--------------------------------------
日本時間午前5時31分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 144.80 + 0.05 (+ 0.03%) 145.21 / 144.11
ユーロ・ドル 1.1177 + 0.0044 (+ 0.40%) 1.1189 / 1.1126
ポンド・ドル 1.3414 + 0.0090 (+ 0.68%) 1.3434 / 1.3313
ドル・スイス 0.8461 - 0.0043 (- 0.51%) 0.8516 / 0.8453
------------------------------------
<きょうの材料>
【米国】
*GDP(確報値)(第2四半期)21:30
結果 3.0%
予想 2.9% 前回 3.0%(前期比年率)
*個人消費
結果 2.8%
予想 2.9% 前回 2.9%(前期比年率)
*GDPデフレータ
結果 2.5%
予想 2.5% 前回 2.5%(前期比年率)
*PCEコアデフレータ
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.8%(前期比年率)
*新規失業保険申請件数(09/15 - 09/21)21:30
結果 21.8万件
予想 22.2万件 前回 22.2万件(21.9万件から修正)
*耐久財受注(速報値)(8月)21:30
結果 0.0%
予想 -2.9% 前回 9.9%(9.8%から修正)(前月比)
結果 0.5%
予想 0.1% 前回 -0.1%(-0.2%から修正)(輸送除くコア・前月比)
*米中古住宅販売成約指数(8月)23:00
結果 0.6%
予想 -1.0% 前回 -5.5%(前月比)
結果 -4.3%
予想 -5.5% 前回 -4.6%(前年比)
*米7年債入札結果
最高落札利回り 3.668%(WI:3.675%)
応札倍率 2.63倍(前回:2.50倍)
*イエレン米財務長官
・ドルの価値を注視している。
・極端なケースではドル介入も想像できる。
・ドルの適宜調整は政策。
・FRBの政策により雇用市場は安定する見込み。
・住宅価格はさらに下落し、2%のインフレが可能に。
・金利が安定するまでに財政赤字を削減する必要。
*米商務省、1-3月期と21ー23年分のGDPを上方修正
本日は4-6月期のGDP確定値が発表になったが、米商務省は1-3月期および過
去数年のGDPを上方修正したことを明らかにした。米経済が堅調な個人消費に支えら
れ、以前の発表より力強く拡大していたことが新たなデータで示されたため。同省は1
-3月期のGDPを1.4%増から1.6%増に上方修正したほか、23年のGDPを
2.5%から2.9%に、22年は1.9%から2.5%に、21年は5.8%から
6.1%にそれぞれ上方修正した。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【日本】
東京消費者物価指数(9月)08:30
予想 2.2% 前回 2.4%(生鮮食料品除くコア・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ失業率(9月)16:55
予想 6.0% 前回 6.0%
失業者数増減
予想 1.35万人 前回 0.20万人
ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(9月)18:00
予想 N/A 前回 -12.9
ユーロ圏景況感指数(9月)18:00
予想 96.5 前回 96.6
【米国】
個人所得(8月)21:30
予想 0.5% 前回 0.3%(前月比)
個人支出
予想 0.3% 前回 0.5%(前月比)
PCEデフレータ(8月)21:30
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.5%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.2%(コア・前月比)
予想 2.7% 前回 2.6%(コア・前年比)
卸売在庫(速報値)(8月)21:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(9月)23:00
予想 69.0 前回 69.0
自民党総裁選投開票
ECB調査消費者インフレ期待(8月)
ナーゲル独連銀総裁が講演
チポローネECB理事が講演
レーンECBチーフエコノミストが会議で挨拶
クーグラーFRB理事、コリンズ・ボストン連銀総裁が中小企業に関する会合に出席(質
疑応答なし)
バイデン政権が対中関税大幅引き上げ実施(電気自動車に対する関税を4倍の100%
に引き上げ)
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って再び買い戻しが優勢となり、再度
145円台に上昇した。しかし、直ぐにドル売りが強まり145円台はまたしても維持
できていない。ただ下押す動きもなく、FOMC後のレンジ相場の上限だった144.
50円の水準は維持している。
ドル円の買い戻しについては、市場が米経済のソフトランディング期待の証拠を探し
ている中、この日発表の米経済指標が底堅い内容で米株式市場や米国債利回りも上昇し
たことが下値を支えたようだ。
市場は先週のFOMCの大幅利下げを受けて、FRBは景気を支援するために積極的
に動くとの印象が広がっている。短期金融市場では11月のFOMCでの0.50%ポ
イントの大幅利下げの確率を50%程度で見ている。
本日は日銀の議事要旨が公表されていたが、経済・物価見通しが実現なら利上げ継続
が適当という認識で一致していた。ただ、アナリストからは日本のインフレは安定せ
ず、日銀はあと1回、金利を0.50%までに引き上げるのが精一杯であることから来
年はさらに円安が進むとの見通しも出ている。
来年の日本のインフレは目標の2%を下回る水準に留まると予想している。そのうえ
で「来年の円はやや弱含む可能性が高い。しかし、ドル高を伴った円安は年後半のみ
で、その時はドル円は大幅に上昇する可能性がある」と述べている。
ユーロドルは1.11ドル台後半に戻した。前日に1.12ドル台を回復したものの
滞空時間が短く、1.11ドル台前半に押し戻されていた。ECBの利下げ期待が根強
く、市場では10月の理事会での利下げを本格的に織り込み始めている。ユーロ圏経済
が低迷していることが最大の要因だが、中でもドイツ経済への懸念がユーロの上値を重
くしている。
そのドイツ経済について、同国の5大経済研究所がこの日発表した最新予測による
と、同国の今年のGDP見通しは0.1%減と若干のマイナス成長を見込んでいる。今
年3月時点の予測では0.1%のプラス成長だった。
景気低迷に加え、構造変化もドイツ経済の重しになっているという。脱炭素化やデジ
タル化、人口動態の変化、そして中国企業との競争激化はドイツ経済の長期的な成長を
鈍化させる構造的な調整プロセスを引き起こしていると指摘している。
ポンドドルは再び上値追いの動きとなり、一時1.3435ドル付近まで上昇し、2
022年3月以来の高値水準を更新している。先週の英中銀の金融政策委員会(MP
C)を受けて上昇トレンドの勢いが増している。英中銀は足元のサービスインフレをな
お警戒しており、FRBやECBのような思い切った利下げはできないとの見方が引き
続きポンドを支えている。
MINKABU PRESS