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2025年03月01日(土)07時27分

NY外為市況=ドル円は一時上昇も続かず、もっとも安値からは買戻し

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日本時間午前7時3分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  150.63 + 0.82 (+ 0.55%) 150.99 / 149.10
ユーロ・ドル 1.0375 - 0.0023 (- 0.22%) 1.0420 / 1.0360
ポンド・ドル 1.2577 - 0.0024 (- 0.19%) 1.2622 / 1.2559
ドル・スイス 0.9031 + 0.0034 (+ 0.38%) 0.9036 / 0.8983
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<きょうの材料>
※経済指標
【ドイツ】
消費者物価指数(速報)(2月)22:00
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 -0.2%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 -0.2%(調和消費者物価指数(HICP)・前月比)
結果 2.8%
予想 2.6% 前回 2.8%(調和消費者物価指数(HICP)・前年比)
【カナダ】
実質GDP(2024年 第4四半期)22:30
結果 2.6%
予想 1.6% 前回 2.2%(1.0%から修正)(前期比年率)
実質GDP(12月)22:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 -0.2%(前月比)
結果 2.2%
予想 1.9% 前回 1.8%(1.5%から修正)(前年比)
【米国】
個人所得・支出(1月)22:30
結果 0.9%
予想 0.3% 前回 0.4%(個人所得・前月比)
結果 -0.2%
予想 0.3% 前回 0.8%(0.7%から修正)(個人支出・前月比)
PCEデフレータ(1月)22:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.3%(PCEデフレータ・前月比)
結果 2.5%
予想 2.5% 前回 2.6%(PCEデフレータ・前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(PCEコアデフレータ・前月比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 2.9%(2.8%から修正)(PCEコアデフレータ・前年比)
卸売在庫(速報値)(1月)22:30
結果 0.7%
予想 0.0% 前回 -0.4%(-0.5%から修正)(前月比)
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(2月)23:45
結果 45.5
予想 40.7 前回 39.5(シカゴ購買部協会景気指数)
※発言・ニュース
*トランプ大統領 ゼレンスキー・ウクライナ大統領 首脳会談
資源取引などに合意に至らす、口論になるなど、交渉が難航。
会談後予定されていた記者会見も中止になるなど、物別れに終わった。
*メキシコ政府当局
米国の求める米国並みの対中関税への引き上げに前向き姿勢
*ベッセント財務長官
メキシコ同様にカナダに対して対中関税で米国に同調することを求める
中国に対するアメリカの関税による要塞があるとよい
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<月曜日の材料と事前予想>
【中国】
財新製造業PMI(購買担当者景気指数)(2月)10:45
予想 50.4 前回 50.1(財新製造業PMI)
【インドネシア】
消費者物価指数(CPI)(2月)13:00
予想 0.1% 前回 -0.76%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.76%(前年比)
【トルコ】
消費者物価指数(2月)16:00
予想 3.0% 前回 5.03%(前月比)
予想 39.95% 前回 42.12%(前年比)
【英国】
消費者信用残高(1月)18:30
予想 11.5億ポンド 前回 10.0億ポンド(消費者信用残高)
製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(2月)18:30
予想 46.4 前回 46.4(製造業PMI(購買担当者指数))
【ユーロ圏】
フランス製造業PMI(確報・購買担当者景気指数)(2月)17:50
予想 45.5  前回 45.5 (製造業PMI(購買担当者指数))
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(2月)17:55
予想 46.1 前回 46.1(製造業PMI(購買担当者指数))
ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(2月)18:00
予想 47.3 前回 47.3(ユーロ圏製造業PMI)
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(2月)19:00
予想 0.3% 前回 -0.3%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.5%(前年比)
予想 2.4% 前回 2.7%(コア・前年比)
【米国】
PMI(購買担当者景気指数・確報値)(2月)23:45
予想 51.6 前回 51.6(製造業PMI・確報値)
建設支出(1月)00:00
予想 0.0% 前回 0.5%(前月比)
ISM製造業景気指数(2月)00:00
予想 50.5 前回 50.9(ISM製造業景気指数)
ムサレム・セントルイス連銀総裁、米経済および金融政策について講演(質疑応答あ
り)
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 きょうのNY為替市場、ドル円は東京昼頃からの上昇がNY朝まで続く形となって、
149円10銭前後から150円99銭を付けた。注目された米PCEデフレータは市
場予想に一致し、市場の反応は一息。発表直後に高値を付ける場面が見られたが、動き
が落ち着くとイベントクリアもあってドル売りが強まった。151円台に乗せきれなか
ったことも上値を抑える展開。
 東京市場で4.22%を付けていた10年債利回りが4.2749%まで上昇する中
で、ドル高が広がった面もあるが、その後米債利回りが低下する中でドル安となった。
 ドル円は150円30銭割れを付ける動きを見せたが、米株式市場がしっかりとなっ
たことで下値では買いが出ており、150円60銭前後で引けている。
 ユーロドルは対円でのユーロ買いもあって午前中に1.0420ドルを付けたが、そ
の後は一気に売られ1.0360ドル前後を付けた。注目された米トランプ大統領とウ
クライナのゼレンスキー大統領のホワイトハウスでの会談が、口論に発展するなど厳し
い結果となり、欧州に対するリスク警戒の動きが広がった。
 ユーロ円も同様に高値から売られた。ドル円の上昇、対ドルでのユーロ買いなどに1
57円16銭を付けていたが、155円80銭前後まで売りが出ている。その後ドル円
の安値からの反発、米株高などを受けた円売りなどに156円20銭台で引けた。

 ポンド円もユーロ円同様に高値から売られ、190円31銭から188円80銭台を
付けた。その後189円40銭台まで戻して引けている。
 メキシコ当局が対米関税回避に向けて中国への関税強化に前向き姿勢を示したことな
どが、終盤にかけてリスク警戒の動きをやや弱めた面もある。カナダも週末に出も同様
の姿勢を示して関税回避に向かう可能性があるとの期待がドル円、クロス円の安値から
の買い戻しを支えた。
MINKABU PRESS