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日本時間午後10時13分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 142.85 + 0.52 (+ 0.37%) 143.15 / 142.17
ユーロ・ドル 1.1364 - 0.0023 (- 0.20%) 1.1399 / 1.1355
ポンド・ドル 1.3345 - 0.0064 (- 0.48%) 1.3415 / 1.3341
ドル・スイス 0.8240 + 0.0001 (+ 0.01%) 0.8263 / 0.8222
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日本時間午後10時13分現在のドル円は1ドル=142.85円。きょうの為替市
場、ドルの買い戻しも見られる中、ドル円は一時143円台に戻す場面も見られていた
ものの、NY時間に入って142円台に再び戻している。先ほど発表の米経済指標を受
けて、ドル安の反応が見られており、ドル円は伸び悩んでいる。4月のADP雇用統計
と第1四半期の米GDP速報値が発表された。
ADP雇用統計は予想を大きく下回り、昨年7月以来、9カ月ぶりの緩やかなペース
に減速し、経済の不確実性により労働需要が鈍化していることを示した。
一方、米GDPは予想以上のマイナス成長となっている。個人消費の鈍化は予想ほど
ではなかったものの、輸入が急増しており、純輸出が大きく低下し、全体を圧迫した。
関税賦課を前にした駆け込みの需要があった可能性も推察される。また、PCEコア価
格指数も予想を大きく上回っており、根強いインフレの兆候を見せている。いずれにし
ろ、米経済の減速を示す内容ではあり、為替市場はドル安の反応を見せているようだ。
1-3月は高インフレが粘り強く残る中、雇用も冷え込みを見せ始め、米消費者のセ
ンチメント低下も確認されていた。それが実際にハードデータになって出てきた格好と
なっている。トランプ関税については4月以降の発動だったことから直接的な影響はな
いが、観測が高まっていた時期ではあった。
このあと日本時間23時に、FRBが参照している3月のPCE価格指数が発表さ
れ、コア指数は前年比2.6%が予想されている。全体的に前回から鈍化傾向は示して
いるものの、今後の関税のインフレへの影響が警戒される中、FRBは利下げへの慎重
姿勢を堅持するものと見られているようだ。
明日は日銀決定会合の結果が公表される。今回はトランプ関税の影響を見極めるた
め、政策は据え置かれる見通しだが、利上げの大枠の方針は維持されると見られてい
る。成長見通しは下方修正されると見られているものの、今回は特に円相場を大きく動
かす材料にはならないとの指摘も出ているようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
30日(水)
142.00(17.7億ドル)
1日(木)
143.00(12.6億ドル)
MINKABU PRESS