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日本時間午前6時28分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 152.12 + 0.61 (+ 0.40%) 152.22 / 151.24
ユーロ・ドル 1.0447 - 0.0037 (- 0.35%) 1.0486 / 1.0435
ポンド・ドル 1.2609 - 0.0016 (- 0.13%) 1.2627 / 1.2583
ドル・スイス 0.9035 + 0.0028 (+ 0.31%) 0.9041 / 0.8996
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<きょうの材料>
【米国】
*NY連銀製造業景気指数(2月)22:30
結果 5.7
予想 -2.0 前回 -12.6
*NAHB住宅市場指数(2月)0:00
結果 42
予想 46 前回 47
【カナダ】
消費者物価指数(CPI)(1月)22:30
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 -0.4%(前月比)
結果 1.9%
予想 1.9% 前回 1.8%(前年比)
*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
・経済は良好な状態にある。
・労働市場は非常に堅調。
・インフレ進行を懸念する必要。
・政策は引き続き引き締め的であるが、長期間を要する。
・インフレが収まるまでは政策を抑制的に維持する必要。
・政策の推測に基づいて先手を打って決定を下すことはできない。
・FRBの政策は良好な状態にあり、容易に変更できる。
*ゼレンスキー大統領
ウクライナのゼレンスキー大統領の発言が伝わり、明日のサウジアラビア訪問はキャ
ンセルし、3月に訪問を予定と述べた。
*チポローネECB専務理事
・政策のバランスシートを過小評価すべきではない。
・ECBの金利の方向性は明確だが、データ次第。
・インフレ見通しのリスクはより均衡。
・ユーロ圏の経済回復は依然弱い。
・リスク顕在化は回復を頓挫させる可能性。
・バランスシート縮小を補う金利が必要。
・必要であればECBは流動性拡大の柔軟性が必要。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
機械受注(12月)08:50
予想 0.6% 前回 3.4%(前月比)
予想 7.5% 前回 10.3%(前年比)
通関ベース貿易収支(1月)08:50
予想 -21978億円 前回 1325億円
予想 -2436億円 前回 -330億円(季調済)
【豪州】
賃金指数(第4四半期)09:30
予想 0.9% 前回 0.8%(前期比)
予想 3.2% 前回 3.5%(前年比)
【NZ】
NZ中銀政策金利(2月)10:00
予想 3.75% 前回 4.25%
【英国】
消費者物価指数(CPI)(1月)16:00
予想 -0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.5%(前年比)
予想 3.7% 前回 3.2%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(1月)16:00
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.7% 前回 3.5%(前年比)
予想 N/A 前回 2.9%(前年比・除くモーゲージ利払い)
生産者物価指数(PPI)(1月)16:00
予想 0.2% 前回 0.1%(仕入・前月比)
予想 -0.6 前回 -1.5%(仕入・前年比)
予想 0.7% 前回 0.1%(出荷・前月比)
予想 0.1% 前回 0.1%(出荷・前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(12月)18:00
予想 N/A 前回 270億ユーロ(季調済)
【米国】
住宅着工件数(1月)22:30
予想 139.9万件 前回 149.9万件
高田日銀審議委員が金融経済懇談会出席
FOMC議事録(1月28日-29日開催分)
ジェファーソンFRB副議長が講演(質疑応答あり)
アップルが新製品発表
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きょうのNY為替市場、ドル円は151円台に値を落としたものの、終盤になって1
52円近辺まで戻している。イベントを通過して次の材料探しになっている中、本日は
方向感のない展開が続いた。ただ、本日152.70円付近に来ている200日線を下
放れる展開が見られており、下向きの流れは継続。先週は200日線を回復する場面も
見られていたが、週後半に売りが強まり、1月中旬からの下げトレンドを継続。2月7
日安値の150.95円付近が目先の下値メドとして意識されるが、節目の150円に
向かって下値を掘り下げるか、注目の動きが見られている。
本日も円高がドル円の上値を圧迫していたが、東京時間に日本の10-12月のGD
P1次速報が発表になっていたが、予想を上回る内容となった。省エネ家電の販売増な
どが個人消費に寄与したほか、半導体関連を中心に設備投資も堅調だった。金曜日に公
表される1月の全国消費者物価も高めの数字が予想される中、日銀の早期利上げ期待が
さらに裏付けられる。
ユーロドルは戻り売りに押され、一時1.04ドル台半ばに下落。先週は一時1.0
5ドル台を回復し、1月高値に顔合わせしたものの、1.05ドル台に入ると上値抵抗
も強まるようだ。ただ、ユーロは過小評価されていると見解も増えつつある模様。
米大手銀の2月のファンドマネジャー調査によると、ユーロが過小評価されていると
の見方を示す投資家の割合が2023年4月以来、約2年ぶりの高水準となった。
2月調査では正味28%の投資家がユーロは過小評価されていると考えており、1月
調査の18%から上昇。一方、ポンドも過小評価されているとみられているが、投資家
の確信度は低い。正味8%の投資家がポンドは過小評価されているとしており、1月の
17%から低下した。
ポンドドルは1.26ドルを挟んで方向感のない展開。ストラテジストからは、英労
働市場の低迷を示す証拠が積み重なれば、ポンドは下落の可能性があるとの指摘も出て
いた。本日は10-12月の英雇用統計が発表になっていたが、賃金上昇率は加速。し
かし、同ストラテジストは、賃金はデータが示すほど堅調ではない兆候があると指摘。
英人事管理協会(HRMC)のデータによると、1月の賃金上昇率は大幅に鈍化してい
た。一方、PMIの雇用指数、KPMG/REC求人調査、英中銀意思決定者パネル調
査では、雇用市場の減速が示されている。労働市場の軟化を示すさらなるデータが示さ
れた場合、英中銀の追加利下げ期待が高まる可能性があると指摘している。
これによりポンドドルは現在の1.26ドル台から第3四半期にかけて1.20ドル
に向かっての下落を引き続き予想しているという。
MINKABU PRESS