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2025年02月19日(水)11時53分

東京株式(前引け)=反落、日銀利上げ思惑が買い手控え要因に

 19日前引けの日経平均株価は前営業日比161円52銭安の3万9108円88銭
と反落。前場のプライム市場の売買高概算は9億4794万株、売買代金概算は2兆3
747億円。値上がり銘柄数は634、対して値下がり銘柄数は932、変わらずは7
4銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は引き続き方向感の定まらない地合いとなり、日経平均は
朝方に高い場面もあったが、前場中ごろを境に先物を絡め急速に軟化した。その後は押
し目買いで下げ渋ったものの、戻し切れず160円あまりの下げで前場の取引を終え
た。トランプ政権下での関税強化の動きが懸念されるほか、きょうは日銀の高田審議委
員の宮城県金融経済懇談会でのタカ派的ともとれる発言が報じられ、日銀による追加利
上げに対する警戒感から投資家のセンチメントが冷やされる格好となった。値下がり銘
柄数は値上がり数を300程度上回り、全体の57%を占めている。
 個別では前引け時点で売買代金首位となったディスコ<6146>だが、株価は下値を探
ったほか、サンリオ<8136>の下げがきつい。ソフトバンクグループ<9984>も売られ
た。トヨタ自動車<7203>も冴えない。キーエンス<6861>が安く、GMOインターネ
ット<4784>は大きく利食われ値下がり率でトップに。シンフォニア テクノロジー<
6507>も大幅安。半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>が堅調、東京エレク
トロン<8035>もしっかり。任天堂<7974>が頑強な値動きを示した。クラボウ<3106
>が大幅高、サンケン電気<6707>、太陽ホールディングス<4626>なども値を飛ばし
ている。
出所:MINKABU PRESS