3日前引けの日経平均株価は前営業日比76円18銭高の3万7546円85銭と反
発。前場のプライム市場の売買高概算は7億8401万株、売買代金概算は1兆983
1億円。値上がり銘柄数は545、対して値下がり銘柄数は1021、変わらずは63
銘柄だった。
米中貿易交渉の進展期待が再燃し、前日の米国市場で主要株価3指数はそろって上昇
して取引を終了した。米株高を支えとして東京市場では半導体関連株を中心に買い戻し
が入った。日銀の植田和男総裁が3日、参院財政金融委員会の半期報告に臨み、将来の
利下げ余地を確保するために無理に利上げすることはない、と述べた。これを受け外国
為替市場で一時1ドル=143円台前半までドル高・円安が進んだことも日本株には支
援材料となり、日経平均は一時250円を超す上昇となった。半面、中国の5月財新製
造業PMIが好不況の節目となる50を下回ったことは投資家の慎重姿勢を強める方向
に作用し、日経平均は前場後半に急速に上げ幅を縮小した。
個別銘柄ではアドバンテスト<6857>が買われ、ソニーグループ<6758>や三菱重工
業<7011>、INPEX<1605>が堅調推移。IHI<7013>や川崎重工業<7012>が
株価水準を切り上げたほか、エムスリー<2413>や伊藤園<2593>、ソシオネクスト<
6526>が急伸し、ラウンドワン<4680>が高い。一方、三菱UFJフィナンシャル・グ
ループ<8306>とフジクラ<5803>が小安く、トヨタ自動車<7203>やサンリオ<8136
>が冴えない展開。JCRファーマ<4552>が利食い売りに押された。
出所:MINKABU PRESS