2日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売り圧力が顕在化し、日経平均株価は
急反落。終値で3万8000円台を割り込んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比843円21銭安の3万7808円76銭と反
落。プライム市場の売買高概算は20億5194万株、売買代金概算は4兆3895億
円。値上がり銘柄数は248、対して値下がり銘柄数は1370、変わらずは26銘柄
だった。
きょうの東京市場は、日経平均が前日の上昇分を帳消しにする大幅な下げに見舞われ
た。取引終盤に1000円を超えて急落する場面もあったが、引け際にショートカバー
とみられる大口買いで、結局840円あまりの下落で着地した。イランとイスラエル間
での軍事衝突が拡大しており、地政学リスクの高まりを嫌気する売りがかさんだ。前日
の米国株市場ではNYダウが4日ぶりに反落したが、ハイテクセクターの軟調が目立ち
特に半導体関連への売りが目立った。またこれを受けて東京市場でも半導体関連など中
心に利食われる銘柄が相次いだ。外国為替市場では円高がそれほど進行しなかったもの
の、米株価指数先物の軟調な値動きなどを横目に買い手控えムードが広がった。個別株
は大型・中型・小型押しなべて売られる展開となり、値下がり銘柄数は全体の83%を
占めている。
個別では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>が大幅安、東京エレクトロン
<8035>、アドバンテスト<6857>、信越化学工業<4063>など半導体主力が総じて安
い。ファーストリテイリング<9983>も大きく下値を探る展開。前日に続き売買代金で
断トツとなった三菱重工業<7011>は朝高後に利食われ反落。日立製作所<6501>も軟
調。ラクスル<4384>、ティーガイア<3738>が急落、オロ<3983>も大幅安となっ
た。チェンジホールディングス<3962>も大きく利食われた。
半面、商船三井<9104>が頑強な値動きとなったほか、INPEX<1605>も買われ
た。三井物産<8031>も堅調。石油資源開発<1662>が値上がり率トップに買われ、大
阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が活況高。富士石油<5017>も値を飛ばした。日
本ペイントホールディングス<4612>も株価水準を切り上げた。
出所:MINKABU PRESS