24日の東京株式市場はリスク選好の地合いで朝方に日経平均株価は700円高あま
りの大幅上昇をみせた。前日の米国株市場でNYダウが連日で最高値を更新したことに
追随したが、後半は上げ幅を縮小した。
大引けの日経平均株価は前営業日比216円68銭高の3万7940円59銭と4日
続伸。プライム市場の売買高概算は16億9699万株、売買代金概算は4兆3014
億円。値上がり銘柄数は877、対して値下がり銘柄数は713、変わらずは54銘柄
だった。
きょうの東京市場は、主力株を中心にリスクを取る動きが優勢で、寄り後も漸次株価
水準を切り上げ、前場中ごろには3万8000円台半ばまで上値を伸ばす場面があっ
た。取引時間中に為替市場ではドル買い・円売りの動きが強まったことが追い風となっ
たという見方も出ていた。米国ではFRBが前週のFOMCで0.5%の大幅利下げを
決めたほか、パウエルFRB議長もハト派的なコメントで米経済のソフトランディング
期待が高まっている。これを受けて東京市場でもセンチメント改善が進んでいるが、今
週末に自民党総裁選を控え、買い一巡後は模様眺めムードも漂う展開に。業種別では3
3業種中26業種が上昇したが、後場の日経平均は上値の重い地合いで、結局200円
強の上昇にとどまり、3万8000円台を下回る水準で着地している。
個別では、三菱重工業<7011>が高く、IHI<7013>が大きく上値を追った。さく
らインターネット<3778>が急騰を演じ、日立製作所<6501>、ソフトバンクグループ
<9984>も上昇した。ソニーグループ<6758>も高い。セレス<3696>がストップ高と
なったほか、日本製鋼所<5631>にも物色人気が集中した。北海道電力<9509>が大商
いで値を飛ばし、ノーリツ鋼機<7744>、東京計器<7721>なども大きく買われた。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が軟調、ディスコ<6146>、東京エ
レクトロン<8035>も売りに押された。第一三共<4568>も値を下げた。ルネサスエレ
クトロニクス<6723>が安く、メルカリ<4385>も冴えない。島精機製作所<6222>が
急落したほか、Macbee Planet<7095>、神戸物産<3038>などが大幅
安。ミガロホールディングス<5535>などの下げも目立つ。
出所:MINKABU PRESS