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日本時間午前5時32分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 146.92 + 0.41 (+ 0.28%) 146.97 / 145.86
ユーロ・ドル 1.1759 - 0.0012 (- 0.10%) 1.1789 / 1.1731
ポンド・ドル 1.3509 - 0.0073 (- 0.54%) 1.3589 / 1.3505
ドル・スイス 0.7948 + 0.0024 (+ 0.30%) 0.7961 / 0.7916
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*米新規失業保険申請件数(7月19日週)21:30
結果 21.7万人
予想 22.6万人 前回 22.1万人
*米製造業PMI(7月・速報)22:45
結果 49.5
予想 52.7 前回 52.9
*米非製造業PMI(7月・速報)22:45
結果 55.2
予想 53.0 前回 52.9
*米コンポジットPMI(7月・速報)22:45
結果 54.6
予想 52.8 前回 52.9
*米新築住宅販売件数(年率)(6月)23:00
結果 62.7万件
予想 65.0万件 前回 62.3万件
【カナダ】
*小売売上高(5月)21:30
結果 -1.1%
予想 -0.8% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前月比)
結果 -0.2%
予想 -0.2% 前回 -0.3%(コア・前月比)
【ユーロ圏】
*ECB理事会(7月)21:15
中銀預金金利
結果 2.00%
予想 2.00% 前回 2.00%
※発言・ニュース
*トランプ大統領
・パウエル議長は私のFRB訪問に同席する予定。
・次期FRB議長就任の準備を進めている。
*FRB本部の改修、下院金融委員会が調査へ
FRB本部の改修を巡り、米下院金融委員会が調査を開始すると伝わった。
*ラトニック米商務長官
ラトニック米商務長官はインタビューで、米自動車メーカーが組み立てた自動車の一
部が、日本で完全に製造された自動車よりも高い関税の対象になる可能性があるとし
て、米自動車業界のロビイストが不満を示していることについて、「ばかげている」と
一蹴した。
*ラトニック米商務長官
韓国の当局者が本日ワシントンを訪問し、貿易合意の可能性について協議する予定。
最近発表された日米貿易協定が韓国側に強い印象を与えたと述べている。
*ECB声明
・特定の金利の道筋を事前にコミットしない。
・データ依存かつ会合ごとのアプローチをとる。
・賃金上昇率は鈍化。
・貿易戦争で依然極めて不確実な状況。
・あらゆる手段を調整する用意。
*ラガルドECB総裁
・ますは待とう。要素は今後数カ月で明らかになる。
・われわれは良い位置にある。
・インフレリスクは過去のものとなったと確信。
・調査データは全体的な緩やかな拡大を示唆。
・基礎的なインフレ指標は目標水準での安定の可能性示唆。
・成長リスクは依然として下振れ傾向。
・ユーロ高は予想以上にインフレを冷やす可能性。
・賃金の伸びは一段と減速するはず。
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<明日の材料と事前予想>
【英国】
GfK消費者信頼感調査(7月)08:01
予想 -19 前回 -18
小売売上高(6月)15:00
予想 1.0% 前回 -2.7%(前月比)
予想 1.7% 前回 -1.3%(前年比)
予想 1.1% 前回 -2.8%(除自動車燃料・前月比)
予想 1.9% 前回 -1.3%(除自動車燃料・前年比)
【日本】
東京消費者物価指数(7月)08:30
予想 3.0% 前回 3.1%(生鮮食料品除くコア・前年比)
景気先行指数(確報値)(5月)14:00
予想 105.3 前回 105.3
景気一致指数
予想 115.9 前回 115.9
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(7月)17:00
予想 89.1 前回 88.4
【米国】
耐久財受注(速報値)(6月)21:30
予想 -10.3% 前回 16.4%(前月比)
予想 0.0% 前回 0.5%(輸送除くコア・前月比)
ECB専門家予測調査(SPF)
下米院1カ月以上にわたる夏季休会に入る
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きょうのNY為替市場、ドル円は東京時間に一時145円台に下落していたが、NY
時間にかけて買い戻しが膨らみ、147円手前まで戻す展開。本日の21日線が14
6.25円付近に来ているが、その水準はサポートされている。この日発表の米新規失
業保険申請件数が予想を大きく下回り、米国債利回りが上昇したこともドル円をサポー
トした。
日米の合意により、これまで不透明だった関税問題が徐々に可視化されてきており、
関税率15%という具体的な数字も出ている。それに伴って日銀の利上げ期待が復活し
ていることや、ドル自体が再び上値が重くなってきていることもあり、ドル円も上値の
重い展開が見られていた。ただ、積極的に下値を試そうという雰囲気まではない中、本
日は買い戻しが優勢となった模様。
ユーロドルは買い戻しが膨らみ、1.17ドル台後半まで一時買い戻された。21日
線の水準も復活しており、この1週間で完全に上向きの流れに復帰している。目先は7
月初めの直近高値1.1830ドル付近が上値メドとして意識される。
本日はECB理事会が開催され、大方の予想通りに中銀預金金利を2.00%に据え
置いた。将来のガイダンスは示さず、「経済指標次第で、理事会ごとに判断」としてい
る。関税に関する極めて不確実な環境を理由に挙げた。
その後のラガルド総裁の会見では「ECBは良い地点にある」と繰り返していた。市
場が期待していた9月理事会に向けた明確なヒントはなかったが、様子見姿勢を滲ませ
たことで、短期金融市場では追加利下げ期待が後退。9月の利下げ確率は25%程度で
の織り込みに低下している。
ポンドドルは売りが優勢となり、1.35ドルちょうど付近まで下げ幅を拡大した。
本日の21日線が1.3565ドル付近に来ており、その水準で上値を抑えられた格好
となっている。本日は7月の英PMI速報値が発表になっていたが、製造業は予想を上
回っていたものの、サービス業は予想を下回るまちまちな内容となっていた。
エコノミストはスタグフレーション的な様相を呈していると指摘。成長は弱く、雇用
は減少し、インフレは高止まりしているという。労働市場は年後半にかけてさらに緩む
可能性が高く、財政政策も秋の予算案で引き締め方向に向かうと見られている。今回の
英PMIの結果は、年内の英中銀の追加利下げが可能であるという見方を裏付けている
が、インフレの高止まりが、利下げペースを加速させることを妨げるだろうとも述べ
た。
短期金融市場での英中銀の8月利下げの期待は90%以上に高まっている。
MINKABU PRESS