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2025年02月14日(金)06時33分

NY外為市況=152円台に下落

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日本時間午前6時32分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  152.84 - 1.58 (- 1.02%) 154.67 / 152.70
ユーロ・ドル 1.0460 + 0.0077 (+ 0.74%) 1.0466 / 1.0373
ポンド・ドル 1.2559 + 0.0113 (+ 0.91%) 1.2568 / 1.2440
ドル・スイス 0.9032 - 0.0104 (- 1.14%) 0.9140 / 0.9028
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<きょうの材料>
※経済指標
*米生産者物価指数(PPI)(1月)22:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.5%(0.2%から修正)(前月比)
結果 3.5%
予想 3.3% 前回 3.5%(3.3%から修正)(前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(0.0%から修正)(コア・前月比)
結果 3.6%
予想 3.3% 前回 3.7%(3.5%から修正)(コア・前年比)
*米新規失業保険申請件数(2月8日週)22:30
結果 21.3万人
予想 21.6万人 前回 22.0万人(21.9万人から修正)
※発言・ニュース
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.748%(WI:4.736%)
応札倍率    2.33倍(前回:2.52倍)
*トランプ大統領
・相互関税の措置に署名。
・米国に課税する分だけ相手国にも課税。
・付加価値税システムを使用する国については検討。
・ラトニック商務長官候補が相互関税の計画に取り組む。
・一部の国は関税を引き下げるか撤廃すると予想。
・関税は数週間、数カ月で実施される。
・自動車への関税は間もなく導入。相互関税に上乗せされる。短期的に価格上昇の可能
性がある。
・自動車関税は他の関税と同時に導入される可能性。
・自動車関税の適用除外はない。
・ウクライナは交渉の席につくことになる。
・プーチン大統領が取引を望んでいることを確認したかった。
・免除または権利放棄を私は期待していない。
・ウクライナ和平に関してプーチン大統領を信頼。
・プーチン大統領をG7に呼び戻したい。
・ロシアはテーブルにつくはずだ。
・USスチールが日本とディール結ぶのは望まない。
・USスチール株は「天井知らず」。
・USスチールは生き残るだろう。
・USスチールは関税のおかげで新たな活路を得た。
・インドはビジネスを行うには非常に難しい国。
・習主席がTikTokとの契約に署名するだろう。
・習主席とプーチン大統領に軍事費半減を提案したい。
・ドルをもてあそぶならBRICSは打撃を受ける。
・BRICSに対する100%関税の脅威を繰り返す。
・EUは米国との貿易で公正な対応をしていない。
*ラトニック商務長官候補
・相互関税計画は4月2日までに開始可能。
・米国は各国と個別に協議。
・トランプ大統領はカナダとメキシコについてそのように話した。
・カナダ、メキシコはインド、中国からの商品の経路。
*ロシアのペスコフ報道官
・米ロ首脳会談の開催場所はまだ決まっていない。
・和平交渉には何らかの形でウクライナも参加する。
・ロシアと米国の2国間協議も行われる。
・首脳は会談の地としてサウジを挙げたが、まだ決定は下されていない。
・両首脳は協議へのEU関与について協議しなかった。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ユーロ圏実質GDP(改定値)(第4四半期)19:00
予想 0.0% 前回 0.0%(前期比)
予想 0.9% 前回 0.9%(前年比)
【米国】
小売売上高(1月)22:30
予想 -0.2% 前回 0.4%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.4%(自動車除くコア・前月比)
輸入物価指数(1月)22:30
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)
予想 1.8% 前回 2.2%(前年比)
鉱工業生産指数(1月)23:15
予想 0.3% 前回 0.9%(前月比)
設備稼働率
予想 77.7% 前回 77.6%
小枝淳子氏の日銀審議委員起用案の採決
ミュンヘン安全保障会議(16日まで)
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 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円は200日線に顔合わせして
いる。午後になってトランプ大統領が相互関税に関する措置に署名した。今回の措置で
は、国ごとに新たな課税を提案するよう指示。手続きは広範囲に渡るため、完了には数
週間から数カ月を要する可能性があるとも伝わっている。そのため発動の明確な日程は
決まっていない。なお、この計画にラトニック商務長官候補が任命された。ラトニック
氏は相互関税計画は4月2日までに開始可能だと述べていた。
 一旦ドルは急速に買い戻しが強まったものの、直ぐに売り戻されている。逆に署名前
以上に下落。米株式市場も上昇し、米国債利回りも低下していたが、段階的な課税との
当初市場に広まっていた楽観的な見方に沿った内容とも受け止めらたのかもしれない。
いずれにしろ、詳細を待つ姿勢に変化はない。
 なお、本日は米生産者物価指数(PPI)が発表になっていたが、前日のCPIと合
わせてFRBの利下げへの慎重姿勢を正当化する内容ではあった。短期金融市場は前日
と変わらず、次回の利下げは12月まで後退している状況。一部には年内は据え置きと
の観測も出ている。ただ、為替市場は発表直後こそ売買が交錯したものの、前日のCP
Iである程度消化した面もあり、それ自体は無難な通過となった。
 ユーロドルは1.04ドル台半ばに上昇。本日の上げで21日線でサポートされた格
好となっているが、ECBの利下げ期待も根強い中で、積極的に上値を試す雰囲気まで
にはなっていない。
 トランプ大統領は、関税ではなく付加価値税システムを使用する国については今後検
討するとしている。恐らく欧州を対象としたものと考えられ、間違いなくターゲットを
絞っているとの指摘も出ていた。今後、米欧の間の貿易交渉がどう展開して行くか予断
を許さない状況に変わりはない。
 ポンドドルは1.2565ドル付近まで上昇。21日線を完全に上放れし、1月中旬
からのリバウンド相場を維持している。ポンドについては、英国が対米貿易赤字国でも
あり、関税の影響は小さいと見られている。ここにて英中銀の利下げ期待も一服してお
り、ポンドは比較的買いやすい通貨となっているようだ。
MINKABU PRESS