25日前引けの日経平均株価は前営業日比430円95銭安の3万8345円99銭
と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は9億9358万株、売買代金概算は2
兆4780億円。値上がり銘柄数は736、対して値下がり銘柄数は850、変わらず
は54銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスクオフの流れが一気に強まった。3連休明けとなっ
たが、この間に米国株市場が波乱展開となり、特にハイテク株比率の高いナスダック総
合株価指数は直近3営業日続落で3.8%も水準を切り下げており、これを受け東京市
場でもポジション調整の売りが顕在化した。米株市場の地合いを引き継ぎ半導体セクタ
ーの主力銘柄に大きく値を下げる銘柄が相次ぎ、全体指数を押し下げた。一方、米著名
投資家のウォーレン・バフェット氏が強気姿勢を示す総合商社株に物色人気が集中した
ことから、日経平均の下落率は前引け時点で1.1%程度に収まった。値下がり銘柄数
も全体の52%にとどまっている。
個別では売買代金で断トツとなったディスコ<6146>が大幅安、アドバンテスト<
6857>の下げも目立つ。フジクラ<5803>も大口の売りに下値を探る展開に。ソフトバ
ンクグループ<9984>が安く、リクルートホールディングス<6098>、ファーストリテ
イリング<9983>なども下落した。低位株ではブイキューブ<3681>が急落、日産自動
車<7201>も大幅に水準を切り下げた。半面、三菱商事<8058>、三井物産<8031>、
伊藤忠商事<8001>など総合商社株が一斉高に買われた。任天堂<7974>もしっかり。
リコー<7752>の上げ足も目立つ。
出所:MINKABU PRESS