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日本時間午前6時32分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 149.13 + 0.10 (+ 0.07%) 149.89 / 148.63
ユーロ・ドル 1.0480 - 0.0034 (- 0.32%) 1.0529 / 1.0475
ポンド・ドル 1.2672 + 0.0006 (+ 0.05%) 1.2716 / 1.2636
ドル・スイス 0.8948 + 0.0018 (+ 0.20%) 0.8965 / 0.8917
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<きょうの材料>
【米国】
*米新築住宅販売件数(年率)(1月)0:00
結果 65.7万件
予想 68.0万件 前回 73.4万件(69.8万件から修正)
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 -233.2万(4億3016万)
ガソリン +36.9万(2億4827万)
留出油 +390.8万(1億2047万)
(クッシング地区)
原油 +128.2万(2457万)
*()は在庫総量
*米7年債入札結果
最高落札利回り 4.194%(WI:4.203%)
応札倍率 2.64倍(前回:2.64倍)
*トランプ大統領
・ゼレンスキー大統領の28日訪米は確定。
・インフレは高金利のために減速。
・インフレは緩やかに止まりつつある。
*トランプ大統領
・EUへの関税は25%。自動車、その他。
・EUは関税で報復することができる。
・カナダ、メキシコへの関税は4月2日に発動。
・カナダの木材には必要ない。
*三村財務官
・市場の日銀の政策に対する見方とそごはない。
・為替の過度な変動に警戒を続けていく必要。
・自由で開かれた貿易は重要。
・世界経済の不透明性は高い。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(2月)19:00
予想 -13.6 前回 -13.6
【米国】
実質GDP(改定値)(第4四半期・前期比年率)22:30
予想 2.3% 速報 2.3%
個人消費
予想 4.1% 速報 4.2%
GDPデフレータ
予想 2.2% 速報 2.2%
PCEコアデフレータ
予想 2.5% 速報 2.5%
新規失業保険申請件数(02/16 - 02/22)22:30
予想 22.1万件 前回 21.9万件
耐久財受注(速報値)(1月)22:30
予想 1.9% 前回 -2.2%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.3%(輸送除くコア・前月比)
中古住宅販売成約指数(1月)28日0:00
予想 -1.2% 前回 -5.5%(前月比)
ECB議事録(1月29日-30日開催分)
シュミッド・カンザスシティ連銀総裁がイベント出席
バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演
ハマック・クリーブランド連銀総裁が講演(質疑応答あり)
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が講演(質疑応答あり)
トランプ大統領とスターマー英首相が会談、和平交渉や関税について協議
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きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って戻り売りが強まり、148円台に
値を戻している。トランプ大統領の関税に関する発言が伝わり、リスク回避の円高がド
ル円を押し下げた。大統領は「EUの自動車、その他に関税を25%」と述べた。ま
た、カナダ、メキシコへの関税も4月2日に実施する意向を示した。この発言で米株式
市場も売りが強まり、米国債利回りも下げたことから、ドル円も148円台に下落した
格好。
前日発表の米経済指標が予想外の弱さとなったことから、米経済の先行き不安が台頭
し、FRBの年内2回の利下げ期待も復活している。ドル円はここ数日の下げで下値警
戒感はさらに高まっており、オプション市場ではドル円の下落を想定した取引が活発化
している。向こう1カ月間に146円台に下落するリスクを織り込む動きまで出ている
状況。
トランプ大統領の発言でユーロの売りが強まった。ユーロドルは序盤に1.05ドル
台を回復していたが、1.04ドル台に再び急速に伸び悩も展開。ECBの追加利下げ
への期待も根強く、ユーロ圏の景気の先行きへの不安もある中、上値での売り推奨の声
も多い。1.05ドル台に入ると戻り待ちの売りも活発に出るようだ。
本日はドイツの消費者信頼感指数が発表になっていたが、予想を下回る弱い内容とな
っていた。ドイツの総選挙前のデータではあるが、今後は改善の可能性はあるものの、
回復の兆しはほとんど見られていないとの見方も出ている。ドイツの消費者はインフ
レ、経済的・政治的な不確実性の高さ、そして政治への不満をセンチメント悪化の理由
に挙げている。
労働市場も今後さらに弱まることが予想されるが、第1四半期の個人消費の回復を妨
げることはないとの指摘も出ている。大連立政権が年後半に家計への追加的な財政支援
を行う可能性が高まれば、さらなる改善も見込めるという。
ポンドドルは一時1.27ドル台を回復する場面が見られた。1月中旬からのリバウ
ンド相場の流れをきっちり維持しており、目先は200日線が控える1.27ドル台後
半の水準を試しに行くか注目される。
一部では今週予定されているスターマー英首相とトランプ大統領の会談に注目する向
きもいる。英米会談が好意的に受け止められれば、ポンドは対ユーロで上昇する可能性
があるという。スターマー首相は国防費の増額をコミットしたことで、この会談は「暖
かいヘッドライン」を生み出す可能性があるという。貿易戦争に関しては、英国は数少
ない対米赤字国でもあることから、相対的にアウトパフォーマーと見られている。しか
し、対ドルでは、ポンドは一段安となりそうだという。英米両首脳は明日ワシントンで
会談する予定。
MINKABU PRESS