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2025年02月20日(木)06時28分

NY外為市況=151円台で変わらず

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日本時間午前6時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  151.49 - 0.57 (- 0.37%) 152.31 / 151.25
ユーロ・ドル 1.0426 - 0.0020 (- 0.19%) 1.0461 / 1.0401
ポンド・ドル 1.2586 - 0.0027 (- 0.21%) 1.2640 / 1.2563
ドル・スイス 0.9044 + 0.0011 (+ 0.12%) 0.9055 / 0.9023
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<きょうの材料>
【米国】
*米住宅着工件数(1月)22:30
結果 136.6万件
予想 139.0万件 前回 151.5万件(149.9万件から修正)
*建設許可件数(1月)22:30
結果 148.3万件
予想 146.0万件 前回 148.2万件
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.830%(WI:4.820%)
応札倍率    2.43倍(前回:2.75倍)
*FOMC議事録
・金利調整前にインフレ面でさらなる進展望む。
・景気が強ければ、抑制的水準での政策維持が可能。
・インフレは2%に向かって進むと予想されるが、進捗状況はまちまち。
・高い不確実性が慎重なアプローチを正当化。
・債務上限問題解決までは保有資産縮小の一時停止または減速させる必要。
*トランプ大統領
 トランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領を「独裁者」と非難し、米国が
ロシアと交渉中の戦争終結に向けた合意条件を受け入れるよう圧力を強めた。トランプ
大統領は、ゼレンスキー大統領がバイデン前大統領が提供した米国の支援を利用してい
ると非難し、現在も続く紛争の責任はウクライナにあると示唆した。「選挙のない独裁
者、ゼレンスキーは早く動いた方がいい。さもなければ国が残らないだろう」とトラン
プ大統領は自身のソーシャルメディアに投稿した。
*ゼレンスキー大統領
 トランプ大統領はロシアが作り出した「偽情報の空間」に住んでいると批判した。ト
ランプ氏が主張する低支持率について 「こうした偽情報は以前から目にしている。ロ
シア発だと理解している。そうした数字が米ロの間で話し合われている証拠を得てい
る」とも話した。キーウ国際社会学研究所が今月4-9日に1000人を対象にまとめ
た世論調査によると、ゼレンスキー大統領の支持率は57%。昨年12月の52%から
上昇した。
*プーチン大統領
・米ロの対話に仲介者は不要。
*カラスEU上級代表
・ウクライナに関するロシアの主張が勢いを増している。
・EUは国防費としてコロナ対策資金の再投入を検討。
・国防における共同債はテーブルの上にある。
・米ロの交渉戦術は「あまり良くない」。
*トランプ大統領、4.5兆ドル減税盛り込んだ下院案を支持
 トランプ大統領は19日、4.5兆ドル(約680兆円)規模の減税を盛り込んだ下
院の予算案に支持を表明した。共和党は辛うじて議会の上下両院の過半数を握るが、予
算案を巡り両院の対立が続いている。トランプ大統領が掲げる優先事項をまとめた1本
化法案の成立を模索する下院に対して、上院は今週、移民取り締まり強化の財源などを
先に手当てする法案の採決を予定。減税や債務上限引き上げを巡る議論の決着には時間
を要するため、これらの優先事項に迅速に対応したい考えだ。
*ウォルツ大統領補佐官(安全保障担当)
・ウクライナとロシアの和平合意の可能性は高い。
・次のステップは技術チームが詳細について協議。
・マクロン仏大統領が来週ワシントンを訪問。
*セフコビッチEU通商委員
・米国との貿易について不公正なことは何もない。
・米国の関税に対して応戦する以外に選択肢はない。
・EUは依然関税引き上げを回避したいと考えている。
・EUは米国との貿易に前向きでディールに関心を持っている。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
雇用者数増減(1月)09:30
予想 1.90万人 前回 5.63万人
失業率
予想 4.1% 前回 4.0%
【中国】
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート)(2月)10:00
予想 3.1% 前回 3.1%(1年)
予想 3.6% 前回 3.6%(5年)
【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(1月)16:00
予想 0.7% 前回 -0.1%(前月比)
予想 1.3% 前回 0.8%(前年比)
ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(2月)00:00
予想 -13.9 前回 -14.2
【米国】
フィラデルフィア連銀景況指数(2月)22:30
予想 26.0 前回 44.3
新規失業保険申請件数(02/09 - 02/15)22:30
予想 21.5万件 前回 21.3万件
景気先行指数(1月)21日00:00
予想 0.0% 前回 -0.1%(前月比)
日銀「市場調節に関する意見交換会」開催
グールズビー・シカゴ連銀総裁が講演(質疑応答あり)
クーグラーFRB理事が講演(質疑応答あり)
ムサレム・セントルイス連銀総裁が講演(質疑応答あり)
G20外相会合(南アフリカ、21日まで)※ルビオ米国務長官は欠席
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 きょうの為替市場、ドル円は151円台での推移が継続。前日のNY時間終盤に15
2円台に戻したものの、上値を抑えられている。市場はイベントを通過して次の材料探
しになっている中、方向感のない展開を続けているが、ドル円は1月中旬からの下げト
レンドが継続しており、2月7日安値の150.95円付近が目先の下値メドとして意
識される。節目の150円に向かって下値を掘り下げるか、注目の展開に変化はない。
 トランプ大統領が関税脅威を強め、大統領は自動車、半導体、医薬品の輸入品に2
5%前後の関税を課す可能性が高いと述べ、早ければ4月2日にも発表すると述べてい
た。ただ、米株式市場はほとんど変化していないなど、広範なリスク選好のムードに大
きな影響は与えていない。
 なお、午後に1月分のFOMC議事録が公表されたが、FRBの利下げへの慎重姿勢
を裏付ける内容となった。ただ、それは十分に織り込まれている内容でもあり、大きな
動きには繋がっていない。
 市場は次の展開を探っている中、ユーロドルは1.04ドル台での上下動に終始。た
だ、上値を抑えられている状況に変化はなく、21日線が控える1.0410ドル付近
に顔合わせする場面も見られた。
 本日はシュナーベルECB専務理事のインタビューが伝わり、「ECBは間もなく、
利下げの一時停止または終了について議論をに迫られるだろう」と述べていた。第1歩
として3月の理事会で声明から「金融政策は景気抑制的」という文言を削除するかどう
かを議論すべきだと主張。「抑制的かどうかに、もはや確信が持てない」とも付け加え
ていた。
 市場では3月利下げはほぼ確実視されているが、それ以降の決定はより複雑になる可
能性が高い。一部の当局者は失速する経済を支えるべきだと考えているが、利下げによ
って深刻な経済的弱点を覆い隠すべきではないという意見もある。
 ポンドドルはやや戻り売りが出ているものの、大きな動きは見られていない。1.2
6ドル台から上値を抑えられているものの、1月中旬からのリバウンド相場は失われて
いない。
 本日は1月の英消費者物価指数(CPI)が発表になり、予想を上回る内容となっ
た。根強いインフレを示唆する内容ではあったものの、エコノミストからは1月の英C
PIの急上昇も、英インフレは低下傾向との見解が出ている。全体的な傾向は依然低下
しており、英中銀は今年4回の利下げを実施できる見通しだという。
 1月にインフレが予想以上に急上昇したのは、英中銀の段階的な利下げ計画を一見複
雑にしているが、今回は公共料金などの総合インフレと、航空運賃などのサービスにお
ける一時的な影響が、上昇の背景にあるという。これらの急騰を除外すると、インフレ
は低下傾向を示していると指摘している。
MINKABU PRESS