--------------------------------------
日本時間午前5時28分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 142.03 - 1.64 (- 1.14%) 143.89 / 141.99
ユーロ・ドル 1.1425 + 0.0060 (+ 0.53%) 1.1425 / 1.1330
ポンド・ドル 1.3443 + 0.0128 (+ 0.96%) 1.3443 / 1.3280
ドル・スイス 0.8203 - 0.0081 (- 0.98%) 0.8319 / 0.8200
------------------------------------
<きょうの材料>
※経済指標
主な米経済指標はなし
※発言・ニュース
*ベッセント財務長官
・われわれは強いドル政策を堅持している。
・われわれは標準化された貿易協定のテンプレートを保有。
・ECBはユーロの価値を低下させるため、金利を引き下げるだろう。
・政府はあらゆる面で中国と接触している。
・日本や同盟国と有意な交渉が行われている。
*スペインやポルトガルで大規模停電
スペインの大部分とポルトガル全域で大規模な停電が発生した。公共交通や通信サー
ビスに影響が出ている。政府と送配電事業者のレッド・エレクトリカは停電の原因究明
に努めている。公益各社は緊急時対応策を実行に移していると、レッド・エレクトリカ
はXで説明した。ポルトガルの送配電事業者、RENも調査を進めていると発表。フラ
ンスの一部でも影響があるという。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(5月)15:00
予想 -25.7 前回 -24.5
ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(4月)18:00
予想 -16.7 前回 -16.7
ユーロ圏景況感指数(4月)18:00
予想 94.5 前回 95.2
【米国】
卸売在庫(速報値)(3月)21:30
予想 0.7% 前回 0.3%(前月比)
住宅価格指数(2月)22:00
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
JOLTS求人件数(3月)23:00
予想 750.0万人 前回 756.8万人
コンファレンスボード消費者信頼感指数(4月)23:00
予想 87.6 前回 92.9
昭和の日祝日
トランプ大統領、就任100日記念集会開催(ミシガン州)
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、NY時間に入ってドル安が優勢となった。根強いドル安のほ
か、本日はそれに円高も加わり、ドル円は142円ちょうど付近まで急速に下落。今週
は日銀決定会合が開催されるが、アナリストからは、日銀が追加利上げに慎重姿勢を示
したとしても、円は上昇する余地があるとの指摘が出ている。
米関税措置を踏まえ、日銀は今年度の経済成長率と、生鮮除くコアインフレの見通し
を引き下げる見込みだが、来年度の見通しではインフレが目標に近い水準を維持する見
込みで、これらは追加の利上げを示唆するという。しかし、世界的な成長減速に伴い、
円はさらに上昇する可能性が高いと指摘している。
円の魅力は安全資産としての地位を超えたものとなっているとの指摘も一部から出て
いる。関税の不確実性がドル離れを再燃させ、米国の例外主義への疑問を招く中、円資
産はG10通貨の中で勝者となる可能性があるという。日本経済のサイクルが10年前
と比べてより好転していること、金融政策の正常化、そして安定した制度も円の魅力を
高めているという。さらにバリュエーションも要因と指摘している。
ユーロドルは1.14ドル台に上昇。1.14ドル台には上値抵抗が形成されている
ようだが、下押す動きまではない中、再び上値を試す動きが出ている。
本日はECB理事のレーン・アイルランド中銀総裁の発言が伝わっていたが、米貿易
関税によりインフレが2%の目標を下回る可能性があり、これが追加利下げの理由とな
る可能性があると指摘。必要に応じて、大幅利下げを排除すべきではないことも述べて
いた。
市場は、ECBが6月の理事会で追加利下げを実施する可能性が高く、年内にさらに
2-3回の利下げが予想されている。これは、トランプ関税がユーロ圏の経済とインフ
レ目標に持続的な打撃を与えると見られているため。
ポンドドルは上値追いが続いており、1.34ドル台を回復。再び昨年以来の高値水
準に上昇している。ポンドは対ユーロでも上昇。ポンドは力強い動きが続いているが、
今週は目立った英経済指標の発表もなく、外部要因に左右されそうだ。トランプ大統領
の発言はもちろんのこと、第1四半期の米GDP速報値や、PCE価格指数、金曜日の
米雇用統計など主要な米経済指標だとの見方も出ている。
アナリストは、世界的な貿易摩擦の悪化がリスク敏感なポンドに圧力をかける可能性
があるとも指摘していた。
MINKABU PRESS