利下げを見送ったとしても、ドルは大
きな支援を得られないとの見方が出ている。パウエル議長は先月の講演で、関税が経済
とインフレに与える影響について、より明確な見通しが得られるまで待つ方針を明確に
した。ただ、その後もドルは弱含みでの推移が続き、オプション市場でもドル安予想の
ポジションがドル高を上回っているという。
FOMCなどの今週のイベントリスクに備えてオプション市場では、ドル円のボラテ
ィリティが若干上昇。上昇リスクよりも下落リスクの方がやや意識されており、142
円程度までの下落リスクも想定されているようだ。
ユーロドルは1.1360ドル近辺に買い戻される場面も見られていたが、後半に伸
び悩む展開。ただ、本日1.1295ドル付近に来ている21日線は維持している。こ
のところ上げが一服しているユーロドルだが、強気な見方は依然根強い。アナリストか
らは、12カ月後には1.22ドルまで上昇するとの予測も出ている。FRBはいずれ
利下げを再開し、それに伴ってドルが圧迫される中、現在の1.13ドル台から1.2
2ドルまで上昇すると見ているという。
トランプ関税が経済に打撃を与える中、2026年6月までにFRBは計1.25%
ポイント金利を引き下げると予測している。FRBは6月か7月までに対中関税の最終
水準および他国の相互関税の将来について、より明確な見通しを得ているだろうとも指
摘していた。
ポンドドルは一時1.33ドル台半ばまで上昇する場面が見られたものの、後半にな
って1.32ドル台に戻す展開。上値が次第に重くなっている雰囲気もあるが、日足ベ
ースのローソク足は金曜日と本日で高値が同水準のツイーザー・トップ(毛抜き天井)
が示現し、さらに上髭は短いが、逆トンカチも示現。戻り売りが強まりそうな形状では
あるが、目先は本日1.32ドルちょうど付近に来ている21日線を維持できるか注目
される。
今週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が予定されており、利下げが確実視されて
いる。それ自体はすでに織り込み済みではあるものの、追加利下げの可能性を強調して
くるか注目される。
MINKABU PRESS