--------------------------------------
日本時間午前6時36分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 154.44 + 1.95 (+ 1.28%) 154.80 / 152.38
ユーロ・ドル 1.0384 + 0.0023 (+ 0.22%) 1.0430 / 1.0317
ポンド・ドル 1.2440 - 0.0006 (- 0.05%) 1.2484 / 1.2378
ドル・スイス 0.9137 + 0.0004 (+ 0.04%) 0.9156 / 0.9103
------------------------------------
*米消費者物価指数(CPI)(1月)22:30
結果 0.5%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.0%
予想 2.9% 前回 2.9%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.2%(コア・前月比)
結果 3.3%
予想 3.1% 前回 3.2%(コア・前年比)
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)0:30
原油 +407万(4億2786万)
ガソリン -303.5万(2億4805万)
留出油 +13.5万(1億1862万)
(クッシング地区)
原油 +87.2万(2182万)
*()は在庫総量
*トランプ大統領
・金利は引き下げられるべきだ。
・それは、今後予定されている関税と歩調を合わせるものになるだろう!。
*グリーン英中銀委員
・恐らく英中銀は引き続きタイトな金融が必要になる。
・利下げには慎重かつ段階的なアプローチが適切。
・最近のインフレの弱さは供給主導による可能性が高い。
・インフレはケース1から確率がシフト。
*パウエル議長
・いまから振り返ると、もっと早く利上げを行なっておくべきだった。
・どれほど早く動いていれば状況が違ったかは不明。
・2021年にインフレは一時的なものと考えた。
・マスク氏の政府効率化省(DOGE)とは接触していない。
・トランプ大統領の政策が明らかになるまでFRBは判断保留。
・ファニーメイ、フレディマックの民営化は住宅ローン金利を引き上げる可能性。
・関税で政策金利を変更せざるを得なくなる可能性も。
・当面、景気抑制的な金融政策を維持したい。
・金利を据え置き、インフレ低下の証拠を待っている。
・必要なのは実質賃金が数年間上昇すること。
・政府によるレイオフが労働市場に影響を与えるかは不明。
・在宅勤務と生産性に関する見解は異なる。
・在宅勤務にはメリットがある。
・FRBは関税のシナリオ分析を行っている。
・生産性向上が続けば、成長率は2.0-2.5%に達する可能性。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・経済が予想通り推移すれば、26年初頭に2%に達する。
・2%に達した後、FRBは中立を維持すると予想。
・FRBの中立金利は3%前後ないしは3.5%。
・不確実性は次のステップがいつかについて自信がないことを意味。
・より明確になるまでは動き出すことに不安。
*トランプ大統領
トランプ大統領はきょう、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、ウクライナ戦争
を終結させるための協議を開始することで合意したと述べた。自身のソーシャルメディ
アプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」への投稿で明らかにした。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【日本】
国内企業物価(1月)08:50
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 4.0% 前回 3.8%(前年比)
【英国】
RICS住宅価格指数(1月)09:01
予想 28.0% 前回 28.0%
鉱工業生産指数(12月)16:00
予想 0.1% 前回 -0.4%(前月比)
予想 -2.0% 前回 -1.8%(前年比)
製造業生産高(12月)16:00
予想 -0.1% 前回 -0.3%(前月比)
予想 -2.0% 前回 -1.2%(前年比)
商品貿易収支(12月)16:00
予想 -185.00億ポンド 前回 -193.11億ポンド
貿易収支
予想 -41.00億ポンド 前回 -47.57億ポンド
実質GDP(速報値)(第4四半期)16:00
予想 -0.1% 前回 0.0%(前期比)
予想 1.0% 前回 0.9%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数(確報)(1月)16:00
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数(HICP)
予想 -0.2% 前回 -0.2%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)
ユーロ圏鉱工業生産指数(12月)19:00
予想 -0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 -2.7% 前回 -1.9%(前年比)
【米国】
生産者物価指数(PPI)(1月)22:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 3.2% 前回 3.3%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.0%(コア・前月比)
予想 3.3% 前回 3.5%(コア・前年比)
新規失業保険申請件数(02/02 - 02/08)22:30
予想 21.5万件 前回 21.9万件
ECB経済報告
ルビオ米国務長官がイスラエル、UAE、サウジアラビアを訪問(18日まで)
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、序盤はドル高が強まり、ドル円は一気に154円台を回復し
た。この日の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル買いが強まり、ドル円は買戻し
を加速させた格好。米CPIはディスインフレが進んでいない状況を明らかに示してお
り、FRBの追加利下げへの期待もさらに後退している。短期金融市場では次回の利下
げは9月から12月まで後退している状況。一部からは、年内は据え置きとの観測も出
ている。インフレの動向次第では利上げの選択肢も指摘されているようだ。
ドル円は本日の上げで200日線を突破しており、明日以降、200日線の水準を維
持できるか注目される。本日の21日線が154.55円付近に来ており、目先の上値
メドとして意識される。
トランプ関税のニュースは続いているが、実際にマクロ経済への影響を見極めたい雰
囲気もある。影響を正確に見通せないとの声が多い中、それが個人投資家中心に円安を
促しているとの指摘も出ていた。日本側はトランプ政権に対し、鉄鋼に対する課税から
日本企業を除外するよう要請しているが、それは難しいと見られている模様。本日は植
田日銀総裁が国会に出席していたが、「日銀は米国の措置を注視しているが、その影響
を見極めるのは難しい」と述べていた。
本日もパウエル議長の下院での議会証言が行われていたが、当面は様子を見る姿勢を
強調していた。
一方、ユーロドルは上下動。米CPIを受けてドル買いが強まり、1.03ドル台前
半に急速に下落していたが、売りが一巡すると、買い戻しが活発化する展開。一時1.
04ドル台に戻した。この日の米CPIを受けて、FRBの年内利下げ期待が後退した
が、同時にECBの利下げ期待も後退。短期金融市場では、年内にあと計0.75%か
1.00%の利下げを織り込んでいたが、米CPI後は0.75%に後退している状
況。
なお、ECB理事のホルツマン・オーストリア中銀総裁の発言が伝わっていたが、一
部で出ている0.50%ポイントの大幅利下げは「良い判断ではない」と述べていた。
「関税によりインフレは引き続き脅威」とも述べた。
ポンドドルも買い戻される展開。1.23ドル台に下落していたが、1.24ドル台
半ばに上昇する展開。前日はマン英中銀委員の講演を受けて、英中銀の利下げ期待が後
退していたが、本日は米CPIを受けて、英中銀の利下げ期待も後退しているようだ。
本日の21日線は1.2390ドル付近に来ているが、その水準はしっかりと維持され
ている。
英景気見通しが悪化しても、ポンドはユーロをアウトパフォームするとの見方が一部
から出ている。英景気の見通しは弱まっているが、ユーロ圏が抱える問題を踏まえる
と、今年のポンドはユーロをアウトパフォームする可能性があるという。
要因として、トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムの関税を発表したことで、EUは
さらなる措置に直面することになると指摘している。これはユーロ圏の脆弱な成長見通
しをさらに脅かす可能性があるという。米国は英国とは貿易黒字を示しているため、関
税は英国にとってそれほど脅威ではないとも付け加えた。
MINKABU PRESS