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2024年09月24日(火)05時37分

NY外為市況=ドル円は上下動

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日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  143.59 - 0.26 (- 0.18%) 144.46 / 143.17
ユーロ・ドル 1.1112 - 0.0050 (- 0.45%) 1.1170 / 1.1083
ポンド・ドル 1.3344 + 0.0023 (+ 0.17%) 1.3359 / 1.3249
ドル・スイス 0.8471 - 0.0029 (- 0.34%) 0.8521 / 0.8457
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
製造業PMI(速報値)(9月)22:45
結果 47.0
予想 48.4 前回 47.9
非製造業PMI
結果 55.4
予想 55.1 前回 55.7
コンポジットPMI
結果 54.4
予想 54.0 前回 54.6
※発言・ニュース
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・利下げについて今後は小幅なステップ見込む。
・市場は年内あと2回の0.25%ポイントの利下げを織り込んでいる。
・労働市場は力強く健全であり、それを維持したい。
・失業率の上昇はインフレよりも大きなリスク。
・利上げが遅れたことが今回の大幅利下げの要因ではない。
・最終的に金利がどこまで下がるかは多くの不確実性がある。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・労働市場の不確実性の中、0.50%ポイントの利下げを完全に支持。
・データが物価安定への確信を裏付ける。
・労働市場は弱含みだが、赤信号ではない。
・われわれは中立金利から適度な距離にある。
・需要が雇用を支え続けると予想。
・供給増が失業率上昇に寄与した。
・長期的なインフレ期待は比較的安定している。
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
・向こう1年でもっと多くの利下げが必要。
・先週の0.50%ポイントの利下げを支持。
・労働市場の悪化は通常急速に起こる。
・FRBは労働市場の低迷に先手を打つ必要。
・失業率は完全雇用と見なされる水準にある。
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<明日の材料と事前予想>
豪中銀政策金利(9月)13:30
予想 4.35% 前回 4.35%
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(9月)17:00
予想 86.0 前回 86.6
【米国】
住宅価格指数(7月)22:00
予想 0.2% 前回 -0.1%(前月比)
S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(7月)22:00
予想 5.90% 前回 6.47%
コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月)23:00
予想 102.8 前回 103.3
ナーゲル独連銀総裁がドイツ経済について講演
国連総会一般討論演説(30日まで)
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 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って方向感なく上下動した。一時14
4.40円付近と本日の高値圏まで買い戻されていたが、そこからの上値にはなお慎重
で145円台を試す動きは見られず、143円台前半に値を落とす場面も見られてい
た。
 ただ、先週初めに見られていたような140円割れを試す動きも見られず、自律反発
の気配も出て来ている。7月の中旬以降、ドル円はほぼ一本調子の下げを見せて来た
が、140円を一旦割り込んだことでショートカバーが入っている可能性もありそう
だ。
 先週の日銀の植田総裁の会見は予想よりはハト派的と受け止められたようだが、それ
以降ファンド勢がショートポジションを軽くしている気配や、オプション市場では下値
を警戒したポジションを解消する動きが見られている。ここに来て一旦買い戻しの雰囲
気も出ているが、出たとしてもあくまで自律反発の域は出ないとの声も多そうだ。
 本日の21日線が143.45円付近に来ているが、きょうのところはその水準を維
持した。
 ユーロドルは一時1.11ドルを割り込んでいたものの、NY時間に入って1.11
ドル台に戻す展開となった。全体的に上値は重い。本日は9月調査のユーロ圏PMI速
報値が発表になっていたが、予想を下回った。総合PMIは48.9に下落し、基準の
50を下回っていた。
 数字は活動の縮小を示唆していたものの、投入価格と産出価格がインフレの鈍化傾向
を示しており、ECBは歓迎しそうだ。エコノミストは10月の利下げの可能性も十分
あり得ると述べている。ドイツとフランスのPMIも予想を下回っていた。
 ポンドドルは上げ幅を拡大し、1.33ドル台半ばまで上昇。2022年3月以来の
高値水準を更新している。この日発表の英PMIは予想を下回り、英経済の年前半の急
回復の減速を示唆した。特にサービス業における物価上昇圧力が引き続き緩和している
兆候は英中銀の11月の追加利下げ期待を正当化する内容ではあった。発表後はポンド
も軟調な反応を見せていたものの、一時的な動きに留まり、再び上値追いの動きに復帰
している。
 米利下げに伴う長期的なドル低迷で、特にポンドが大きな恩恵を受けるとし、今後1
2カ月間でポンドドルは1.40ドルに上昇するとの声が米大手証券から出ている。従
来は1.32ドルだった。英中銀は最終的に利下げで他の中銀に追い付く必要があると
の指摘も多いが、米大手証券は英成長はなお堅調だと指摘。リスクのベータ値と堅調な
成長の勢い、さらに辛抱強い英中銀がポンドの支援材料となっているという。市場は米
国のリセッションリスクを除外しており、ポンドのようなプロシクリカルな通貨やリス
ク資産に有利となっていると続けた。
MINKABU PRESS