7日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買いが加速する展開となり、日経平均は
大幅に水準を切り上げ、3万9000円台を回復した。
大引けの日経平均株価は前営業日比697円12銭高の3万9332円74銭と大幅
高で3日続伸。プライム市場の売買高概算は19億1272万株、売買代金概算は4兆
4765億円。値上がり銘柄数は1234、対して値下がり銘柄数は359、変わらず
は53銘柄だった。
きょうの東京市場は終始リスク選好の地合いだった。前週末に発表された9月の米雇
用統計が事前コンセンサスを大きく上回る堅調な内容で、これを好感して欧米株市場が
ほぼ全面高商状に買われ、米国ではNYダウが最高値を更新した。雇用統計を受け米経
済の失速を警戒する動きが目先大きく後退する格好となっている。また、米長期金利の
急上昇を背景に外国為替市場ではドルが一段と買われ、一時1ドル=149円台まで円
安が進行したことが、きょうの東京市場では輸出株を中心に強い追い風となった。業種
別には銀行や保険、証券など金融株への買いが目立ったほか、非鉄株や自動車株にも物
色の矛先が向いている。業種別では33業種中28業種が上昇し、個別株も全体の7
5%の銘柄が高く引けた。売買代金も増勢で4兆4000億円台に膨らんだ。
個別では、アドバンテスト<6857>が高く、レーザーテック<6920>、東京エレクト
ロン<8035>など半導体製造装置関連が堅調。川崎重工業<7012>が買われ、日立製作
所<6501>も値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>が物色人気。三菱UFJフィ
ナンシャル・グループ<8306>などメガバンクにも買いが集まった。ファーストリテイ
リング<9983>が値を飛ばし、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。ウェ
ザーニューズ<4825>が値上がり率トップに買われ、芝浦メカトロニクス<6590>も大
幅高、りそなホールディングス<8308>の活況高も目を引く。
半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>が大きく売り優勢となり逆行安とな
ったほか、霞ヶ関キャピタル<3498>が急落、住友林業<1911>も安い。ニトリホール
ディングス<9843>も売られた。光通信<9435>が軟調、ミガロホールディングス<
5535>、マネジメントソリューションズ<7033>なども値を下げた。
出所:MINKABU PRESS