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米東部時間午前11時48分現在
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 44633.21 - 204.35 (- 0.46%) 44883.66 / 44601.82
ナスダック総合指数 21124.10 - 54.48 (- 0.26%) 21303.96 / 21081.69
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きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落。前日比は、ダウ工業株30種平均が20
4.35ドル安の4万4633.21ドル、ナスダック総合指数が54.48安の2万
1124.10。
S&P500やナスダックは前日も小幅ながら最高値を更新するなど、米株式市場は
高値圏を維持している。そのような中、本日発表の決算に市場の反応が鈍い。ヘルスケ
ア企業はネガティブな反応を示しているほか、特にボーイングが堅調な数字を発表した
にもかかわらず、物足りないとして株価が下落。
ストラテジストからは「強い上昇を経て調整段階に来ている可能性もあり、テクニカ
ル指標の中にはその兆しを示すものも出ている。ただ、あくまで一時的な停滞で、個別
銘柄の決算に注目する時間だ」とのコメントも出ている。
決算は今週、重要な局面を迎えており、マグニフィセント7も明日と木曜日に発表を
予定。現時点でS&P500企業の170社が発表を終えており、そのうち83%以上
が予想を上回る利益を計上している。
なお、本日からFOMCが始まり、明日結果が公表される。政策は据え置きが確実視
され、パウエル議長も利下げの方向性だけは示す可能性はあるものの、これまで通りに
早期の利下げには慎重姿勢を示す可能性が高いと見られている。
ボーイング<BA>が決算を受け下落。フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字が予
想を大きく下回るなど堅調な内容ではあったが、株価は4月安値から70%超上昇して
いる中で、今回の決算はやや物足りない内容との受け止めのようだ。
医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が決算を受け下落。2008年以来の
減益見通しを示したほか、長期的な利益目標を引き下げ、成長目標の維持も見送った。
ドメインを手がけるベリサイン<VRSN>が下落。筆頭株主のバフェット氏率いるバー
クシャー・ハサウェイ<BRK.B>が保有株の約3分の1を売却すると伝わった。
貨物輸送のUPS<UPS>が決算を受け下落。1株利益が予想をやや下回った。ま
た、現在のマクロ環境の不透明感を踏まえ、売上高および利益のガイダンスは提示して
いない。
メルク<MRK>が決算を受け下落。主力のキイトルーダは堅調に推移したものの、第
2の主力製品であるHPVワクチン「ガーダシル」が中国での需要急減により打撃を受
け、同国向けの出荷を停止したことが嫌気されている。
ペイパル<PYPL>が決算受け下落 ベンモは好調だったものの、経営陣が関税の影響
で取扱高の伸びが鈍化していると指摘したことが嫌気されている。
家電メーカーのワールプール<WHR>が決算を受け大幅安。1株利益、売上高とも予
想を下回った。関税引き上げを回避しようとする海外の競合各社が対米輸出を急いだほ
か、自社の家電の大半を米国で生産することで見込まれるプラス効果がまだ顕在化して
いないためだと説明。
ボーイング<BA> 227.82(-8.59 -3.63%)
ユナイテッドヘルス<UNH> 267.03(-15.09 -5.35%)
ベリサイン<VRSN> 279.12(-26.86 -8.78%)
メルク<MRK> 80.90(-3.17 -3.77%)
UPS<UPS> 92.08(-9.50 -9.35%)
ペイパル<PYPL> 71.18(-7.05 -9.01%)
ワールプール<WHR> 87.96(-9.95 -10.16%)
アップル<AAPL> 211.92(-2.13 -1.00%)
マイクロソフト<MSFT> 514.35(+1.85 +0.36%)
アマゾン<AMZN> 230.95(-1.84 -0.79%)
アルファベットC<GOOG> 194.70(+1.28 +0.66%)
アルファベットA<GOOGL> 193.82(+1.24 +0.64%)
テスラ<TSLA> 319.29(-6.30 -1.93%)
エヌビディア<NVDA> 175.68(-1.08 -0.61%)
メタ<META> 710.89(-6.74 -0.94%)
AMD<AMD> 176.64(+2.98 +1.72%)
イーライリリー<LLY> 768.48(-39.63 -4.90%)
MINKABU PRESS