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2024年10月01日(火)22時59分

NY外国為替序盤=ドル円に売り強まる

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日本時間午後10時58分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  143.55 - 0.08 (- 0.06%) 144.53 / 143.19
ユーロ・ドル 1.1072 - 0.0063 (- 0.57%) 1.1144 / 1.1059
ポンド・ドル 1.3305 - 0.0070 (- 0.52%) 1.3389 / 1.3293
ドル・スイス 0.8453 - 0.0003 (- 0.04%) 0.8482 / 0.8437
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 日本時間午後10時58分現在のドル円は1ドル=143.55円。きょうのNY為
替市場、ドル円に売りが強まっており、144円ちょうど付近から急速に143円台前
半に一時下落している。中東情勢の緊迫化が伝わっており、リスク回避の円高が出てい
るようだ。米国債利回りも急低下。一方、原油相場は上昇している。
 ホワイトハウスの高官は、米国はイランがイスラエルに対して弾道ミサイル攻撃を間
もなく開始する準備をしている兆候を得ていると述べた。「われわれはこの攻撃からイ
スラエルを守るための防衛準備を積極的に支援している。イランからイスラエルに対す
る直接的な軍事攻撃は、イランにとって深刻な結果をもたらすだろう」と高官は述べ
た。
 本日は自民党総裁選からの急変が一服し、ドル円も買いもどされていた。なお、首班
指名を経て石破内閣が本日発足したが、石破首相は金融緩和について、金融緩和の基本
姿勢は維持されるよう期待しながら見守っている。日銀との意思疎通の上、手法は日銀
に委ねられるべきと述べていた。
 首相はまた、日本経済はデフレ脱却するかどうかの瀬戸際にあり、「経済あっての財
政」、デフレ脱却最優先の経済財政運営を行うと述べた。低所得者向け給付金など物価
高への緊急対策や新しい地方経済の創生本部を設置を打ち出した。
 経済再生担当相に決まった赤沢担当相も日銀の追加利上げについて、慎重な判断を要
請し、経済を冷やすようなことは絶対にしばらくはやってはならないと述べていた。

 なぜかはわからないが、事前の意向から一気に雰囲気が変わったような印象!
 これらの発言もあり、市場では少なくとも今月末の決定会合での利上げはないと見ら
れているようだ。ただ、植田総裁は日銀の見通しに沿って経済・物価が推移すれば利上
げを続ける方針を表明しており、12月については根強く利上げ期待が残っている。エ
コノミストの間では半々といった調査も流れていた。しかし、短期金融市場では来年以
降との見方がコンセンサスとなている状況ではある。
 それ以上に前日のパウエルFRB議長の講演を受けて、ドルの流れに若干変化の兆し
が見られている。議長は利下げを急がない姿勢を改めて強調し、短期金融市場では11
月FOMCでの大幅利下げの確率を35%程度まで低下させている。先週までは55%
程度だった。その意味でも今週金曜日の米雇用統計が注目されるが、予想並みかそれ以
上の内容であれば、少なくとも11月の大幅利下げへの期待は後退する可能性もありそ
うだ。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は143円と143.
40円に観測されている。
1日(火)
143.00 (7.1億ドル)
143.40 (9.3億ドル)
3日(木)
145.00 (19.1億ドル)
4日(金)
141.00 (16.2億ドル)
MINKABU PRESS