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2025年02月15日(土)05時26分

NY貴金属引け速報=銀を除き大幅安、地政学リスク後退で利食い売り先行

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金 25/ 4 2900.7 -44.7 プラチナ  25/ 4 1012.9 - 30.3
銀 25/ 3 3285.5 +12.9 パラジウム 25/ 3 1002.00 - 18.00
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 ニューヨーク金は大幅反落、銀は反発。中心限月の前日比は金4月限が44.7ドル
安、銀3月限が12.9セント高。
 金4月限は急反落。時間外取引では、アジア時間から買い優勢。欧州時間に入り、利
食い売りなどで上げ幅を縮小したが、ユーロ高、ドル安に支援され、7ドル程度の上昇
幅を維持して推移。日中取引では、1月の米小売売上高が事前予想を下回り、米10年
債の利回り低下、ドル安となったが、17日がプレジデンツデーで休場となり3連休と
なるため、当面の利益確定の動きが強まり、マイナスサイドに軟化した。14日から
16日までドイツのミュンヘンで安全保障会議が開催され、ウクライナ情勢について協
議される。トランプ米大統領がロシアと停戦に向けた動きを示しており、地政学的リス
クの後退が警戒され、利食い売り先行もようとなり、中盤にかけて下げ幅を拡大した。
年明けからほぼ一本調子に上昇し、テクニカル指標から買い過剰感が強まっていたこと
も売りを呼ぶ要因となり、一時2900ドル割れまで値を崩した。終盤にかけての反発
力は弱く、この日安値圏で引けた。
 銀3月限は反発。アジア時間の時間外取引から金に対しての出遅れ感もあり、大幅
高となり、120セント超の上昇で推移。日中取引開始後は金の急落から上げ幅を削
ったが、小幅高で推移した。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが大幅続落、パラジウムは総じて反落。中心
限月の前日比はプラチナ4月限が30.3ドル安、パラジウム3月限は18.00ドル
安。
 プラチナ4月限は大幅続落。時間外取引では、金の堅調な値動きにつれ高もようとな
り、欧州時間は約6ドル高で推移。日中取引では、金の急落、銀の上げ幅縮小から軟調
な展開を強いられた。3連休前の利食い売りを含めた買い玉整理が増えたとみられ、出
来高の増加を伴った下落となった。
 パラジウム3月限は反落。時間外取引は買い優勢となり、15ドル近い上げ幅を維持
し、続伸。日中取引に入ると、貴金属市場全体の下げにつれ安となった。
MINKABU PRESS
*価格は帳入値ではなく、暫定値。