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2025年02月26日(水)16時24分

東京株式(大引け)=95円安、続落も後場は急速に下げ渋る展開

 26日の東京株式市場は朝方からリスク回避ムードに染まったが、後場の取引後半に
押し目買いや買い戻しが入り日経平均株価は急速に下げ渋った。
 大引けの日経平均株価は前営業日比95円42銭安の3万8142円37銭と続落。
プライム市場の売買高概算は18億5791万株、売買代金概算は4兆5360億円。
値上がり銘柄数は619、対して値下がり銘柄数は948、変わらずは73銘柄だっ
た。
 きょうの東京市場は、朝方は日経平均が次第安の展開でフシ目の3万8000円台を
下回った。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売られ、ナスダック総合株価指数が
連日の大幅安となったことから、東京市場でも投資家心理が悲観に傾き、主力株を中心
に買いが手控えられる格好に。外国為替市場で円高方向に振れたことも警戒された。米
エヌビディア<NVDA>の決算を日本時間あす早朝に控え、半導体関連株などに持ち
高調整の売りが出て全体指数を押し下げた。ところが、後場に入ると堅調に推移する米
株価指数先物などを横にらみに空売り筋の買い戻しが観測され、日経平均は下げ幅を急
速に縮小した。プラス圏には届かなかったものの、結局後場の高値で着地している。個
別株も後場に入って戻り足に転じる銘柄が多くなり、値下がり銘柄数はプライム市場全
体の6割未満にとどまった。
 個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>の下落が目立ったほか、レ
ーザーテック<6920>も下値を探った。ソフトバンクグループ<9984>が安く、IHI
<7013>も冴えない。任天堂<7974>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グルー
プ<8306>などメガバンクが下値を試し、三菱商事<8058>、伊藤忠商事<8001>など
総合商社も利食われた。ミガロホールディングス<5535>、KOKUSAI ELEC
TRIC<6525>、gumi<3903>などが急落、カプコン<9697>も大幅安。
 半面、後場に商いを膨らませ売買代金トップとなったフジクラ<5803>が上昇、アド
バンテスト<6857>も頑強な値動き。リクルートホールディングス<6098>、ファース
トリテイリング<9983>、資生堂<4911>などが堅調。イオン<8267>が買われ、オリ
エンタルランド<4661>も買いが優勢だった。日本郵船<9101>、三菱地所<8802>な
ども値を上げた。JPホールディングス<2749>が値上がり率首位となり、TIS<
3626>、ユーグレナ<2931>なども値を飛ばした。GMOインターネット<4784>も買
い戻された。
出所:MINKABU PRESS