--------------------------------------
日本時間午前5時45分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 143.06 + 0.73 (+ 0.51%) 143.19 / 142.17
ユーロ・ドル 1.1324 - 0.0063 (- 0.55%) 1.1399 / 1.1317
ポンド・ドル 1.3328 - 0.0081 (- 0.60%) 1.3415 / 1.3309
ドル・スイス 0.8268 + 0.0029 (+ 0.35%) 0.8273 / 0.8214
------------------------------------
<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*ADP雇用統計(4月)21:15
結果 6.2万人
予想 11.5万人 前回 14.7万人(15.5万人から修正)
*GDP速報値(第1四半期)(前期比年率)21:30
結果 -0.3%
予想 -0.2% 前回 2.4%
*個人消費
結果 1.8%
予想 1.2% 前回 4.0%
*GDP価格指数
結果 3.7%
予想 3.1% 前回 2.3%
*PCEコア価格指数
結果 3.5%
予想 3.1% 前回 2.6%
*シカゴPMI(4月)22:45
結果 44.6
予想 45.9 前回 47.6
*PCE価格指数(3月)23:00
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.4%(0.3%から修正)(前月比)
結果 2.3%
予想 2.5% 前回 2.7%(2.5%から修正)(前年比)
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 0.5%(0.4%から修正)(コア・前月比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 3.0%(2.8%から修正)(コア・前年比)
*個人所得(3月)23:00
結果 0.5%
予想 0.4% 前回 0.7%(0.8%から修正)(前月比)
*個人支出(3月)23:00
結果 0.7%
予想 0.6% 前回 0.5%(0.4%から修正)(前月比)
※発言・ニュース
*トランプ大統領、中国との貿易合意成立を期待
トランプ大統領は、中国との貿易合意が成立することを希望していると述べたが、
「彼らの工場が至る所で閉鎖されているのは、われわれの国が彼らの製品を受け入れて
いないからだ」と指摘した。トランプ大統領は、中国が完全に打撃を受けている」こと
に悲しみを表明した。ホワイトハウスでの閣議で発言。
*米、関税交渉のため中国に接触
米国は最近、関税交渉のため中国に接触したと伝わっている。中国CCTV傘下のメ
ディア、玉淵譚天が伝えた。投稿によると、関税問題に関する交渉を模索するため、米
国は中国に対して、多様なチャンネルを通じて積極的に接触を図っているという。
*来週の米四半期定例入札、計1250億ドル
米財務省は、来週実施の四半期定例入札で3、10、30年物国債を計1250億ド
ル相当発行すると発表した。
◆来週の米四半期定例入札
5日(月) 3年債 580億ドル
6日(火)10年債 420億ドル
8日(木)30年債 250億ドル
計1250億ドル
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【日本】
日銀政策金利(5月)時刻未定
予想 0.5% 前回 0.5%
植田総裁会見 15:30頃
【豪州】
貿易収支(3月)10:30
予想 31.00億豪ドル 前回 29.68億豪ドル
【英国】
製造業PMI(確報値)(4月)17:30
予想 44.0 前回 44.0
【米国】
新規失業保険申請件数(04/20 - 04/26)21:30
予想 22.4万件 前回 22.2万件
製造業PMI(確報値)(4月)22:45
予想 50.7 前回 50.7
建設支出(3月)23:00
予想 0.3% 前回 0.7%(前月比)
ISM製造業景気指数(4月)23:00
予想 48.0 前回 49.0
米自動車販売(4月)
赤沢再生相、ベッセント米財務長官らと2回目の関税交渉
レイバーデー/メーデー(労働節)祝日のため欧州と香港市場は休場、中国市場は5日ま
で休場
英地方選
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、ドルが買い戻される中、ドル円は143円台に戻している。
朝方発表の米経済指標を受けてドル安の反応が見られ、ドル円も142円台に伸び悩ん
でいた。しかし、市場の雰囲気に改善が見られる中、終盤に143円台に戻す展開とな
った。
この日は4月のADP雇用統計と第1四半期の米GDP速報値、そしてPCE価格指
数が発表された。ADP雇用統計は予想を大きく下回り、昨年7月以来、9カ月ぶりの
緩やかなペースに減速し、経済の不確実性による労働需要の鈍化が示された。
一方、米GDPは予想以上のマイナス成長となった。個人消費の鈍化は予想ほどでは
なかったものの、輸入が急増し、純輸出が大きく低下。全体を圧迫した。関税賦課を前
にした駆け込みの需要があった可能性も推察される。また、PCEコア価格指数も予想
を大きく上回っており、根強いインフレの兆候を見せている。いずれにしろ、米経済の
減速を示す内容ではあり、為替市場はドル安の反応を見せているようだ。
1-3月は高インフレが粘り強く残る中、雇用も冷え込みを見せ始め、米消費者のセ
ンチメント低下も確認されていた。それが実際にハードデータになって出てきた格好と
なっている。トランプ関税については4月以降の発動だったことから直接的な影響はな
いが、観測が高まっていた時期ではあった。
また、FRBが参照している3月のPCE価格指数はインフレの鈍化傾向を示したも
のの、今後の関税のインフレへの影響が警戒される中、FRBは利下げへの慎重姿勢を
堅持するものと見られている。反応も限定的となっていた。
明日は日銀決定会合の結果が公表される。今回はトランプ関税の影響を見極めるた
め、政策は据え置かれる見通しだが、利上げの大枠の方針は維持されると見られてい
る。成長見通しは下方修正されると見られているものの、今回は特に円相場を大きく動
かす材料にはならないとの指摘も出ているようだ。
ユーロドルは利益確定売りに押され、一時1.13ドル台前半まで下落する場面も見
られていた。しかし、上値追いの流れに変化はなく、次の波を待っている状態。
本日は第1四半期のユーロ圏GDP速報値が発表されていたが、予想を上回る内容と
なっていた。これを受けてアナリストは、「市場はECBの追加利下げを織り込んでい
るが、本日のGDPで、今後の利下げが一筋縄ではいかない可能性も出てきた」と指摘
している。
ECBは0.2%の成長を見込んでいた。そのため、今回は珍しくポジティブ・サプ
ライズへの対応を迫られているという。また、今月発表されたECBの消費者調査で
は、エネルギー価格の下落にもかかわらず、消費者のインフレ期待が予想外に上昇して
いたほか、米国が以前発表した関税方針を後退させている様子も見られている。同アナ
リストは「6月に0.25%の追加利下げを依然見込むものの、それ以降の見通しは不
透明感が増している」と述べている。
ポンドドルはNY時間にかけて戻り売りに押され、一時1.33ドル台前半まで値を
落とす場面も見られた。ただ、今月のポンドは約4%上昇しており、2023年11月
以来の高パフォーマンスを記録。3カ月連続の上昇となった。
ただ、ユーロに対しては苦戦を続けている。今月はトランプ関税で米国離れが指摘さ
れ、ドルからの資金の流入先としてユーロが選択されており、英国よりも安全資産需要
の恩恵を大きく受けるとの見方が出ている。
一方、英中銀は今後数カ月間で追加利下げが必要になる可能性があり、金融政策委員
会(MPC)内にもハト派トーンが見られている。ただストラテジストは、成長見通し
の鈍化と物価上昇圧力の拡大が英中銀の利下げの道筋を複雑化する可能性があるとも付
け加えている。
MINKABU PRESS