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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 145.48 + 2.41 (+ 1.68%) 145.73 / 142.88
ユーロ・ドル 1.1286 - 0.0042 (- 0.37%) 1.1341 / 1.1266
ポンド・ドル 1.3276 - 0.0053 (- 0.40%) 1.3345 / 1.3260
ドル・スイス 0.8297 + 0.0039 (+ 0.47%) 0.8333 / 0.8246
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*米新規失業保険申請件数(4月26日週)21:30
結果 24.1万人
予想 22.3万人 前回 22.3万人(22.2万人から修正)
*米製造業PMI(4月確報)22:45
結果 50.2
予想 50.5 前回 50.7
*ISM製造業景気指数(4月)23:00
結果 48.7
予想 47.9 前回 49.0
*建設支出(2月)23:00
結果 -0.5%
予想 0.2% 前回 0.6%(0.7%から修正)(前月比)
※発言・ニュース
*トランプ大統領
トランプ大統領はウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)を退任させた上で、次
期国連大使に指名する意向を表明した。また、国家安全保障担当の大統領補佐官を暫定
的にルビオ国務長官が兼務するとも述べている。自身のソーシャルメディアへの投稿で
明らかにした。
*ハセットNEC委員長
ハセット国家経済会議(NEC)委員長が米CNBCのインタビューに答え、トラン
プ政権は関税協議で進展を遂げており、本日中に何らかのニュースがあると確信してい
る」と語った。「政権は関税を巡る中国との進展を期待している。われわれは進展を期
待。中国が多くの米製品に対する関税を撤回したことを歓迎する」などと述べた。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
完全失業率(3月)08:30
予想 2.4% 前回 2.4%
有効求人倍率
予想 1.25倍 前回 1.24倍
【豪州】
生産者物価指数(PPI)(第1四半期)10:30
予想 N/A 前回 0.8%(前期比)
予想 N/A 前回 3.7%(前年比)
小売売上高(3月)10:30
予想 0.5% 前回 0.2%(前月比)
小売売上高(インフレ調整前)(第1四半期)10:30
予想 0.3% 前回 1.0%(前期比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(確報値)(4月)16:55
予想 48.0 前回 48.0
ユーロ圏製造業PMI(4月)17:00
予想 48.7 前回 48.7
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(4月)18:00
予想 0.6% 前回 0.6%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.2%(前年比)
予想 2.5% 前回 2.4%(コア・前年比)
ユーロ圏失業率(3月)18:00
予想 6.1% 前回 6.1%
【米国】
非農業部門雇用者数(4月)21:30
予想 13.0万人 前回 22.8万人(前月比)
失業率
予想 4.2% 前回 4.2%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.8% 前回 3.8%(前年比)
製造業新規受注(3月)23:00
予想 4.4% 前回 0.6%(前月比)
耐久財受注(確報値)(3月)23:00
予想 9.2% 前回 9.2%(前月比)
予想 0.0% 前回 0.0%(輸送除くコア・前月比)
ECB経済報告
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きょうのNY為替市場はドルの買い戻しが優勢となる中、ドル円は買い戻しを加速さ
せ、一時145.65円付近まで上げ幅を広げた。5月相場に入って市場が落ち着きを
取り戻しており、ドルの買い戻しが出ているほか、この日の日銀決定会合をきっかけに
円安の動きも強まっている。
日銀の決定は概ね事前の予想範囲内だったとは思われるが、4月のトランプ関税に絡
んだ市場の迷走も一旦落ち着く中、過去最高水準に積み上がった円ロングの解消が活発
に出ているものと思われる。
明日の米雇用統計への反応を待ちたいところではあるが、市場では弱い内容との推測
も多く聞かれる。ただ、その場合でもFRBの利下げ期待が高まり、リスク選好の雰囲
気が市場全体に広まれば、円安は続く可能性も考えられる。
ドル円はきょうの急上昇で、本日143.85円付近に来ている21日線を完全に上
抜いている。まずはその水準が維持できるか注目されるが、本日の上げで、3月末から
4月下旬までの下降波のフィボナッチ50%戻しの水準も上抜いており、その場合、6
1.8%戻しを試すケースも多い。その水準は146円台後半に来ている。
ユーロドルは1.12ドル台に伸び悩んだ。21日線が1.1265ドル付近に来て
おり、その水準に一時顔合わせした。ここ数日の1.14ドル付近でのもみ合いで過熱
感は後退しているものの、上値は次第に重くなって来ているようだ。ただ、ドル離れが
指摘され、その受け皿としてユーロが注目されている中で、今年に入ってからの上昇ト
レンドが終了する気配まではない。
一部からは、ユーロドルが1.15-1.20ドルの水準にレベルシフトするために
は、主要な米経済指標の悪化や、欧州の景気見通しの改善が確認される必要があるとの
指摘が出ている。
特に米経済指標の悪化の場合、ドルの弱さが加速する可能性があり、ドルからの資金
流出が加速し、中期的にユーロを支える要因となるという。一方、ユーロ圏は貿易摩擦
の影響を受ける可能性があるが、財政支出拡大と相対的な経済成長がユーロの買い材料
となると指摘。ウクライナからの前向きなニュースも支援材料となるだろうとも述べて
いる。
ポンドドルも戻り売りに押され、一時1.3260ドル近辺まで下落する場面も見ら
れた。本日の21日線が1.3175ドル付近に来ているが、その水準が目先の下値メ
ドとして意識される。
エコノミストがレポートで「米関税が英経済に与える影響を懸念し、英中銀が利下げ
により積極的になる可能性がある」と指摘している。英中銀は来週5月8日に金融政策
委員会(MPC)を予定しているが、そこで政策金利を0.25%ポイント引き下げる
見方が広く予想されている。
米通商政策が新たな需要ショックをもたらす中、英中銀が利下げにより積極的なアプ
ローチを採用する用意がある兆候が早期に表れていると指摘。短期金融市場では、年末
までに英中銀は来週を含めて計4回の利下げを織り込んでいる。
MINKABU PRESS