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2024年10月01日(火)05時50分

NY外為市況=143円台後半に戻す

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日本時間午前5時50分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  143.66 + 1.45 (+ 1.02%) 143.91 / 141.65
ユーロ・ドル 1.1135 - 0.0027 (- 0.24%) 1.1209 / 1.1114
ポンド・ドル 1.3375 + 0.0001 (+ 0.01%) 1.3423 / 1.3350
ドル・スイス 0.8458 + 0.0052 (+ 0.62%) 0.8474 / 0.8404
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<きょうの材料>
*シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(9月)22:45
結果 46.6
予想 46.0 前回 46.1
*パウエル議長
・FRBは利下げを急ぐ状況にはないと感じている。
・インフレと雇用の目標はおおむね均衡。
・政策は時間をかけて中立スタンスへ移行。
・既定路線はなく、決定は会合ごとに下される。
・景気後退がより可能性が高いことを示唆するものはない。
・経済見通しが予想通りなら、年内さらに2回の0.25%ポイントの利下げを示唆。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・0.50%ポイントの大幅利下げの可能性を排除しない。
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
・利下げプロセスには1年かそれ以上かかる。
・金利は今後1年間でかなり下がる必要。
*ラガルドECB総裁
・欧州の回復、逆風に直面している。
・ディスインフレが過去2カ月で加速した。
・インフレ目標の2%を速やかに達成できるとの確信が増した。
・それを10月に考慮に入れる。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
完全失業率(8月)08:30
予想 2.6% 前回 2.7%
有効求人倍率
予想 1.24倍 前回 1.24倍
日銀短観(第3四半期)08:50
大企業製造業
予想 13 前回 13
予想 13 前回 14(先行き)
大企業非製造業
予想 32 前回 33
予想 28 前回 27(先行き)
大企業全産業・設備投資
予想 11.8% 前回 11.1%
【豪州】
小売売上高(8月)10:30
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(確報値)(9月)16:55
予想 40.3 前回 40.3
ユーロ圏製造業PMI(確報値)(9月)17:00
予想 44.8 前回 44.8
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・概算値速報)(9月)18:00
予想 0.0% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.8% 前回 2.2%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.8%(コア・前年比)
【英国】
製造業PMI(確報値)(9月)17:30
予想 51.5 前回 51.5
【米国】
PMI(確報値)(9月)22:45
予想 47.0 前回 47.0
建設支出(8月)23:00
予想 0.2% 前回 -0.3%(前月比)
JOLTS求人件数(8月)23:00
予想 766.0万人 前回 767.3万人
ISM製造業景気指数(9月)23:00
予想 47.1 前回 47.2
臨時国会召集、衆参両院本会議で首相指名選挙
日銀主な意見(9月19日-20日開催分)
米自動車販売(9月)
シュレーゲル・スイス中銀新総裁が就任演説
ピル英中銀チーフエコノミストが英国産業連盟(CBI)会議出席
デギンドスECB副総裁がECB・NY連銀・カナダ中銀合同会議開会挨拶
シュナーベルECB理事がECB・NY連銀・カナダ中銀合同会議出席
ナーゲル独連銀総裁がドイツ連銀主催会議出席
ボスティック・アトランタ連銀総裁が会議開会挨拶
クックFRB理事、ボスティック・アトランタ連銀総裁らが討論会参加(質疑応答あり)
コリンズ・ボストン連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、バーキン・リッチ
モンド連銀総裁らが討論会参加
スイス中銀総裁にシュレーゲル副総裁が昇格、副総裁にマーティン理事が昇格、チュデ
ィン氏が理事に昇格
ストルテンベルグNATO事務総長が任期満了
香港市場は国慶節のため休場
中国市場は国慶節のため休場(7日まで)
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 きょうのNY為替市場でドル円は143円台後半まで買い戻されている。先週末に自
民党総裁選で石破氏が新総裁に決まったことによる円高・日本株安の流れが週明けも続
き、ドル円は一時141.60円付近まで急落していた。しかし、総裁前の146円台
半ばから一気に5円程度急落したこともあり、海外市場に入って下げ過ぎ感からの買い
戻しが出たようだ。急落していた日経平均先物も海外市場で下げ止まり、ドル円は14
3円台後半まで買い戻される展開。
 午後のパウエルFRB議長の講演を受けたドル高もドル円の買い戻しをフォロー。議
長は利下げを急がない姿勢を改めて示した。短期金融市場では11月FOMCでの大幅
利下げの確率を35%程度まで低下させている。
 今週金曜日の米雇用統計など、今週は重要指標の発表が目白押しになる。直近のFO
MC委員からの発言は、FRBがこれまでのインフレ重視から雇用に軸足を移している
ことを示唆しており、パウエル議長はインフレと雇用の目標はおおむね均衡していると
述べていた。
 ユーロドルは一旦1.12ドル台に上昇していたものの、1.12ドル台に上昇する
と蓋を被せられる展開が続いている。NY時間に入って伸び悩み、パウエル議長の講演
を受けてドル高で一時1.11ドル台前半まで値を落とした。
 本日はラガルドECB総裁が欧州議会で証言を行っていたが、インフレ目標達成に自
信を示していた。市場では次回10月の追加利下げ期待が強まっている。ただ、エコノ
ミストからは、ECBは2%を下回るインフレにもかかわらず、慎重な対応に留まる可
能性が高いとの指摘も出ている。
 ユーロ圏の主要4カ国は全て9月のインフレは2%を下回った。これは経済指標の低
迷と併せて10月の利下げを観測を後押ししている。しかし、ECBはすでに9月のイ
ンフレが比較的低水準になることを予想しており、第4四半期には再び上昇に転じると
述べている。さらにコアインフレはかなり高水準で推移しており、経済の低迷について
も特にドイツについては循環的なものではなく構造的なものだと述べている。つまり、
ECBはインフレの進展を保護するべく慎重な対応に留まると見ており、次の利下げを
12月まで待つ可能性が高いという。
 ポンドドルも終盤にやや伸び悩み、1.33ドル半ばに一時下落した。ただ、1.3
4ドル台で上値を抑えられてはいるものの、下押す動きもなく次の上昇気流を待ってい
る状況のようだ。
 本日は第2四半期の英GDP改定値が公表され、従来の前期比0.6%から0.5%
に下方改定されていたが、ポンドの反応は限定的だった。しかし、エコノミストからは
英経済が依然として他国よりも良好な状態にあることを考えると当然の反応で、今年の
英経済は他国をアウトパフォームすると述べている。経済協力開発機構(OECD)が
今年の英成長見通しを1.1%に上方修正していたが、それでもやや悲観的に見えると
いう。
 ただ、今週はポンドの重要なイベントもなく、その方向性は明日のユーロ圏の消費者
物価指数(HICP)と金曜日の米雇用統計に左右される可能性が高いとも述べてい
た。
MINKABU PRESS