26日の東京株式市場は大きく買い優勢に傾き日経平均株価は1000円を超える大
幅高で高値引けとなった。ほぼ全面高商状となり、半導体関連株などへの買いが全体指
数を押し上げる格好となった。
大引けの日経平均株価は前営業日比1055円37銭高の3万8925円63銭と大
幅反発。プライム市場の売買高概算は20億8531万株、売買代金概算は5兆237
7億円。値上がり銘柄数は1580、対して値下がり銘柄数は56、変わらずは9銘柄
だった。
きょうの東京市場はリスク選好の地合いが加速、日経平均は先物主導で一気に3万8
900円台まで水準を切り上げた。前日の欧米株市場は総じて冴えなかったものの、米
半導体株が買われたことなどを受け、同関連株への投資資金の流入が顕著だった。また
外国為替市場では急速にドル高・円安が進み、投資家マインドをより強気に傾ける背景
となった。あすに自民党総裁選の投開票を控え、後場に入ってポジション調整の売りで
伸び悩む局面もあったが、取引終盤に再び買い直され、引け際の大口買いでこの日の高
値で引けている。きょうは9月の権利取り最終日で、駆け込みの配当権利取りに絡む買
いも寄与したとみられる。値上がり銘柄数は1580とプライム市場全体の96%を占
めた。また、売買代金は5兆円を上回る活況商いとなった。
個別では、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>
など時価総額上位の半導体主力株が値を飛ばし、KOKUSAI ELECTRIC<
6525>、TOWA<6315>、日本マイクロニクス<6871>なども急騰。このほか三菱重
工業<7011>が活況高で上値追い。トヨタ自動車<7203>が堅調、日立製作所<6501
>、ソニーグループ<6758>なども上昇した。キーエンス<6861>も買いが目立った。
ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>などが高く、
三和ホールディングス<5929>も大きく水準を切り上げた。
半面、メルカリ<4385>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>もやや軟調。協
和キリン<4151>への売りが目立った。アステラス製薬<4503>も値を下げた。GEN
OVA<9341>が大きく下落、ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>も安い。
出所:MINKABU PRESS