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日本時間午前5時36分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 148.51 - 0.02 (- 0.01%) 148.81 / 148.16
ユーロ・ドル 1.1547 - 0.0042 (- 0.36%) 1.1599 / 1.1519
ポンド・ドル 1.3353 - 0.0003 (- 0.02%) 1.3364 / 1.3308
ドル・スイス 0.8061 + 0.0025 (+ 0.31%) 0.8079 / 0.8025
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<きょうの材料>
【米国】
*S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(5月)22:00
結果 2.79%
予想 N/A 前回 3.44%(3.42%から修正)(前年比)
*住宅価格指数(5月)22:00
結果 -0.2%
予想 -0.3% 前回 -0.3%(-0.4%から修正)(前月比)
*コンファレンスボード消費者信頼感指数(7月)23:00
結果 97.2
予想 96.0 前回 95.2(93.0から修正)
*米求人件数(6月)23:00
結果 743.7万人
予想 750.0万人 前回 771.2万人(776.9万人から修正)
*米7年債入札結果
最高落札利回り 4.092%(WI:4.118%)
応札倍率 2.79倍(前回:2.46倍)
*米中、関税導入の停止期間延長に合意
米中が関税導入の停止期間を延長することで合意したと伝わった。ベッセント財務長
官は、トランプ大統領が最終的な判断を下すとした上で、関税措置の延長については9
0日間が一つの選択肢になると述べた。輸出規制は貿易交渉と区別しているとも述べ
た。
*クーグラー理事がFOMCに参加せず
本日FOMCの第1日目が開始したが、クーグラー理事がFOMCに参加しないと発
表した。個人的な事情としている。
*IMF
IMFが本日最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、トランプ大統領の関税政策
に対し、世界経済は一定の耐性を見せているものの、引き続き弱体化しており、貿易シ
ョックの影響を受けやすい状況が続くと予測した。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
消費者物価指数(CPI・月次)(6月)10:30
予想 2.1% 前回 2.1%(前年比)
消費者物価指数(CPI)(第2四半期)10:30
予想 0.8% 前回 0.9%(前期比)
予想 2.2% 前回 2.4%(前年比)
予想 0.7% 前回 0.7%(刈り込み平均・前期比)
予想 2.7% 前回 2.9%(刈り込み平均・前年比)
予想 0.7% 前回 0.7%(加重平均・前期比)
予想 2.8% 前回 3.0%(加重平均・前年比)
【ユーロ圏】
フランスGDP(速報値)(第2四半期)14:30
予想 0.1% 前回 0.1%(前期比)
予想 0.4% 前回 0.6%(前年比)
ドイツ小売売上高(6月)15:00
予想 0.5% 前回 -0.9%(前月比)
予想 3.5% 前回 4.5%(前年比)
ドイツGDP(速報値)(第2四半期)17:00
予想 -0.1% 前回 0.4%(前期比)
予想 0.1% 前回 0.0%(前年比)
予想 0.0% 前回 -0.2%(季調前前年比)
ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(7月)18:00
予想 -14.7 前回 -14.7
ユーロ圏景況感指数(7月)18:00
予想 94.3 前回 94.0
ユーロ圏GDP(速報値)(第2四半期)18:00
予想 0.1% 前回 0.6%(前期比)
予想 1.3% 前回 1.5%(前年比)
【米国】
ADP雇用者数(7月)21:15
予想 7.9万人 前回 -3.3万人(前月比)
実質GDP(速報値)(第2四半期・前期比年率)21:30
予想 2.4% 前回 -0.5%
個人消費
予想 1.4% 前回 0.5%
GDPデフレータ
予想 2.3% 前回 3.8%
コアPCE価格指数
予想 2.2% 前回 3.5%
中古住宅販売成約指数(6月)23:00
予想 0.1% 前回 1.8%(前月比)
FRB政策金利(FOMC)(7月)31日03:00
予想 4.25~4.50% 前回 4.25~4.50%
パウエル議長会見 31日03:30頃
【カナダ】
中銀政策金利(7月)22:45
予想 2.75% 前回 2.75%
ECB賃金トラッカー
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きょうのNY為替市場、本日もドル高が優勢となり、ドル円は一時148円台後半ま
で上昇。ただ、米国債利回りが低下していることもあり、ドル円も149円台を試すこ
となく伸び悩んだ。この日発表の7月の米消費者信頼感指数が予想を上回ったこともド
ル高をサポートしていた。
本日からFOMCが始まり、明日結果が公表される。政策は据え置きが確実視されて
おり、パウエル議長も利下げの方向性だけは示す可能性はあるものの、これまで通りに
早期の利下げには慎重姿勢を示す可能性が高いと見られている。
ただ、市場関係者からは「現時点で市場参加者の関心は通商協議の不透明感から米実
体経済へと移っている。そのような中、年初から積み上がっていたドルショートの巻き
戻しが活発に出ているようだ」との指摘も出ていた。
アナリストは、ドルの反発が一段と進めば、オプション市場の投資家はドル上昇への
賭けを強める可能性があると指摘している。米国が貿易交渉の全体的な勝者とみなされ
れば、ドル高が一段と持続する可能性があるという。最近のドル高は、米国とEUが貿
易協定で合意した後、これまでのドルショートの巻き戻しを部分的に反映しているとい
う。オプション市場のポジションもドル選好に向かって変化しており、1カ月ぶりの強
気水準に上昇しているという。
ユーロドルは下値模索が続き、一時1.1520ドル近辺まで下落。本日の下げで7
月中旬に付けた直近安値を下回っており、下値警戒感が強まっている。目先は1.15
ドルを維持できるか注目されるほか、6月にサポートされた1.14ドル半ばの水準を
試に行くか注目される。その水準を下回るようであれば、チャートはダブルトップを形
成し、年初からの上昇相場が一旦調整に入る可能性も台頭する。
ただ、テクニカル面では引き続きポジティブだとの指摘も出ている。テクニカル面で
ネガティブに転じたと判断するのは時期尚早だという。アナリストによると、ユーロは
米国とEUの貿易協定がEU経済にとってマイナスで、米インフレを上昇させるとの見
方を受けて下落しているが、ユーロは主要なチャート上のサポートレベルである1.1
5ドル水準をまだ下回っていない。
同アナリストはユーロに対する依然としてポジティブな見方が損なわれるには、1.
15ドル付近のサポート水準を下回る必要があると述べている。このエリアを下回る
と、次の重要なポイントは1.1210-1.1275ドルの間となるという。
ポンドドルは一時1.3310ドル近辺まで下落。本日の下げで100日線に顔合わ
せし、下値警戒感がさらに強まる展開。本日の100日線は1.3335ドル付近に来
ていた。
英国では家計の貯蓄が増加している模様。英中銀がこの日発表した6月の最新貸出統
計によると、英家計は78億ポンドの貯蓄増となり、消費者の慎重姿勢が強まっている
ことが示された。エコノミストは「6月のマネーと貸出に関する統計は、悪化する英雇
用市場が消費者の慎重行動を促し、家計の貯蓄が増えたという広範な証拠を裏付けるも
のだ」と分析している。
今回の増加幅は、過去6カ月平均である56億ポンドを上回っており、「家計は支出
よりも貯蓄を優先する姿勢にあることがうかがえる」と分析している。
MINKABU PRESS