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2025年05月10日(土)05時27分

NY貴金属引け速報=金は反発、ドル離れ・米国離れは継続へ

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金 25/ 6 3344.0 + 38.0 プラチナ  25/ 7 1001.6 + 22.1
25/ 8 3372.6 + 37.9       25/10 1011.2 + 22.0
銀 25/ 7 3291.4 + 29.7 パラジウム 25/ 6 981.50 - 1.10
  25/ 9 3322.3 + 29.7       25/ 9 990.70 - 1.30
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 ニューヨーク金、銀は反発。前日比は金が37.9~38.8ドル高、中心限月の
6月限が38.0ドル高、銀が29.7セント~30.1セント高、中心限月の7月限
は29.7セント高。
 金6月限は反発。先月でドル安は一巡し、ドルインデックスはやや戻しているもの
の、ドルの上値が重いことが金相場の支えとなった。注目されている米中貿易交渉の行
方に関わらず、米国の貿易赤字や財政赤字の拡大が続き、世界的なドル離れは止まらな
いと見られている。インドとパキスタンが国境付近で武力衝突を継続し、全面的な対立
へと発展するリスクがあることも安全資産である金の買い手がかり。両国ともに核保有
国で、事態の悪化が警戒されている。
 銀7月限は反発。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナは反発、パラジウムは下落。前日比はプラチ
ナが20.7~22.2ドル高、中心限月の7月限が22.1ドル高、パラジウムは
2.40~1.40ドル安、中心限月の6月限は1.10ドル安。
 プラチナ7月限は反発。米中貿易交渉がようやく始まり、悲観的な雰囲気が後退して
いることがリスク資産の一角であるプラチナ相場を支えた。中国政府が要求しているよ
うに、まずは米国が対中関税を引き下げ、対話を継続するための土台が築かれることが
期待されている。ただ、リスク資産の代表格である米株式市場の動意は鈍く、金融市場
全体では模様眺めムードが強かった。
 パラジウム6月限は下落。米中貿易交渉を控えて慎重な値動きだった。
MINKABU PRESS